2月 19日
映画「すばらしき世界」を観てきました。
実在の人物をモデルにした作品です。アチコチで書かれている(宣伝されて
いる)ので、簡単に人物像をカキコします。
裏社会で生きてきて、人生の半分ほどがムショ暮らし。刑期を終え中年を
過ぎてから東京で再出発の生活が始まる。
雪の旭川。刑務所を出るところから物語が始まります。
三上(役所広司)の表情がいいですね。何を考えているのかが言葉ではなく
顔に出ています。
不安:うまく世間に適応していけるだろうか?
楽観:なんとかなる。どうにかしてみせる。手に職もある。
誓い:もう戻ってこないぞ!
こないだ観たのはホラーというか怖い映画「さんかく窓の・・・」でした。
今回は暗い(明るさは殆どないけど、クスグリはいくつもある)作品です。
こういう映画もまず見ないんだけど、役所広司が好きなので、ついつい
チケットを買ってしまいました。
主人公、正直なところアタイだったら関わりたくないと遠慮する人物なん
ですが、世間は捨てたもんじゃない。面倒をみる好人物が複数登場します。
三上は裏社会で生きてきたステレオタイプのような人物。直情型の性格です。
感情を抑えられない。こういう人、アタイは苦手。
でも、手を差し伸べるたり、助けたくなるような雰囲気を持っていたんで
しょうねぇ。
ここでアタイの評価点。77点不合格です。
丁寧に描かれていました。グダグタと長回しや不必要なシーンというのが
なかったし、歳をとったやくざの終着点とかもさりげなく描かれていたし、
シリアスな中にも笑いがある。良い作りではありました。
それなりに苦労をして正業につく。その職場でも不条理なことがあり、三上は
怒りに震える。
弱者がより弱い人を標的にする。三上が一番嫌いな人種が巷にはたくさん
いる。(これが日本の現実)
アタイとしては、墨田川の桜橋辺りが撮影場所となっていたことがよござん
した。
あそこはよく行きますからね。(自分が知っている風景が出てくるのは
なぜかウレシイ)
さぁてラストです。未来は明るいのか?
三上にとって、受刑者全員が規律正しく、平等に扱われるムショ生活。それ
が最高の すばらしき世界 だったのか?(^^)/