東京は今日ソメイヨシノの開花宣言。当地も来週末には開花し、月末には満開になるとの報道である。経験値からして若かりし日々より10日は早いかも。地球温暖化で、悦んでもいられないはずなのに、報道するヒトも、報道されるヒトも悦んでいる。春真っ先に咲く花とは、ヒトをそのようにさせるものなのだろう。
1週間ぶりに青葉の森を歩く。数本しか見られなかったセリバオウレンは森のあちこちにコンペイトウのような白い花を咲かせているし、カタクリの下級生たちも大小1枚の葉を地上にのぞかせていた。カタクリの草むらに目を凝らすと、この春花をつける6年生か7年生の卒業生たちが、まだ眠いといった風情でツボミをつけていたが、まだ圧倒的に数は少ない。
きっと花に集まるチョウやハナアブたちの飛び交う陽気を待っているのだろう。つぼみを咲いて花弁をのぞかせている個体もいくつか見られたが、開花を躊躇しているみたいだ。
だが、肌感覚で、もう二三日もして、気温が今日より上がると、チョウやハナアブたちもスタンバイできて、これに呼応するように今地上に現れているカタクリは花を開き、他の卒業生たちも次々地上に現れるのだろう。
森もなにやらざわめいて来た。ウグイスも正調で鳴きだしたし、シジュウカラやヤマガラたちも「ツーピー」とさえずりだした。彼らの恋の季節が始まったのだろう。彼らの春のスタートも例年より早いのか、遅いのか何とも言えないが、おそらく鳥たちも花や虫と共同歩調をとっているのだろう。いや、樹木もだ。高い樹々の枝先に吹き出した木の芽を、いそがしくヤマガラたちが啄んでいた。きっと、みんなが何かしら高精度のアンテナを持っていて、歩みを同じくしているのだろう。
みんな一つの命に思えてきた。
マンサク満開
カンスゲの仲間も花をつけてきました
セリバオウレンさん
カタクリの卒業生たちの今日の動静
フキノトウさんも「こんにちは」
樹上では、シジュウカラさん
ヤマガラさん、木の芽をつついていました