かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

花をつける樹・つけない樹

2021-05-10 19:33:54 | 日記

仙台は、明日でまん延防止重点措置対象から外れて、図書館、野草園、天文台などの公共施設が再開されるのだというが、全国的に感染数が染み出して増加傾向なので、あまり「打ち勝った」という晴れ晴れとした心理にはなれない。

大相撲は、無観客で始まったのに、4日目からは有観客となりNHKが何事もなかったように全国放送するのだという。おなじように、プロ野球も、サッカーも緊急事態宣言が発せられている東京や関西での開催なのだが、多数の観客が応援しているシーンを全国に垂れ流して、「不要不急の外出」を呼び掛けているクビチョウは何ら口を挟まず、マスコミも朝のスポーツ番組で何事もないように放映するのだろう。要請を受け付けない飲食店には、あんなに口うるさい行政が、「不要不急に外出」し、楽しむイベントの観客を許し、公共電波での垂れ流しを黙認しているのは、どうみてもダブルスタンダードだ。

やっぱり、この国はシュールである。これだから、感染の「さざ波」を繰り返して落ち着くところがない。

 

そして、高齢者のワクチン報道。さも、ワクチン接種がお上から賦与される「生存許可証」の交付のような報道をするものだから、オイラから見れば、「他人を押しのけてても自分さえ生きられれば」という風に、ネットや電話の予約合戦や、長い行列に立ち尽くす醜い老人たちを連日映しだし、予約が取れた老人をさも勝者のような扱いで放送している始末である。ニホンの高齢者、こんなにあさましかったのか。「武士は食わねどタカヨウジ」ではなかったのか・「自分はあとでいいから、早く打ちたいヒトを」とコメントする高齢者はいないのか。

ワクチンを打ちたいのなら、ガースーを信用し、7月末までゆっくり待てばいいではないか。あとミツキの話だ。

昨年の2月のラストコンサートで、みゆきさんの舞台でのコメント「こんな時だから、他人を押し退けて自分さえ良いというひとが現れてほしくない」というメッセージが思い出される。

 

 

 

    

 

青葉の森では、歩き回っても、目にすることできないウコギ科のウド。きょうスーパーを歩いていたら、秋田比内産のずぶっといウドが店頭に並べられていたので、無性に味わいたくなって買ってしまった。

上の青い芽は天ぷらにすれば美味しいと分かっているのだが、厚く削った皮とともにさっと湯がいて白だしに漬ける。中の白いところは薄く切って酢味噌とマヨネーズに和える。山で得ることはできなかった、春の味。「地霊の妙味」とはいかないが「大地の妙味」、「ああ、うまい、ウコギの仲間はいいなあ」と、酒がすすむ。

 

                 

 

                 

昨年とほぼ同じ日に同じ樹にトチの花が咲いていた。が、たくさん咲いていた別の樹には、まったく花の気配がなかった。毎年、同じ個体が同じように花をつけるのではないか。新たな疑問が湧いた。

 

まだ、森にはトチの花の甘い香りが漂ってはいなかった。もう少し、通ってみよう。甘い香りをかぎたくて、そして、トチの気持ちを知りたくて。

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