日中気温15℃を超える。今年の3.11は土曜日となるが、予報を見ると土曜日まで15℃越えの日が続く見込みである。あの、冷たい12年前の三月とは、何だったのだろう。あの日の記憶は、小雪の舞ううすら寒い日。あの日の夜は、晴れて見たことのない星空が広がっていたというが、オイラは酒を飲んで布団にくるまっていて見ていない。空恐ろしいものを眠って解決しようとしていたのだろうか。
青葉の森を歩く。ひさびさ汗ばむ。もうズボン下は不要なのであろう。
気温が上がり、地面に日が射すと、土というものは熱を貯め込んで、ある深さまで春の信号を送るらしい。スプリングエフェメラルの一番手セリバオウレンの小さな白いお星さまのような花が顔を出している地面を数か所発見。その近くをすこし注意深く観察すると、「あった!出た出た葉っぱ!」カタクリの一枚葉が少し離れて二枚顔を出していた。どうして、カタクリを発見するとそんなに喜ぶのだろう。早くあの可憐なピンクのお花に会いたいからなのだろう。
花を咲かせる7年生くらい卒業生カタクリは二枚葉で出てくるが、下級生は年々葉を大きくはしているが一枚葉だ。ちなみに、去年出会った1年生は糸のような葉っぱであった。
そして、先週お目にかかったのは、チョウに似ているが、ガに分類されるイカリモンガだったが、今日は、正真正銘のチョウに出会った。少し舞うとすぐに地面に舞い降りてガのように翅を広げるチョウ。家に帰って図鑑とにらめっこしてタテハチョウ科のキタテハ♀さんではないかと推定するが、近寄ってもなかなか逃げてくれなかった。冬を越したチョウに違いない。翅を広げ日を浴び、お腹は太陽の熱で温まった小石に近寄せ、体いっぱい日光浴をしているのだろう。あまりに無防備なので心配になってくる。キタテハさんの表翅があまりにも鮮やかなオレンジなので、野鳥たちの目に留まらないのかと。
明日は、もっと晴れて、もっとあったかくなる。木の芽も日増しに膨らんできた。また誰かに出会うことができるかも。
セリバオウレンお花
顔をのぞかせたカタクリ下級生たち
枝ぶりから行ってコシアブラみたいだけれど、自信がない
羽を閉じればめだたないのに、あけっぴろげですね
この絵を見て、だれか分かる人は、野鳥マニアでしょう
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エナガさん♂♀不明