昨日の山行の疲れが残って、なにもする気が起こらず、ゴロゴロしていたら、娘に「歳を取って、随分体力がなくなったね」と言われてしまった。
昨日の安倍首相の記者会見で、病気を理由に突然の幕引きにビックリであった。
コロナ禍の中で、思いつきの対策を次々に行い、第2波で感染者が増加しても、何の対策も打たず、国会も開かない状態が続いていたので、その内退陣をするのではないかと言われてきた。
今回の退陣は、長期在職を「成し遂げた」とホッとしているのではないか。国民にとって無責任な話である。
図書館で借りてきた葉室麟さんの「さわらびの譜」を夢中で読んでしまった。
二人姉妹の長女に生まれた伊也は、父親に幼いときから、日置流弓道を習い、弓術奉納試合でも、男装して颯爽とした姿で、試合に挑むので、弓矢小町と呼ばれるようになった。
藩の弓術師範は大和流が行っているが、奉納試合に大和流の樋口清四郎に一矢で負けてしまい、ますます弓術に励む伊也であった。
清四郎に弓術の教えを乞うたために、二人が密会をしていると評判になってしまう。
清四郎との試合を申し込んで、勝った伊也であったが、女に負けたということで、清四郎が謹慎を命ぜられてしまった。
父親が藩主の腹違いの兄を匿うことになったことで、藩主の反感を買い、伊也は座敷牢に入れられてしまった。
しかし、藩主の側近たちの企みで、大和流の四天王が役宅に襲われたが、牢の中から、弓を打って撃退する。
女性蔑視の時代に弓術に励む伊也の姿が勇ましく、ついつい読み終えてしまった。
葉室麟さんの小説で、女性を主人公にしたものは初めてであった。
今日の万歩計は、1,161歩でした。