日々雑感「点ノ記」

備忘録(心の軌跡)

終結宣言のようです

2006年03月27日 | インポート
西日本新聞の3月25日の記事より以下に転記。

議員報酬5%減 正副議長は20% 雲仙市議会「野球拳」
 長崎県雲仙市の一部市議が、市議会の視察旅行先の懇親会で野球拳をして衣服を脱いだ問題で、同市議会は二十四日の定例議会最終本会議で、「制止しなかった議員全員に責任がある」(酒井八洲仁議長)として、四月分の議員報酬を正副議長は20%減、議員は各5%減とする議員提案の条例一部改正案を全会一致で可決した。
 また「市民の非難を受けないよう行動しなければならない」などとする「政治倫理に関する決議」も採択した。しかし、条例一部改正案の提案理由で「野球拳」問題は一切触れられておらず、野球拳に参加した議員の特定もしなかった。酒井議長は「各議員から『全員の責任だ』との意見が多く、個々人の責任を追及するつもりはない。この問題はこれで終わりとし、市民の信頼回復に努めたい」としている。
以上、西日本新聞3月25日の記事より転記。

例の雲仙市議会の珍事に関する終結宣言を、議会議長がされたようですが、この問題をこれで終わりにしたとして、本当に市民からの信頼回復に努める事ができるのでしょうか。

個々人の責任を追及される立場にある人にとっては、都合のいい落としどころだと思われているのでしょうが、長崎新聞の3月4日の記事の内容が事実とすれば、本来その責任を追及される必要のないような議員までが足並みを揃えるような形で、懲罰的議員報酬のカットを全会一致で可決したことが不思議に思えます。

また、四月分の議員報酬を正副議長は20%減、議員は各5%減とする議員提案の条例一部改正案の提案理由で「野球拳」問題は一切触れられていなかったという事ですので、それが事実とすれば、何のための議員報酬カットなのかが明確に記録に残らないようにしているように思えてしまいます。

一貫して、議会全体の責任ということを主張してきた人たちにとっては、珍事の発覚当初から想定していた決着なのでしょうね。

このような決着により、一番得をする人は誰でしょうか?
自分の立場を守り、野球拳に興じた人達の名前を表に出すこともなく守ってあげたという様な形での決着で、当事者からは感謝されながら、事の発端をうやむやにしようとしている人が誰なのか。

珍事の順序の最初を企画した人が誰なのかが、ぼんやりと見えてきたように思えます。

いずれ、良識ある人の口から事実が語られる事を期待しておくことにします。


豊田かずき