ほねぬきほうりつ

　１０月　１１日

　まもなく「過労死等防止対策推進法」が施行（６月公布）。

　ザル法っていわれるような法律が多いんですが、
この法もそうなりそうな予感がしますね。
　それはね。「ホワイトカラーエグゼンプション」
対象者は除外されるからです。

　「ホワイトカラー・エグゼンプション」（現在は
この名称が使われていますが、そのうち響きの良い
名前に変わるでしょ）
　そいで、年収１０００万円程度の労働者を対象と
していて、一定の類型業務に就く労働者について
労働時間規制の適用除外とする。

　ま、簡単にいえば専門性のある労働者で、働いた
時間に関係なく、成果に対して賃金が支払われる仕組み。
ということですよ。→成果が上がらなければ、何時間
働こうが、賃金には反映されない。
　シンゾー君はこれを推進していって、そのうちに
対象者を拡大するつもりのようです。

　こんなことを考えているのに、「過労死防止法」
ですよ。「ホワイトカラー・エグゼンプション」の
対象者は対象外とされることになります。
　つまり、多くの業種や職種が「ホワイト・・・」の
対象とされたら、この法律は機能しないことになる
ものね。
　
　そいでもって、この法律は努力目標的なことが
決められているだけですよ。具体的には。
•11月を啓発月間とし、啓発事業を行う。
•年次報告書を提出する。
•過労死防止対策の「大綱」を策定する。
•過労死に関する実態調査や情報収集を行う。
•相談体制を整備する。
•民間団体の活動を支援する。
•厚労省に遺族ら当事者を含む委員で構成される
「過労死等防止対策推進協議会」を設置する。

　という法律です。こんなものを決めてどう
したいの？　ですよね。

　労働時間を制限するような規定もないし、
過労死が増えている実態をどう考えているのか、
まったく不明ですね。
（過労死を防ぐための前段。そんな法律だね）

　仕事人間。仕事一筋。仕事が休暇。
　そんな人もいるんでしょうが、多くの人には
肉体的・精神的な休みが必要だもの。
　みなさんも過労死しない程度に働きましょ。
(笑)