11月23日、夫は疲れてよく眠っているので、私1人大原の里の散策に出かけました。生垣に変わった木が植えてあるので、近くの人に聞くと「ダイ杉」だと教えてくれました。(宿の人に聞くと「北山杉」だって)ナンテンも赤い実をつけてたくさん植えてあった。昨日とは違う風景にうっとりしながら、寂光院までいくと、やはり朝早くカメラを持って何人かの人が来ていました。里山の風景は本当にホッとしますね。特別ものがなくてもいいのです。
宿に帰ってくると、「甥の娘の心臓が自分の力で動き始め、まだ意識はないようではあるが、せっかくだからゆっくりしてきてね」姉から電話があった。ほっとするが、いま私が出来ることは神仏に祈ることだけである。今までそんなことはしたことないのに、人間って身勝手なものなのですね。
帰りしなに、宿から出かける人に声をかけると、同じ小学校、中学校の出身だった事がわかり、ビックリ。こんな偶然ってあるものなのですね。名刺を渡して、メールでも下さいと言って分かれる。旅は悲しいことも、うれしいこともあるもんですね。
バス停に、荷物を置いて、三千院周辺を歩き始めると、夫が冷たい空気の成果、鼻水が出て仕方がない。和紙を売っている店で、マスクがないか尋ねるとご自分のを分けて頂き、
その上体を温めるホット をも頂き、恐縮して商品を買うと半額にしてもらいました。こんな親切なお店は初めてです。その後夫は緩やかな坂ではあるが、きつっくて休み休み行くので、私とのペースが会わなく、何度も携帯でやり取りする羽目になってしまいました。
何とか三千院の入り口まで来ると、来たことがあると思い出したようです。
実光院の門に入ると、庭のきれいなこと。冬桜と紅葉した木々のコンストラストが素晴らしい。お抹茶を頂いて、ゆっくり庭を拝見。のんびりとこんな風景の中に座って、物思いにふけるのもいいなあ。柿も渋柿なのか、鳥には食べられていないようであるが、木の分け目から新しい木に6,7個の柿がなっているのを見つけたが、誰かがくっつけたかと思うほどである。ツアーできたらとてもこんなにはマイペースで旅を満喫することは難しい。
夫はもう限界なのか。私1人で、三千院、来迎院にいき、甥の娘に病気平癒を祈り、護摩をたいてもらったり、お守りを買い、必死で早よくなるように祈りました。
下りは何とか夫も元気歩くことが出来たが、もうこれが限界のようである。バスに乗って新幹線で帰ってきました。こうした旅を夫と行くのは最後であろうか。二人で車横付けの旅があったらいけるのかと思いながら、岐路を急ぎました。
長男に迎えに来てもらったら、二人の結婚記念日のお祝いに「空気清浄機」をプレゼントしてくれビックリ。またまた涙が出るほどうれしい日になりました。
今日の万歩計は14,444歩でした。