2月 1日
またも電力ネタです。
地球温暖化で暖冬が続いています。その中ではあるんですが、この冬は
年末から寒波襲来で寒い日が多くなっています。(日本海側や北の地方では
大雪が何度も降りました)
大雪=寒い。ということではありません。勘違いしている人が多いと思い
ます。
地上の温度がマイナスにならなくても、プラス5℃程度までなら雪になる
ことがあります。
たとえば、冬の平均気温がマイナス10℃だったのにマイナス5℃になった
地方があるとします。平均で5℃も上昇しているんですが、雪は降ります。
で、電力の話。
今年の1月、ふんとに大規模停電(ブラックアウト)直前まで電力供給が
逼迫した電力会社もあるんですよ。
まぁ供給量の余裕が3%程度までだと想定内ですが、北陸電力や関西電力で
は残り1%になった日もありましたからね。
10年ぐらい前(東日本大震災前)は
火力(LNG29%、石炭28%)57%
原子力 25%
再生可能エネルギー(太陽光、風力など) 9%
その他 9%
それが今では
火力(LNG37%、石炭32%)69%
原子力 6%
再生 18%
その他 7%
理想的なことをいえば、再生可能エネで発電するのが一番ですよね。
アタイの一押しは「水素発電」です。しかしこれはまだまだ技術的に難しい
というか実験段階です。(安全で安定的に低価格で水素を発生させるのは
至難ですね)
田舎にいくと山の南側斜面に太陽光パネルがズラリと並んでいる風景を
あちこちで見かけます。
太陽光や風力などは気候に左右される。太陽光は空が曇れば発電量が減る。
風力は風が弱い(無風)と止まる。強すぎる(台風、暴風雨)と壊れる。
電気は安定供給(天候に左右されない等)が一番です。そして、それが
できのは原子力だ。発電の基盤だ!と、言っている人たちがいますが、地震
(火山)国である日本には向いていませんね。(ご存知のように事故になった
ときのリスクが高すぎる)
おまけの話。
電力の小売り自由化により、新電力といわれる会社が800社ぐらいも
誕生しました。
自家発電した余剰電力だったり、太陽光や風力の電力だったり、電力市場で
余った電気(日本卸電力取引所 スポット市場)を買って販売したりしていま
すね。
ところが、この冬の大手電力会社(以前からある地域会社)が電気供給の
逼迫で電気が余らなくなってきたこともあり、スポット価格が上昇していま
す。平均(月、日ごと、時間帯など、いろいろな数値があるが)価格が昨年
平均の10倍以上になった日もあります。
ということで、新電力の中(体力の無い会社)は高値に 「値を上げる」
本当は「音を上げる」ですが、ここはわざとね。(笑) つまり、電気料金を
上げることになります。
新電力と電気卸市場に連動する契約をしている利用者は注意ですよ。卸価格
が安いときは低料金で使えましたが、このところの価格高騰で電気料金がグン
と上がることも考えられます。(政府が上限を設定したけど、それでも普段
よりは高い)
電気料金の請求書を見て、「いつもと同じぐらいしか使っていないのに、
なんでこんなに高いのぉ」って、驚かないようにね。
アタイ的には それまで低料金で使っていたんだし、連動型の契約にはそれ
なりのリスクがあることは知っていたんだろうから、自己責任でいいんじゃ
ないの?
って、思いますがねぇ。(住宅ローンも金利変動型があるけれど、同じこと
でしょ)
なんにしろエネルギーのムダ使いはやめましょ。(^^)/