ここはかつて線路と呼ばれた道
沢山の人々が電車に乗り
この上をゴトゴト揺られていったのだ
やがて乗るべき人は数えるほどとなり
電車が通ることは無くなった
貨物列車が何度か通ったが
それも最後には無くなった
いくつかある踏切で
長年の習性から一時停止をしたが
それも必要なしとの看板が立っていることに気づく
だれもかつての踏切で止まる人はいなくなった
時が流れ
線路という道にかすかな希望が生まれた
新たな使い道が出来たからだ
今ここはレールバイクという新しいものが走る
新緑の中
夏の日差しの中
染まりかける赤や黄色がかった山を傍らに
白い雪が降る頃
静かに道を閉じ
眠りに入る
また会おう
来年また会おう
人も同じだろうか
使い道が無くなったからそれでお仕舞いなのだろうか
新しい何か
新しい自分
そのどちらも
自分自身が前に行こうとしなければ
何も動かないのだ
秋の木漏れ日の中で
これから眠りに入ろうとする線路が
さび付いていてもどこか誇らしげに見えた
※※※
小坂線。
廃線になってから久しいが、ここをレールバイクに使用しようと計画を立てた人たちがいた。
大館 小坂鉄道レールバイク
廃線の新しい使い道、廃線に息を吹きかけてくれた人たちに感謝。
いつかは乗ってみたいな、レールバイク。
あぁ、でも高所恐怖症だったんだ、わたし。
※※※
沢山の人々が電車に乗り
この上をゴトゴト揺られていったのだ
やがて乗るべき人は数えるほどとなり
電車が通ることは無くなった
貨物列車が何度か通ったが
それも最後には無くなった
いくつかある踏切で
長年の習性から一時停止をしたが
それも必要なしとの看板が立っていることに気づく
だれもかつての踏切で止まる人はいなくなった
時が流れ
線路という道にかすかな希望が生まれた
新たな使い道が出来たからだ
今ここはレールバイクという新しいものが走る
新緑の中
夏の日差しの中
染まりかける赤や黄色がかった山を傍らに
白い雪が降る頃
静かに道を閉じ
眠りに入る
また会おう
来年また会おう
人も同じだろうか
使い道が無くなったからそれでお仕舞いなのだろうか
新しい何か
新しい自分
そのどちらも
自分自身が前に行こうとしなければ
何も動かないのだ
秋の木漏れ日の中で
これから眠りに入ろうとする線路が
さび付いていてもどこか誇らしげに見えた
※※※
小坂線。
廃線になってから久しいが、ここをレールバイクに使用しようと計画を立てた人たちがいた。
大館 小坂鉄道レールバイク
廃線の新しい使い道、廃線に息を吹きかけてくれた人たちに感謝。
いつかは乗ってみたいな、レールバイク。
あぁ、でも高所恐怖症だったんだ、わたし。
※※※