かぜねこ花鳥風月館

出会いの花鳥風月を心の中にとじこめる日記

山のノート

2019-08-17 17:30:05 | 日記

やっぱり、様子がおかしい。暑い。盆を過ぎても朝晩の気温変化に大きな変化はなく、窓を開けたまま寝ていても、昔の東北のように寒さで目覚めることもない。朝から秋の蝉ツクツクボウシやヒグラシのみならずアブラゼミやミンミンが元気にメスを呼んでいる。炎天下、外に出て運動する気力もなく、高校球児の奮闘にさらなる熱を帯びながら、よせばいいのにさらに暑さを誘う大辛カレーを作ってひいひい言いながら食し、冷たいビールで辛さを抑える行為。体がだぶついてくる。こんな生活は、長く続けることはできないので、来週から避暑を兼ね、山での生活に入る。

盆を過ぎた山は、少しは混雑が解消しているのだろう。朝日は、夏だけ管理人のいる避難小屋、飯豊は避難小屋横でテント、雨模様だと小屋に避難というスタイル。朝日は、いまや稜線上がテント禁止となっている。同じ国立公園内なのにどうして対応が異なるのだろう。山行ったら管理人に聞いてみよう。

年金生活に入って、急いで山を歩く必要がなくなったので、コースタイムの2倍とのんびりした計画を立ててできるだけ山に長居しよう。朝日と飯豊で約2週間、飯豊を終わるころはさすがに東北の下界は「ひんやり」しているのだろうか。

山でのんびり、写真のほか、俳句を作ったり、詩を書いたり、スケッチしたりと、ゆとりの幅を広げていきたいが、道具がかさばるのが難点。そんな時、ネットでいい商品を見つけた。「スマートノート」なる石でできた?紙からなる薄いA5版のノート。罫紙と白紙で構成されており、フリクションペンという専用消しゴムや濡れテッシュで消せるペンで書いて、消して何度でも使えるというもの。書いたものを残したいときは、専用アプリで読み取って保存できる仕組みになっていて、山にもっていくにはぴったり。石とプラスチックで構成されたノートなので、もちろん濡れてダメになることもない。

このノートをザックの背ポケットにしのばせて出かけることにしよう。ほんまにいいかどうかは、使ってみてからだが、例の通り、掛け声倒れの三日坊主で終わらなければいいのだが。

 

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クマのこと

2019-08-16 14:28:09 | 日記

札幌郊外藤野地区に毎日出没し、民家の畑や果樹を食い散らかしていたヒグマは、14日の朝に、地元猟友会の手によって「駆除」されたとの報道。推定8歳の♀、体長1.4メートルとの情報だが、絵で見るとお腹が大きく、あるいは身ごもっていたのかもしれない。報道は、その辺の情報は流さない。安息できる縄張りエリアからはじき出され、ヒトの生存域に出没することを余儀なくされ、生まれ来る子供のために一生懸命餌を探していたかと思うと、哀れでならない。「なぜ殺した、可哀そうではないか。」「麻酔銃で眠らせ、遠い山奥に返せばいいのに。」などの批判も多く寄せられているが、闖入者から種の命を守るのも、生きるために他の生き物の命を奪うのも、ヒトをはじめ生き物の宿命なのだから、ここは、ただただ「切ない」、「哀れだ」とうなだれるしかない。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190814-00000004-htbv-hok

山を歩いて、まもなく50年、北海道の山もずいぶんと歩いたが、ヒグマとのニアミスはあったものの遭遇したことは一度もなく、内地の山もしかり、昨年の北アルプス薬師沢で遠めにツキノワグマを目撃したのみで、効果はいまだ不明だが、この間、熊鈴とホイッスルが「魔除け」の役割をはたしてくれている。これからの山歩き、運悪く出合い頭でも遭遇と相成ることもあるやもしれんが、彼らの住みかを歩かせてもらっているのだから「笑って許して!」と挨拶するしかないのだろう。

北海道の登り残した山で気になるのが、日高の鋭鋒「カムイエクウチカウシ山1979.5Ⅿ」、略称「カムエク」なのだが、青森のwさんが、「来年は日高の山に行きましょう。」と言ってくれているので、あるいは来年運よく登頂できるかもしれない。だが都合の悪いことに、山頂直下のテン場「八の沢カール」で、今年になって二人の登山者がヒグマと出くわしけがをしている。地元の自粛要請にもかかわらず、それでも事故の後60人程度が山に向かっているとのことだが、今年だったら少し「おっかねえ」ので自粛したい。1970年の福岡大学ワンゲル事件も思い起こされる。

さて、来年、先のことは不明だが、「クマよけスプレー」を魔除けとしてサイドポケットに入れ、カムエク八の沢を歩いているオイラがいるのだろうか。今度は、クマ側が命を守る行為に及ぶのだろうか。それとも札幌の仇敵を日高で撃つのだろうか。

