日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

雲仙市の情報公開

2006年03月23日 | インポート
雲仙市ホームページで、行政情報>各部署からのお知らせを開くと「平成18年度当初予算(案)の概要について」というのがあります。

・ 各会計別当初予算款別内訳
・ 各会計別当初予算要求の状況
・ 基金残高および地方債残高
・ 主要事業の概要

という分類により、PDFファイルで公開されております。
奥村市長が公約とされていた情報公開の一環として、本気で取り組まれている事をうかがい知ることが出来る内容だと思います。

本来ならば、このような行政情報の公開は、旧自治体においても、当然の事としてなされているべき事柄だと思うのですが、残念ながら、役場職員や議会議員などの一部の人しか知り得ない情報として扱われていたようです。

市民に対して、当然公開すべき情報を、当たり前に、しかも迅速に公開していける環境が、インターネットの普及により、構築可能な時代になってきました。

電子情報の形にすれば、不特定多数の閲覧者に対して、同時に多くの情報発信をする事が出来ます。

雲仙市においては、執行機関側からの情報発信は、奥村市長の公約どおりに、ホームページを通して実践されているようですが、議決機関としての市議会からの情報発信が、非常に遅れていると思います。

今回の雲仙市議会の珍事は、3月4日の長崎新聞での報道以降における議会の対処の仕方に、少し問題があったように私は思います。

議会全員での報酬カットとなれば、議員が全員で不祥事を起こしたような印象を外部に対して与えるので、適切な対処法ではないと思い、このブログでも何回か指摘しておりました。
議会全員の報酬カットというところから、結果として、雲仙市議会全体が週刊誌の標的にまでされたような状況だと思います。

雲仙市議会議員が、犯罪に関わったわけではありません。
一部の、市議会議員としての自覚を一時的になくした議員のせいで、雲仙市議会全体が非難されるのは、筋違いではないでしょうか。

事の経緯を明確に示し、陳謝すべき人は公式に陳謝するのが筋であると私は思います。

市議会のホームページを使えば、詳細な状況の説明や陳謝は、簡単に出来るのではないでしょうか。
時が過ぎるのをじっと待つというのもひとつの方法かもしれませんが、それでは雲仙市議会全体の汚点として残ってしまうと思います。

誰がというような事実の開示が無いために、色々な憶測や情報が創出されているのではないでしょうか。
議会情報の詳細についてのホームページ上での公開を急いで欲しいと思っております。


豊田かずき