渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

映画『クライ・ベイビー』(1990年)の革ジャン

2021年02月21日 | open


天才ジョニー・デップの初主演役。
舞台は1950年代のメリーランド
州ボルチモアだ。
お嬢様な彼女のハートを射止める
のは、不良少年とおぼったまんの
どちらだ、という青春ラブコメミ
ュージカル映画。
 
その中で、ジョニーは革ジャンを
着てバイクに乗る。


こういうフィフティーズものに
出てくるヒロインにアバズレは
いない。
お嬢様に不良が惚れちゃうとい
う、これまた王道パターンだ。
観ていて、「あ、これこれ!」
となる人も日本でも全国一千万
ライダーの中にはいたりするの
ではなかろうか。
ティーンの時に革ジャン着てた
人限定ね(笑
20代半ば過ぎ以降のおっさん
になってからではダメよ。
青春グラフティはティーンで
ないと。
いっても20代前半。
10代にたっぷりと真っ直ぐに人
を好きになって、相手と仲良く
なろうと頑張ったりする。
たとえ実らなくても。
たとえ補導やタイーホになって
でも。


それを若い時にやんないと、
つまらんネトネトと陰湿に
粘着するキモいネトおやじ
やヒステリーおばはんにな
りかねない。
言ってみれば、「脱柵」す
るんだよ。
彼女のとこまで。あるいは
彼のところへ。


例によって、この映画でも
使われたジョニーが着てい
る革ジャンのレプリカと称
する商品も出回っている。
しかし、やはり例に漏れず、
似て非なる物どころか、似
ても似つかないようなしど
いのが多い。
どうして、レプリカとか復刻
とか称する商品群は見てすぐ
アララとなる紛い物ばかりな
のだろう。
大手を振って売ってるのだか
らロイヤリティとかは払って
るのだろうから、完全フルコ
ピーすればいいのに。
でも、案外、昔の日本のモデ
ルガンみたいに、しらばっく
れての本歌パクリだったり
て。
 
(こちらジョニー・デップの原本)
 
ちゃんとダックテイルにして
ますね。
おいらもやってた(笑
リーゼントというのは和製語。
ほんとはダックテイルになん
とかかんとかとかいう。
知らんけど。
 
 

CSポマード1950

2021年02月21日 | open


伝説のあのクリームソーダ廃番のグリース
を復活させた気概のある男たちがいる。
すでに、フランスなどの海外には輸出して
いて、あちらでは俳優やモデルたちが愛用
しているポマードにかつてのピンクドラゴ
ン/クリームソーダのオリジナルの香りを
再現したものだ。
奇跡的に1個だけほぼ新品未開封物が残って
いて、CSファンの方の協力があり、熱意
ある男たちによりこれまた奇跡的に復活
した。

CSポマード1950。
こいつは期待できる。
情熱が歴史を蘇らせた。



映画『グリース』に出てくる革ジャン

2021年02月21日 | open


映画『グリース』(1978年)に出て
くる革
ジャンについて。
メーカーの型番検証は後日に書く
として、
まずその種類のタイプと
特徴等について。
 
この映画は、公開時の1978年の
約19年前
の1959年を劇中の舞台
としている学園青
春ミュージカ
ル映画だ。
フィフティーズのアメリカの束
の間の平和
な時代を背景とした
若者たちのロマンスを
描いてい
る。
オーストラリア在住のお嬢
様の
コニー(オリビア・ニュ
ートン・ジョン)は別な
ハイ
クールの同学年のダニー
(ジョン・トラ
ボルタ)とアメ
リカの夏のバカンスの海岸

出会って恋に落ちる。
物語の流れからして、どちらも
異性経験
無しのピュアティーン
だ。異性と付き合っ
た事さえな
い。
そして、9月に学年が変わり新学
期が始まって
、ダニーは仲間た
ちに夏の淡い思い出
を語る。
一方、コニーも女の子仲間の女
子高生たち
に夏のダニーの思い
出をとっても優しくて
素敵な人
だったの、と語る。
二人の場面は歌いながら踊るミ
ュージカル
独特のオープニング
として描かれる。
ところが。
突然、歌い踊る最中にバンとぶ
つかるよう
に二人は高校の校庭
出会う。
コニーは父親の仕事の関係でア
メリカに
転住して転校したが、
それは偶然ダニー
の高校だった
のだ。
青春ラブコメ展開の王道である。
絵に描い
たような黄金パターン
だ。食パンダッ
シュではないが、
このぶつかるように出会い、そ
れは運命の人、という展開。
大抵は転校生だったりする。
このパターンは、日本の劇画
『バリバリ
伝説』や『あいつ
とララバイ』でもしっ
かりと
使われたし、映画『時をかける
女』では悲しいラストシーン
で一方が記憶
を無くされたまま
運命の人と廊下でぶつか
るとい
うシーンで描かれた。
 
いろいろ行き違いがあったコ
ニーとダニー
だが、やがて二
人はますます思いを募ら
せて
行く。だがうまくいかない。
アメリカでは、プロム=プ
ロムナードと
いう学年最後の
ダンスパーティーがある。
日本の高校の文化祭のような
ものだが、
アメリカの場合は、
そこで初めて異性と
手を取って
ダンスができる大人への一歩、
というような位置づけだった。
高校はプロ
ムを終わらないと
卒業できない、という
ような
感覚だ。
 
