青葉の森の散策道の入り口にあたるポイントに小さな公園がある。
その公園のベンチで、ザックからカメラを取り出したり軽登山靴の靴ひもを締めたりと、これから始まるネイチャーウォッチングの準備をするのがルーティンだ。
今朝、そのベンチの近くにうす紫色のスミレが咲いていた。スミレについては、あまりに種類が多く(スミレ図鑑があるほど)、すぐさま名前が出てこない。いわば同定が困難な種だと言っていい。
家に帰って、図鑑で検討を始めるのだが、この種は葉っぱが少し細長いので、スミレかノジスミレの仲間かと思うが、スミレの葉っぱは立っているということから、ノジスミレだということにしよう。自信はない。
「もう、スミレの季節か」・・・いささか、春のスピードに驚いている。
森に入ると、また別種のスミレが花を咲かせていた。
こちらは、葉っぱがやや丸みを帯びたハート形をしており、葉の縁が櫛状をしているところから、タチツボスミレで、青葉の森ではおなじみの種だ。
別のルートの小径には、タチツボよりはずうっと小さいスミレがアチコチに咲いていた。
こちらは、花の色が白っぽく、葉っぱの形があきらかにタチツボスミレとは異なる。家に帰って図鑑とにらめっこしたら、花が小さいこと(1cm以下)、白い花に紫の筋があること、葉の形などからフモトスミレではないかと、結論付けた。
スミレに関しては、以上のように自信がないレベルなののだが、観察を続け、いったい青葉の森では、何種類くらいのスミレの仲間が確認できるのか、彼女たちの図鑑づくりをはじめて見たい。この春から、ザックにはマクロレンズを取り付けたⅮ750くんも同行させているので、彼女たちの美しい姿をとどめるようにしたい。そして、生存戦略についても学んでいこう。大好きな仲間なのだから。
マクロで撮ったフモトスミレさん