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20190814-00010000-kachimai-hok

十勝のハンターモーリーさんのブログから

https://tiotrinitatis.com/hunter/man-in-bears_aug19

カムエクと八の沢カール(ライセンスフリーから)

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野沢温泉トレイルでの遭難事故を知って

2019-08-15 10:56:59 | 日記

昨年度をもってトレランは引退し、各種の情報へアクセスも遠のいていたが、ヤマケイのメールマガジンで、オイラが2016年、2017年参加していた「The4100D マウンテントレイルin野沢温泉」の65k部門に、今年参加していた62歳の男性がレース中道に迷い行方不明になり、関係者の懸命な捜索にもかかわらず1か月経過した現在まで見つかっていないことが分かった。

トレイル大会で「見つからない」事故は、初めてのことではなかろうか。驚きである。情報によると12k地点で最終目撃されており、第一セクションの赤滝登山口入り口から第一関門の毛無山山頂までの間で道に迷ったものと思われる。しかし、本人から大会本部に「道に迷った」との連絡が入ったのが午後2時過ぎということ。スタートが午前7時で、第一関門が11時(関門に到達していない)なので、本人が迷ったのは、おそらく午前9時から11頃の間と思われるが、午後2時まで一体どのような行動をしており、午後2時はどこにいたのだろう。

「まっさんのブログ」が教えてくれるように、GoogleマップなどのGPS機能でほぼ正確な現在地が緯度・経度で確認されるのであるから、大会本部とのやり取りでその辺の情報をやり取りして、その場所を動かなければ、確実に救われた命だと思うと、同年代の者としてなんとも悔しい。

おそらく本人は、現在位置を知ることがいろいろな事情でできなかったと思われる。山岳地帯では道に迷うと、楽な下方(谷側)に足を進める傾向があり、谷に転落して命を落とすパターンが多く、今回もそれではないのだろうか。

トレランでも、山歩き全般に言えることだが、迷ったらすぐに元の道に戻る。戻れないと必ずパニックになるが、完全に迷ったと自覚したら、上方(山側)を目指すのが鉄則なのだが、上が崖でにっちもさっちもいかなくなるパターンもあろう。その時は、とにかく落ち着いてじっと動かないことだ。電波が届かず連絡できない場合には・・・・とにかく見晴らしのいいところを選んで救援を待つ。

夏山なので凍死ということは考えられないが、それでも雨に打たれれば軽装のトレイルランナーは寒さで震えて夜を過ごすのだろう。そんな時、雨具とアルミシートにくるまっていれば、夏山なら何とかなる。そして、そうなんだ、「ココヘリ」の発信機があれば、上空のヘリが探知してくれるだろう。

などなど、偉そうに記してみたが、実際、事の次第は千差万別、どうして行方不明になってしまったたんだろう。本人なりの事情があったんだろう。外野があれこれ言っても本人は戻らない。

2016(62歳).2017(63歳)のことが頭によみがえってきた。赤滝入り口と毛無山の間は、何度か小さな沢を渡り、ぬかるんだ険しい沢沿いの山道が続くところ。遅いランナーだったので前後だれもランナーがおらず、沢沿いであるいは道を外せば、あらぬ方向に行ったかもしれないが、幸い山歩きには慣れていたので、登山道と踏み跡を区別することは容易で、慎重に先に進むと、まもなく鎖場などの急登が現れ、選手で渋滞していたので、一人ぽっちになることはなかった。毛無山頂付近のヤナギラン(2016年)の濃いピンクが、鮮やかに思いだされる。エイドの野沢菜とおにぎりは日本一の味だった。

2年間、天気にも恵まれ何とか完走でき、翌日の外湯巡りや、「故郷」「おぼろ月夜」の高野辰之先生ゆかりの村なので、「第二の故郷」と勝手に思い込み、再訪を期していた野沢温泉なので、なんとも、残念な知らせである。

 

 

 

長野県警情報

https://www.pref.nagano.lg.jp/kankoki/sangyo/kanko/sotaikyo/documents/n155_20190722.pdf

 

コースマップから 65kコース1週目緑色の赤滝入り口から毛無山の登山コース上で道迷いしたものと思われる。

http://s-mountain.com/nozawa/map/

 

 

まっつんさんのブログから

https://www.mattsunnosuke.com/run-walk/10169.html

 

 

2017年完走できたことがうれしくて残していたゼッケン

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自称 年金〇〇愛好家スタート

2019-08-13 17:03:41 | 日記

世間はお盆休みということだが、こちらは「サンデー毎日」、年中無職の生活が始まっている。この8月から、年金も満額いただくことになって、細々ではあるが、花の年金暮らしがマトモにスタートする。無職とはいっても、報酬をいただく職には就かないということであり、好きな「道」を一途に進んで、何らか「肩書」を名前の前に付したいとは思っている。

