2020年、富士山は閉ざされた。体力の続く限り7月1日の山開きには登ろうと決意していたのだが、昨年は悪天により五合目から弾き飛ばされ、ことしは、麓に行くまでもなくコロナ禍によって山は閉じた。
さて、昨年の決意は、来年、再来年と引き継がれていくのだろうか。たかが富士、されど富士、富士に執着して、焦がれて、意識が薄れるまで登り続けようと決意したからには、こころはすでに2021にあるのだが、来年のことは誰も分からない。
あっ、そうだ。全国に300数余の「ふるさとの富士」があるじゃないか。
みちのく・東北には、颯爽とした津軽富士の岩木山、秀麗な出羽富士・鳥海山、威風堂々の南部富士・岩手山、そして、ぶっ飛ばされてもめげない宝の山の会津富士・磐梯山があるじゃないの。
そうだな、そしたら今年は山開きの7月1日を目標に賢治の愛した岩手山に登りますか。梅雨時日本列島、天気は当てにならんが、雲海からすこしでも陽が射してくれれば御の字だ。
標高にしたら、富士山の半分、麓にてんぱって、毎日、ご来光のチャンスを待ちましょう。さて、明日はテントの点検に入ろう。そして一眼に、三脚も持参し、「星めぐりの南部富士」仰いでみましょうね。
今日の散歩から
エノキか
エノキ(榎)について語ろう 木へんに夏と書いてエノキか。
葉っぱも、甘い木の実も、虫や小鳥が大好きで、ボロボロになる
までかれらに身を捧げる。
ほら、みてごらん、すでに葉っぱのあちらこちらを、誰かさんに
食いちぎられている。
それでも、たくさん大気を吸って、秋になるとたくさんの実を色づかせ、たくさんの小鳥たちに実(身)を捧げる。
小鳥のフンのなかに少しだけ生きた種が混じっていて、どこかの土に落としくれればいいのだ。
エノキは、やさしい木だ。
ホオノキの実は、育っている。
ホオは、その子に鋭いトゲトゲの防具を着せて、なにものかの侵入を守っているかのようだ。。その、トゲトゲは、ほんとうに痛いのか触ってみたくても、あまりにも遠く、高いところに突き出ている。
秋までに、種子が弾けて風に飛ぶのか、誰かさんにゆだねるか、秋まで見守ってホオの真実を知りたいのだ。