渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

恵方巻き

2021年02月02日 | open


今年は南南東の方角向いて丸かぶりするん
だってさ。かみさん曰く。
あー、そりゃヤマトへの恭順の古いならわ
しね。
おいら、思い切って切ってくれと頼んだ。
思い切ってスッパリやってくれと(笑)。
チマキが血巻きであることを知らないよう
に、豆まきが古代産鉄民とヤマトの戦い
と虐殺のいわれの名残りであるなどとは
人は知らない。「フクはうち」はマガネ
吹くのフクであるのを意図的に忘れさせ
られ、鬼として排外された敗北産鉄民の
ことさえ思い描かない。
恭順者たちはそして注連縄を張り、結界
を作り、ヤマトへのひれ伏しを体現して
自分たちの命乞いをして神輿を担いで生
ながらえて来た。
それが日本人のオオミタカラたちだった。

そんでも、食いもんは食いもんだから食う
けどね。盗泉の水ではない。
武士は食わねど、なんてのは俺には無い。
ワイルド7の飛葉が緑の墓の監獄で看守の
小便まみれの肉に食らいついたように、
何でも食う。起つ時の為に。年齢は関係
ない。飛葉の生き方は、私の一つのお手本
だった。
なんてね。(湾岸署のいかりや長介)

この恵方巻き、めちゃくちゃうまい。
お豆腐屋さんの巻き寿司みたい。
カンピョウ文化が無い土地だから、カン
ピョウ入ってないけどね。
やるなあ。
こりゃ殊の外うまい。
地元、豆腐屋の巻き寿司。
これはいけるわ。
久しぶりに美味い太巻き食べた。

と、与太を言ってみる。

飯盒のカタチ

2021年02月02日 | open


友人と飯盒の話をしていて、なんで洋式
飯盒はあの勾玉形なんでしょうね、という
話題になった。
兵士用の飯盒はそうですよね。将校用は
円筒形か箱型。
19世紀に西欧で発明されたあの飯盒て
料理器具は、身につけやすくするために
真ん中をへこましたのではないかなあ。
双眼鏡のケースのように。

今、キャンプブーム→焚火ブーム→飯盒
炊爨ブーム再燃なのか、うちのこの記事
も異様に読まれています。
陸自2型飯盒を求める人が多いみたい。
これは小型で、かつ軍式ロックがあるの
で使いやすい。米炊いてもおもしがいら
ない。ツルが長いのも作りを工夫たの
しょうね。何かとかなり便利です。
箱型飯盒=メスティンよりも私は勾玉形
の飯盒が好き。どちらも英語ではメスティ
ンですけど(笑)。
野外でのハンゴースイサンには勾玉形が
私にはしっくりと来ます。
普通の軍物でロックがある物は大きいの
よね。ソロキャンには少しでかすぎる。
自衛隊の飯盒2型は出来が良いと思います。
「ザ・個人装備」て感じ。


ナイフのハンドル材 〜エボニーとアイボリー〜

2021年02月02日 | open
エボニー&アイボリー。
上のブローニングナイフの
ハンドル材は
マッカー・サー
エボニー=縞黒檀だ。
下は象牙材ではなく
イボリー・マイ
カルタで
ある。
アイボリー・マイカルタは
本象
牙の代用品。本象牙
は今はワシントン条約に
より
輸入禁止品となって
いる。
特別国際種事業者の免許を
有した業者のみ
が政府に届
け出た象牙材に登録ナンバ
リン
グをして、既存輸入品
の切り出し部材のみ
国内販売
許されている。
 
アイボリーマイカルタを使用
したハンドル
のナイフ。
レジンによる人工象牙風
の樹脂だ。




パティーナ(経年変化の変色)
まで含めて、
本物の象牙に
しか見えない。
このような風合いが出るなら
ば、本象牙
でなくとも充分鑑
賞に耐える。


こちらのハンドルは、本黒檀
の真っ黒の
通称マグロと呼ば
れる材料だ。
ブローニング ・チーターと同
じく、黒檀
の丸棒材に穴を開
けてタングを尻まで突き
通し
にしてから削り出しで造形
している。
板材の貼り合わせではないた
め、非常に
手間のかかるカス
タムナイフ級の加工に
なる。
そのため、希少材と併せてナ
イフ
の金額は決して安くない
価格帯となる。
 
このハットリの個体は、今
はとても貴重な真っ黒
のマグロと呼ばれる黒檀
使われている。色は真
っ黒だ。
縞黒檀はまだどうにか手に
入るが、本
黒檀エボニー
のマグロは現在はほぼ入
手困難
情況だ。
トーンウッドの黒い銘木の
唐木としては、
これまた
重なアフリカン・
ブラッ
クウッ
ドがエボニーの
用品として
今は広く使わ
れている。
両者は色は近くとも別な
種属
の木だ
エボニーとアフリカン・ブ
ラックウッドは
香りが全く
異なる。
 
