朝友人2人から「今お父さんの見舞いを行ってきた。眠っていたが、少しよくなってきているようだ」といってきた。
「えっ 見舞いができるんだー」とびっくり。集中治療室では、家族さえ午後2時から8時までの面会時間しかなかなか病棟には入れないのに。
慌てて娘と病院に行き、夫に会いに行くと、「のどが渇いた。水がほしい」と訴えるようになっていた。看護師に訴えると、少し歯ブラシ用のスポンジで、
口を湿らせてくれる。
「今日は病院に詰めますので」というと、「病院は家族が泊まるところはありません」といわれ、「待合室でもどこでも眠らずに待っています」と言って集中治療室を出る。
娘が病室に入ろうとしたら、「お母さんに泊まるところはありませんと言っておいてください」きつく言われたようである。
家族待合室の和室で、しばらく待っていると、友人が来てくれて、2時になったら、一緒に見舞いに行こうと話していた。
岐阜の次男の嫁と孫娘が名鉄電車で弥富駅までくるというので、迎えに行く。
2時過ぎになったので、友人とも一緒に病室に入ると、孫娘が「じいちゃん有芽ちゃん」というと、「有芽ちゃん」とうれしいそうに声をかけていた。
七五三の前撮り写真を大きく引き伸ばしたのを持ってきてくれて、目を細めてジーとみていた。やはり孫娘の威力がすごい。
夫の友人も駆け付けてくれて、「きっと元気になると思っていた」と声をかけると、涙を出して喜んでいた。
疲れるといけないのでと、すぐに帰られてしまったが、すぐに駆けつけてくれる友人は、本人は「頑張ろう!」という勇気がもらえができる。
孫娘たちと家族待合室で、しばらく食事をしたり、おしゃべりをしていると、すぐに帰りの時間となったので、娘が送っていく。
少し話ができ、意識が戻ってきて、生き返ったと喜んだのも束の間、熱が38.6度も出たというので、熱さましや氷枕をしたりして、バタバタしだした。
しばらく温かくなった手を握りしめると「もう少しおってくれ!」と頼まれる。