川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

「木炭車を走らせる」町

2010-05-27 06:34:48 | 自然と人間(震災・津波・原発事故)
 高知県東洋町の自然休養村が100円の風呂の営業を始めたという。沢山町長はただにしようとしたが反対があり600円にした。地元で通用する500円也の商品券が付くので実質100円というわけだ。

 100円にした町長の理由説明はなかなか面白いが「灯油やガスを使わず、山や浜に捨ててある薪で焚く銭湯を復活させる」というもくろみが僕には大いに興味がある。

 沢山さんのことだから暇を見つけては山や浜に捨ててある薪を自ら率先して拾い集めていることだろう。

 原発ゴミの処分場になることに反対して町長になった人である。考えること、することに一貫性があるなあと僕は感心する。町民や町を訪れる人々を思う気持ちも優しい。
 

 東洋町長日誌・薪焚き温浴施設http://sawayama.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-f843.html

 その沢山さんが木炭自動車を走らせようと本気で考えているようだ。

 発想は薪焚き温浴施設の延長線上だろう。

 ガソリンを燃やさないで廃材を利用して木炭車を走らせる。

 こどもの頃、僕の家は坂の上にあった。木炭車が動けなくなって人々が車を押す風景が日々見られた。あんな風景が60年経って高知県東部の町に復活するのだろうか。

  東洋町長日誌・木炭車http://sawayama.cocolog-nifty.com/blog/2010/05/post-c66d.html

 「大事なことは、十年前、二十年前の昔の生活をとりもどすことだ。いや原始時代に近づけば近づくほどいいのである。ライフスタイルを根本的に変えることなしには、今進行中の地球温暖化を止めることは出来ない。出来ることからはじめよう。」

 世にあまたの首長がいるがこのようにはっきりと言い切って、実践している人は聞かない。

 沢山さんの言われる通りである。

 政府は「特別独創的な事業に対する補助金」1000万円を東洋町に支出すべきである。

 日本中の山の間伐を促進すること、至る所に放置されている間伐材を生かすことにもつながる。