アフリカン・ブラックウッド
を用いたナイ
フ。リアルス
チール・ブッシュクラフト
プラス。


NCマシンを使った削り出しの
ため、コンマ
ミリ単位で狂い
が出ていない。
中国製ナイフの生産量が世界
トップに立った
のは、NCマシ
ン導入でこの加工精度を出

るようになってからだ。超高
価な工作
機械だが、精度面で
の高品質に歩留まりの
悪さと
いうものは存在しない。まる
で判で
押したように同じ均質
の加工品が生産でき
る。
それゆえ、ナイフのハンドル
をねじ止め
するという革命的
な製品を登場させられる
事が
できた。日本の家内制手工業
的な刃物
メーカーは、精度に
おいて到底太刀打ち
できない。


木製ハンドル材であるのに、
精密機械のパーツのよう
に精度が出ている。
充分にシーズニングされた
「動かない木」
であるならば、
これで完璧な完成品とな
る。


アフリカン・ブラックウッド。
バラ類マメ目マメ科ツルサイ
カチ属。
準絶滅危惧種。



本黒檀。
キク類ツツジ目カキノキ科カキ
ノキ属。
これは数ある同類エボニーの
中で最高級
のセイロン・エ
ボニー。いわゆる本黒檀

マグロ角材。20年以上寝かせて
いる。
 
ブラジリアン・ローズウッド。
本紫檀。


ワシントン条約締結以前は自由
に取引され
ていた。マメ科の白
い花のブラジルの特定
地域でし
か採れない木。ハカランダとも
異なる。
高級仏壇や高級家具、調度品、
高級ギター
などに使用された。
独特の芳香を放つ。
この材は40年近く寝かせてい
る。それ以前
の製材乾燥期間
を入れたら50年以上経って
いるのではなかろうか。

本物のブラジリアン・ローズ
ウッドを使用
して私がプロ
ビルダーに依頼して製作した
カスタムキュー。
 
四剣だけでなく、グリップの
糸巻きの下も
ブラジリアン・
ローズウッドを削り出して
使用している。
少し削っては寝かせを繰り返
して木の動き
と対話しながら、
かなり
の製作期間をかけ
完成した。シャフトのフェ
ルールは本
象牙を使用して
いる。私が持つカスタム・
キューの先角は、自作キュー
以外は全て
本象牙だ。適度な
トビとタッチと音によ
り、選
択肢は本象牙一択となってい
る。
私のタッドもボブ・ランデも
すべて本象牙
のフェルール
ある。
21世紀の現在でもモーター・
サイクル・
レーシング・ウエ
アは本革を超える素材を
人間
が発明できていないように、
撞球道具
や楽器部品においては、
性能面と質性に
おいて本象牙
を超える素材を人類は発明
きていない。
しかし、撞球では、キューの
運動特性を
別解釈して撞き方
を変える事により、象牙
では
ない人工素材が持つ振動の無
さを逆
利用する方法が今世紀
初めから一般的と
なった。
そのため、現在ではねじり倒
たり、払い撞きをして手玉
をひねって独特
な動きを与え
る撞き方はできないし、しな
いのが一般的な凡庸なセオリー
となって
いる。
ゆえに、現在では、私のよう
に変則的な
変化球ばかり繰り
出すキュー出しを長く
した撞
き方をするプレー
ヤーは極端
に少
ない。
ただ真っ直ぐにトンとだけ撞
き、単に的球
を入れて手玉を
転がして行く。強制的に
手玉
を自在に変化させて次にポジ
ショニン
グさせる映画『ハス
ラー』(1961年)で
出て来たよう
な撞き方は今の人の多くは

らないし、今のキューではで
きない。
あれは、柔らかいメイプルの
スリーブの
キューでソリッド
一本物のシャフトと見越
しを要するトビの出る象牙
先角だから
できる。黒檀の
スリーブのキューや振動が
極度に少ないハイテクシャフト
では不能
だ。
極言すれば、鉄のキューでは、
あの昔の
撞き方はできない。
しかし、プールが単なる球入れ
競技となっ
てからは、観客を
沸かせるプレーなどは
必要と
されないので、単純に穴入れ
専用
棒が多く求められるよう
になった。
そして、観客は大幅に離れたが、
プレー
ヤーはなおもつまらぬ
レーに徹している。客が
来なければ、業界は立ち行
かな
いし、興行も成立しな
い。
日本のプロ野球の名勝負やメジャ
ーリーグ
でのレーザービームの
ようなハイテクニッ
クを見せて
観客を興奮させるプレーは、
現在の撞球シーンではあまり
見られない。
黙々と淡々と球を落とすだけ。
プレーヤー自身が観ていても、
かなりつま
らない物に変質した。
今の撞球はまるで
射的競技みた
いだ。CQB近接戦闘のよう
な自
在に臨機応変に動的にやりあう
対戦
競技のあの空気は消滅し
てしまった。
 
