川越だより

妻と二人あちこちに出かけであった自然や人々のこと。日々の生活の中で嬉しかったこと・感じたこと。

浅間山の麓 きいちごの旅①

2010-05-17 17:12:07 | 中国残留日本人孤児
 昨夜10時過ぎ、きいちごの旅から無事帰ってきました。二日間願ってもない好天に恵まれ、心残りのない移動教室を実施することが出来ました。91になる妻の母も参加者にいたわられて久しぶりに楽しい思いをしたようです。

 5月15日(土)晴れ

 6時、近所にあるMS観光の車庫から我ら3人はバスに乗る。運転手は去年の移動教室と同じく酒井さん。
 7時過ぎには日暮里に着く。河本さんら数人がもう待っている。その後の集合状況もよく、定刻の8時よりやや早く出発。

 首都高が車両事故で渋滞し、どうなるかと思ったが、桶川から高速に乗ったあとは順調、「鬼押出し園」に13時前に着くことが出来た。車内では自己紹介のあと今夜お会いする城戸久枝さんがお父さんの幹さんと中国の故郷を訪ねたドキュメンタリー(NHK「故郷行 中国・家族のルーツをたどる旅」)を見る。

 案内をするぼく自身が「鬼押し出し」に来るのは?十年ぶりだ。昔の記憶は熔岩の姿態と浅間山ぐらいのものだ。

 説明パンフによると「浅間山の火口で鬼が暴れ岩を押し出した」という噴火の印象からこの名が付いたという。

 昼食のあと、1783年の噴火の犠牲者を供養するために上野寛永寺伝来の聖観世音菩薩を厄除観音として祀ったという「浅間山観音堂」まで往復してみた。

 目の前の浅間山はもちろんのことだが四周の山々の景観が言うことなし。中国から来て20~30年経って初めて訪れた人々は感嘆しきり。夫婦や友人同士で写真を撮る姿があちこちに見える。ぼくと一緒の写真に収まってくれる人も居た。

 3時過ぎに北軽井沢の「群馬 満蒙拓魂之塔」。偶然会った地元の方がバスを誘導してくれる。開拓2世の石井勇さんが前もってわかっていたら年寄り(満州からの引き揚げ者・開拓一世)が喜んで迎えただろうにと言ってくれる。

 名刺をもらったのでパソコンで調べてみると石井さんはこの辺りで有機農業に取り組むリーダーの一人だ。

 石井勇さんhttp://www.organic-f.jp/gaido/ishii.html 


 碑前で黙祷。ぼくがみんなを代表して、あれから65年ののち中国人に助けられた日本人孤児が参拝に来たことを告げ、残留孤児とその家族を見守ってくださいと申し上げた。

 みんなは線香をあげてそれぞれにお参りする。野の花を摘んで捧げる人もいる。

 上毛新聞の若い記者が取材に訪れていた。

 キャベツの苗を植えたばかりの畑がどこまでも続く嬬恋パノラマラインを走って「愛妻の丘」へ。今宵の宿・千代田区立嬬恋自然休養村についたのは5時前だった。

  嬬恋パノラマラインhttp://grand-touring-japan.travel.coocan.jp/roadofjapan/bangai/tumagoi/index.htm
 

 夕食後7時から城戸久枝さん夫妻との交流会。お二人は前夜高崎に泊まり、八ツ場ダムの予定地などを通って私たちよりも早く宿に着いていた。

 最初に昨年NHKで放送されたドラマ「遙かなる絆」の撮影ドキュメントを見る。中心は黒竜江省牡丹江の駅で城戸幹(孫玉福)さんが養母・付淑琴さんと別れ帰国の途に就く場面だ。

 (20分にまとめられています。よかったらどうぞご覧下さい。)

 「遥かなる絆」PR あなたは孫玉福をご存知ですか?http://channel.pandora.tv/channel/video.ptv?ch_userid=keigoo&prgid=34924647
 


 この場面を私たちは昨年5月9日、第9回移動教室の宿で見た。今、城戸さんと一緒に見られるとは夢のようだ。

 川越だより・木島平からhttp://blog.goo.ne.jp/keisukelap/d/20090510