例えば、山が好きで、旅が好きで、自然写真が好きであるから「登山家」、「旅行家」、「写真家」とでも自称したいが、辞書の「家」は、「ひとつの事柄にすぐれているヒト」をいうのであり、ちょっとこの肩書は身の程知らずなのであるから、先日TVで登山家田部井淳子さんの夫君の肩書が「登山愛好家」だったのにあやかってオイラもこの肩書をいただこうと思う。「登山を愛することにすぐれているヒト」なら、内心の問題であり、たとえ技術・体力・実績が低レベルだって、「ヒトにもまして好きなんだ」と思っていれば、堂々とこの肩書を使っていいように思える。「登山愛好家」、「旅行愛好家」、「自然写真愛好家」なんておかしくない。

これに、年金だけであちこち○○する愛好家という道を進んでいきたいので「年金〇〇愛好家」ということにしようか。「自由になる月10万円程度の年金でいかに山、旅、自然を愛し続けていけるのか」というテーゼのもと、その道を究めていきたいな。

まずは、「年金登山愛好家」の道。その条件として、例えば、

① 単独であること

② テント、無人・素泊まり山小屋泊を基本とすること 

③ 食事は、自炊であること 

④ 酒はいい加減にとどめること(曖昧)見返りに夜の星や月をめでること

⑤ 移動手段として、徒歩、輪行、高速バス、LCC、JR等鉄道お得な切符を大いに活用すること

⑥ 人ごみを回避すること

⑦ ひとつの山域に長居すること

⑧ かといっても、温泉めぐり、移動中・テン場での読書・音楽鑑賞と心豊かな時間を過ごし、精神的貧者に

  ならぬよう努めること

などが、考えられるが、研究課題としよう。とりあえず、これら条件を実践し、ひと月ごとの山行ごとにその収支をチェツクしてみよう。

まずは、8月盆明けから、朝日連峰山小屋泊撮影行、飯豊連峰テント泊縦走、北アルプス笠から乗鞍を経て御嶽慰霊お月見登山まで。行ってこられるか。

なお、高齢者のソロとあって、いずれ「山行かば草生す屍」という絵も想像できるのであるから、ここはケチらず年間5000円相当の「JRO×ココヘリ」の山岳保険にはしっかり加入した。薄れゆく意識の奥に捜索ヘリの音を、いつかは聞くのかもしれない。

https://www.sangakujro.com/cocoheli/

高校野球の合間に、セミ君たちの撮影に。ツクツクホウシとヒグラシは、なかなかお目にかかれません。

ホウシゼミか

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アブラゼミ

ミンミンゼミ

桜の木の抜け殻たち

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秋の蝉

2019-08-09 19:58:33 | 日記

新暦8月8日の立秋を過ぎると、歳時記の季節は、秋を迎える。夏の季語だった蝉がしきりになくが、カナカナとツクホウシは、秋の季語なのだが、蝉全般は、夏の季語となる。

温暖化のせいもあり、戸外では、ニイニイ、アブラ、ミンミン、カナカナ、ツクツクボウシが盛んに鳴いているが、俳句で総じての蝉を読むには「秋の蝉」という五音で表す。

盛んだといっても、もう半月もすれば、ツクホウシ以外は令和元年の戸外には聴き取れなくなるのだから、何とも儚い。

窓外では、秋の蝉たちの正調の調べのほかに、「悲鳴」とも感じる破調も時折聴こえる。スズメやカラス、ハチやカマキリといった天敵にひどい目にあって生を全うできないものも多いのだろうし、他の勇猛なオスに跳ね返されてついに交尾かなわず天寿を全うするオスも多いと聞く。

受精したメスはメスで責任を全うし、木々の樹皮に丁寧に卵を一個ずつ産み付け、その卵は、翌年の梅雨明けに孵化し、幹を這い下り、地下に入り、5~7年もの間、モグラやケラの天敵におびえながらひっそりと樹の根から樹液を吸い、生き残った者だけが、満を持して未来の盛夏に地上に現れ、恋の季節を謳歌しようとするのだという。なんとも、儚く、美しい人生というか蝉生である。

庭の針葉樹に朝から、「コゲラ」のオスがやってきて、盛んに幹をつついて餌を探している。あるいは、せっかく産み付けた蟬君たちの卵を探してついばんでいるのかもしれない。それはそれで、天の摂理なのだから、「コゲラ」をひどい奴だとは思わないが、「少しでも生き延びて!。」と「秋の蝉」たちに、いやおうなしでもエールを送らざるを得ない。

 

 

後頭部に赤い羽根が見えるのが♂だという。

 

 

 

コゲラはコゲラで子育てで忙しいのだろう。

 

 

 

 

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