ナイフのハンドルの材料は、
ゴム素材以外
の天然材料は
主として性能
面よりも見た
目の存在感が重視される。
木製銃床は木材種類により反
動収縮性が
異なるので、それ
に適した材が用いられる
が、
ナイフでは視覚的なものを重
要視す
る。
ただ、性能面としては、カリ
ンなどは割れ
易いので、ファ
ンシーナイフ以外は避けた

うが無難かも知れない。
重量配分は、木材の気乾比重
等でナイフの
重量を設計する。

よく切れるナイフ

2021年02月02日 | open
 
よく切れるナイフは日本刀のように先に
行くにつれて薄くなっている。
これは、ランドールなども同じ形状を取
る。
鍛造ナイフが一般的工法の時代には、その
刀剣と同じ造形はごく普通の形状だった。
 
刃物の切れ味には、エッヂの先で切る切開
力と、ブレードの造形で切る切断力の二つ
に大別できる。
さらに、双方を複合的に捉えての判断表現
に刃味というものがあるが、大抵の場合、
刃味というと概念的にはエッヂの切れ味の
ほうに寄った視点での判断を指す。
私がよく言う「切り味」というのは、物理
的な切開力や切断力だけのことではなく、
それらがもたらす人間工学的な使い手の
感性と連動した切れ味の事を「切り味」と
表現している。
物理的によく切れるというだけのことを
刃物に求めるのではなく、さらにそこに
繊細で微細な差異、使う者の好みの切れ味
に連動した刃味の事を私は「切り味」と
呼称している。
 
先に行く程に薄くなる刃物が大切れするの
は、それは切る際に進む力が平行分力に
拡散するからだ。
これは、自然に引き切り(もしくは押し切
り)と同じ現象となり、分力と同時に摩擦
係数が変化するために抵抗が減って切れ
味が増す。

【日本刀が切れる原理】
Aという力で物体に切りつけると、物体
に当たった瞬間に、Aという力はBという
直角分力と、Cという平行分力に分解され
る。Bは物体に加わる圧力、Cは引き、
つまり刀身がそれだけ手前に引かれる
ことを意味する。包丁で肉を切る場合、
真上から抑えるだけでは切れない。
手前に引くか、向こうに押すかして、
包丁を動かさねばならないが、それが
Cという平行分力にあたる。
(図は『斬れ味日本刀』掲載 福永酔剣
「日本刀の斬れ味」を参照)
 
さらに日本刀の場合は反りがあるので、
この分散力は増加し、凄まじい切れ味と
なる。
ナイフの場合は刃道を先に行く程にブレー
ドの幅に対して傾斜させることにより、
日本刀の反りと同じ効果を出している。
中華包丁のようなナイフは無い。
ナイフが先に行く程に身幅が狭くなるの
は、それは刀剣と同じ「切れるための理」
を実践している。
最近流行のキャンプ用バトニングナイフは
割る事を前提にしているので、切れ味を
捨象してでも板のような形状にしてある。
切り込みの切開力や切断力よりも、楔作用
による割断力のほうを重視した設計となっ
ている。
そのため、切先近くまで同じ身幅、同じ
厚みであるブレードが多く、総体的な切れ
味は刀剣形の断面を持つブレードに対して
物理的にかなり落ちるのは否めない。
やはり刀剣型の刀身断面形状のブレードが
物理的に切れ味がよくなるのは理だ。
使用の用途によってナイフという刃物は
選ぶ事が大切になってくる。
刃物とは元来、用途別に作られる。
フィレナイフでバトニング薪割りはでき
ないし、食事用の肉切りテーブルナイフ
で彫刻は出来ない。
汎用性を求めるアウトドアナイフの場合、
タイプ別にその線引きをどのあたりに置い
て使用上の射程圏内を見定めるかにかかっ
てくる。
 
上:ブローニング (ハットリ製)
下:シュレード(日本製)
 
どちらもアメリカのメーカーだが、日本の
関の刃物工房で作られている。
両者とも昔のナイフであり、ホローグライ
ンドにはなっていない。
服部刃物は、ファクトリーメイドではある
が、量産工房ではなく、ほとんどカスタム
ラインの製造方法となる。米国のランドー
ルに似ている。
ランドールは注文して完成まで5年待ちと
いうメーカーだが、ハットリも既存品以外
はランドール程でないにせよかなり待つ。
今は基本的にハットリも受注生産。
 
上掲のブローニングはハットリのOEMだ
が、ほぼ同じシルエットのモデルがハッ
トリからリリースされている。
 
ケーパー気味のドロップポイントで、とて
も使いやすい。コンベックスグラインド。
鋼材はVG10無垢だ。積層の利器材は好ま
ないので、単一素材の鋼材のナイフを私
選ぶ。
このナイフは20年以上使っている。
総合的に素晴らしい出来だ。
 

紫雲米

2021年02月02日 | open


この藤色の赤飯のような古代米は、紫雲米
というらしい。炊く前は黒い米。
食べてみると、何とも美味しい。
銀シャリとは別な味のふくよかさがある。


映画『テネット』(2020)

2021年02月02日 | open


期待外れだった。
主役のこのおっさん、演技ひどすぎる。