『コードネームU.N.C.L.E.』
(2015年/英米合作)
1965年に米国で放送された大人気
ドラマ『The Man from U.N.C.L.E』
(放題「0011ナポレオン・ソロ」)
のリメイク映画版。
1960年代初期、J.F.ケネディが米国
大統領の時代。核兵器を手に入れて
世界を支配しようとするナチス残党
の野望を阻止するため、アメリカCIA
の凄腕エージェント=ナポレオン・
ソロとソ連KGB切っての腕利き工作員
イリヤ・クリヤキンが米ソの指令に
より相棒を組むことになった。
世界平和の運命は反目し合う冷戦
状態にある米ソのスパイに委ねられ
ることになった。世界の行方はいか
に。
というオハナシ。
かなり面白い。これはドラマ版より
も面白い。下手な007映画よりもよく
できているが、ちょいボーンシリーズ
風味のアクションだ。
本作品は興行的には成功して、評価も
良く、2015年アメリカ映画批評では
トップ10の9位を獲得している。
なかなか軽快痛快で面白い作品。
ポップコーンかじりながら映画館で
観たいような作品になっている。
劇中、潜入工作でローマに乗り込んだ
エージェント二人と東ドイツから西
ドイツに亡命させた可愛い女性整備士
(実はロケット工学の権威である元
ナチスドイツ工学博士の娘)のギャビー
たちだが、身元が見破られて何者か
の二人組にあとをつけられる。
その危険を知らせに、ローマ市内で
突如ベスパで婚約者を装うイリヤと
ギャビーの前に駆けつけるソロが乗る
ベスパがかわいい(笑)。
だが、JFKの時代にこの現代のベスパ
標準色のパステルトーンイエロー色の
ベスパが果たして本当にローマに存在
したのだろうか。
あったみたい。
ベスパのオリジナルペイントの往年の
塗装サンプルチップを基に、調色でフル
レストアした日本人のツワモノがいた。
現行車にもあるこのパステルイエローは
イタリアンイエローとも違って、かなり
可愛らしく感じる。
この色、光の加減で濃く見えたり淡く見え
たりするんだよね。パステルトーンの面白
さはそこ。