夏が来~れば思い出す~ ♩
NHKBSプレミアムで放送されていた「日本百名山一筆書き15min・尾瀬」を視聴。アドベンチャーレーサー田中陽希さんが2014年に踏破した深田百名山の記録。
尾瀬には2回しか訪問していないが、ミズバショウの時期はちょっと寒いので、雪解け後の花が咲き始める7~8月に1,2週間テントでも張ってゆっくりと滞在したいとは常々思っているのだが、2014年の8月の映像を見る限り、尾瀬ヶ原の木道はヒト・ヒト・ヒト、すれ違うたびにに「コンニチハ・コンニチハ・・」をくり返し、集団とでもすれ違えば、間違いなく「密」状態となって、2021年の夏は感染リスクの危険が高いから避けるべきであると思った。
夏の北アルプスや百名山はどこもヒトがいっぱいなので、同じように忌避するべきなのだろうが、そこは知恵を働かせて、感染リスクを最少としながら2021年の山歩きを考えたい。
夏休みでも殆んど人が歩かないような山やルートを選択するという考え方は、高齢者の一人歩きには危険すぎるので臆病なオイラは取らない。だったら、比較的ヒトが多い山域でも時期や時間帯を考えて歩くのがいい。
まず時期だが、経験則上、夏休みに入る頃合い(ちょうど、海の日と梅雨明けが重なるころ)からお盆までが、多いので、この時期の縦走は避けるべきである。(もちろん、そのころしか休みが取れない大方のサラリーマンや学生に向けて発信しているのではないので念のため)
そして、時間帯だが、ずいぶん前に夏の飯豊の縦走をしているとき、山小屋やテン場はものすごく混んでいたが、みんなが寝ている午前2時ごろにひっそり音を立てないように出発し、ヘッデンを照らし尾根を歩いたが、ときおり立ち止まってはライトを消し、しばし満天の星を仰いでは心中歓声をあげ、少しずつ夜が白みはじめ小鳥が歌い始める頃合いなっていく調子に、いいしれない胸の高鳴りを覚えたことを記憶している。山頂でのご来光時には、もう2,3時間も歩いているのだからゆっくり腰を下ろしながら、朝食をとりながら、しばし極楽時間を味わったものだ。山頂と言っても、ご来光目当てのヒトが登ってくる本峰はさけて,ちょっとしたピークなんかをご来光展望台とした方が、人っ子一人いなくていい。
夏山ならば、そんなに冷えてもいないので、悪天時でもなければ、自分も夜行動物となって歩くのがいいのだろう。
2021年夏山の歩き方としてまとめてみると。
① もちろんひとり、ソロで行く。
② 無人であっても、山小屋はよしてテント泊とする。
③ 尾根上での行動時間は、午前2時から、遅くとも正午ごろまでとするが、時期によっては、お月見しながらの尾根歩きも明るくてよいので、午前0時からだってありかも。もちろん、クマさんもライトによってこないないだろうから、クマ鈴やラジオは厳禁だ。あくまでひっそりと。
④ 休憩や食事、ご来光撮影などは、ヒトの集まるような山頂ではやらない。
⑤ 時期は、できる限り6月下旬~7月20日、8月16日~9月10日に設定すべきだろうが、ことし行く予定の白山だけは例外となるのかもしれない。コース、行動時間考えてみよう。
これなら、アルプスや白山だって、ヒトと「密」になることはなかろうが、誰とも会わないのも少し寂しいが、同じような思考方法の方々が増えたのなら、そこは「密」なのかもしれないし、深夜に、ぞろぞろ黙々歩くってゾンビみたいで怖いかも。
1日中ヒトに出会わなかった朝日岳からの犬ヶ岳までの栂海新道(2019.7.25)