快晴に恵まれた月曜日の朝、山形側の蔵王古道を歩く。山形中心部から40分ほどで、宝沢集落が蔵王古道宝沢口の起点となる。五合目直前の不動滝までは、杉の植林が目立つ森の中を登るが、宮城側と異なってエコーラインが平行していないので、全くの静かな道であった。
通常の足なら、八合目の地蔵岳ぐらいまでは行けそうだが、花や鳥だのにうつつを抜かしていると六合目の片沼まで至ると、もう午後2時を回っていた。祓川コース途中から蔵王温泉に下る。十年以上前の記憶ではすぐ近くに「大露天風呂」があったが、いったん温泉街に降りると、そこからまた20分ばかり急坂を登らなければならなかった。大いに汗をかきまくったが、「大露天風呂」に一人か二人の湯あみ客。
キャンピングカーで、この2か月ものあいだ、東北の温泉を渡り歩いている東京のオジーが密にも近づいてきて喋り捲る。家族から当分帰ってくるなとのお達しとかで、きっとさびしいのだろう。あちこちの温泉評価をきく。やはり、乳頭温泉の「鶴の湯」がいちばんだったとのこと。
キャンピングカーで周遊か。そんな選択もあったかもしれないが、家を背負って彷徨うでんでんむしみたいで荷が重いかも。
スライドショー
不動の滝 滝音で神を感じた日本人
蝉しぐれで永遠を感じるオイラ
蔵王信仰とは何か。もう少し歩いてしらべてみよう。月末再オープンのリゾートホテルが3000円のシングルルームを用意しているので、お天気具合を見て、朝4時出発、古道で蔵王越えにチャレンジしてみよう。