川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

新里金福さん

2010-05-15 03:41:10 | 政治・社会
  5月15日(土)

 ○5・15事件 1932年(昭和7年)海軍青年将校らが犬養毅首相らを暗殺。

 ○沖縄返還  1972年(昭和47年)5月15日沖縄返還協定が発効し沖縄が日本に復帰した。

  沖縄返還協定 http://machidaheiwa.fc2web.com/tokushyuu/2law/okinawa.html

 5月15日といえば思い出す出来事です。

 ぼくは社会科の教師だったのに5・15事件の方は中学・高校で習った程度のことしか知りません。世界恐慌(1929~)のただ中でこの事件をきっかけに政党政治が終結させられ、軍部の政治支配が露骨となっていく…。

 沖縄返還のことは昨日のことのように思い起こすことが出来ます。この年、池袋商業高校で新里金福という方を招いて全校講演会を行いました。

 このときの様子が『沖縄解放闘争の未来像 』(新里金福/新泉社/1973発行/1,800)という本に記されています。お話に飽きた?生徒がざわつき講師の新里さんが一喝を入れたのではなかったかと思います。

 司会進行のぼくははらはらしながらもこれはこれでイイかと思った記憶があります。これが現実であることを認め、ここから出発するしかないのです。聞いてくれるところでしか話したことがなかった新里さんには忘れられない体験だったようです。

 あれから38年が経ち、今普天間基地の撤去問題が焦点になっています。
沖縄では基地撤去を要求する集会やデモが昨日から行われています。

 沖縄タイムスhttp://www.okinawatimes.co.jp/article/2010-05-14_6480/

 あの時、新里さんに一喝された人たちも50代の半ばです。どんな考えを持って居るのでしょう。どこかで聞いてみたいものです。

 ぼくが編集した「72年返還と沖縄」(池袋商業高校・生徒部発行)という感想文集が手元に残っている人が居るのでしょうか。ぼくもこの機会に探し出して読んでみようと思います。
 「沖縄問題」は様々な角度からとらえなければなりませんが「本土」の人間が自分たちが直面している課題と認識して居るかどうかが大事です。

 ぼくも偉そうなことは言えません。少しは本気で考える事だけはしていきたいと改めて思います。

 今日はこれから「きいちご移動教室」に出発です。