週に1,2度の街への買い物、少し余計に歩きたいので、広瀬河原を散歩。コンデジ持参せずスマホだけ。
こんな時に限って、河原からおなかの朱色の美しいジョウビダキに出会ってしまう。しばらく目の前に止まっていたがどこかに飛んで行ってしまった。まもなく、北国に帰る時なのだろう。
お宮の黒い土に二本のフクジュソウが花を開らかせていた。フクジュソウは、花の蜜をもたないのに虫を寄せるのだという。太陽に向かってパラボラアンテナのように花びらをひらき、中央に太陽の熱をあびて中心の熱を高める。早春にうまれたばかりの虫が寒さに震えて飛んでいると、あったかそうなフクジュソウを見つけて寄ってきて暖をとる。そのお礼に花粉を運んであげるのだという。早春のスキンシップだ。
お宮にも河原にも白梅が咲いている。開花のうわさは聞いていたが、今年のお目にかかるのは初めて。ナガ~イおしべがいっぱいついている。フクジュソウと同様、NHKEテレ「植物に学ぶ生存戦略」で山田孝之さんから教わったのだが、ウメはいっぱい花を咲かせるが、じつはめしべがついている花は少なくて、虫たちに「他家受粉」を誘っているのだという。梅の花に会うと、匂いを嗅ぎたくなる。
そして、河原のオオイヌノフグリさん。もう虫も出てきたので、「自家受粉」は必要ないのだろう。
早春の花、それぞれ生存戦略を知るとまた花が美しくも見えてくる。啓蟄の日、花たちの応援団が次から次へとあちこちから湧き出でくる季節。
そろそろ、野生のスプリングエフェメラルたちに会えるかも。