学校の競技場で、仲間に夏の思
い出を聴か
せるダニー。


「それから?それから?」とちょい
ワルを
気取った同級生チームの友
人たちははやし
たててダニーに尋
ねる。
ダニーはかなり話を盛って「ばっ
ちり、
決めてやったぜ!」とか
ホラを吹く。
空威張りの話盛り盛りの痩せ我慢
見栄っ
張り。典型的なアメリカの
不良たちの
スタイルだ。70年代の
日本でいうなら、
「あたぼうよ!」
とか言いながら内心てん
でショ
ボンだったりする。


ダニーたちは学園の仲間と "T" BIRDS
いうチームを作っている。
ライディングチームでもモーター
チームで
もない。群れた不良の集
まりだ。
本人たちはイカしてると思い、同じ
ような
カッコをして、他校生たちの
別チームと
喧嘩したりする。


不良少年なのだが、非行少年で
はなく、
日本の半グレやヤクザ
予備軍の特攻服連中
とも違う。
また、30年程前にいた渋谷の
チーマーとも1970年代の暴走族
とも違う。
アメリカ独自の「高校生の不良」
であり、
酒もタバコもやるが、
野放図ではなく、
存外異性にウブ
で、異性と肉体関係を持っ
たら
「えー?!」となるようなアメ
リカの
1950年代特有の若者たち
だ。
なんせ、プレスリーが歌いなが
ら腰を振っ
たら卑猥として逮捕
の時代である。
いくら異性交友先進国のアメリ
カでもそん
な時代だったのだ。
日本などは、当時は
結婚までは
女性はほぼ全て処女だった。
アメリカの戦後1950年代の高校
生の不良
などもかわいいもんだ。
チェリー&バージ
ンが一般的高
校生だった。
俯瞰するに、日本では『グリー
ス』が公開
された1978年前後が、
ちょうどアメリカ
のその20年前
の高校生の風俗と感覚が重
なる
ように思える。時代として。
 
 "T" BIRDS たちはそれぞれ個人
で好きな
タイプの革ジャンを着
ている。
ダニーと親友ケニッキー(ジェフ・
コナウェ
イ)はダブルライダース
だ。
ケニッキーの革ジャンは茶芯が
出ていて、
ダニーの革ジャンよ
り渋い。


チームの他のメンバーはシングル
だ。
襟付きトラッカータイプやMA-1
タイプ。


彼らは革ジャンは揃いではなく
それぞれ
好きな物を着ているが、
背中には手描き
の白ペイントで
チーム名の看板を全員が
描いて
いる。 "T" BIRDS だ。
 
対立チームや仲間と喧嘩もするが、


すぐに打ち解けて仲良くなる。
これが青春。ネチネチ野郎は
いやしねえ。


「不良は嫌い」とコニーに言われ
たダニー
は、健全少年になってみ
ようと高校のスポーツ
ジムを訪ね
る。好きな娘に好かれたいと
無理
して。
この時、多分紙型切り抜きでチー
ムのみん
なで同じようにペイント
したであろう背中
のチームの看板
が見える。
 
面白い現象が現在ある。
現在、映画『グリース』に登場す
 "T" BIRDS のレプリカと称
する背中文字書きの革ジャン

アメリカでは多く販売されている。
しかし、正確に映画のダニーらの
革ジャンの
文字と文様をコピーし
た商品は皆無なの
だ。皆無。
一つもない。
 
これなどは、文字が大きすぎて"T"
が傾い
ていない。ダメ。似て非な
るもの。


デカすぎ、傾けすぎている。
それに『グリース』では『ウエ
ストサイド
ストーリー』(1961)の
ようなナイフ乱闘
などはやらない。
ほのぼのミュージカル
だ。完全に
アウト。世界観さえ解ってな
い。


ダメ。


論外。


大気圏外。

惜しいところ行ってるが、文字
大きさと
フォントが違う。


こちらも残念系。


太陽系外。


これも惜しいがでかい。

てんでダメ。映画よく見ろ!系。


一番原本に近い系。
但し、Tが大きすぎ。実に惜しい。


原本。


 "T" BIRD とはサンダーバード
の事だ。
アメリカインディアンに伝わる
伝説の霊
鳥である。
体長5メートルほどの怪鳥で、
雷の精霊で
あり、自在に雷を落
として獲物を獲ると
の伝承があ
る。多くのインディアンの部族
に共通する伝説として残されて
来た。
英国TV実写人形劇の「サンダー
バード」
の1号のロケットは、
このトーテムポール
からデザ
インされた。
日本や中国オリエンタルでは
鳳凰、西欧
ではフェニックス
など、霊鳥は古くから
人類は
ある種の強い霊的存在として
捉えて
た。
 
ダニーは何度もコニーに気持ちを
打ち明け
るが、コニーは夏と違う
ダニーにおかんむ
りだ。


プレスリリース時のオリビアとジョン。


プロムでようやく意気投合するが、
これ
もうまくいかない。


不貞腐れたダニーは、それでも
諦められ
ずに、ついに革ジャン
を脱いで、真面目
君のようなセ
ーターを着て仲間たちが待つ
カーニバルに行く。
仲間たちからは「そのセーター、
どこで
かっぱらってきたんだ?」
などといじら
れる。
 
そこに、大変身したコニーが登場
して、
ダニーは魂にサンダーバー
ドの雷を落と
される。
 
そしてダンスによる大円団。


ここのシーンは能天気でかなり好き。


最後はファンタジー。二人を乗せ
た車は
天に昇って行く。


ケニッキー役のコナウェイは、
この作品
の二年後にオリビア
の実姉のローナ・
ニュートン・
ジョンと結婚する。
今は二人とも病没した。


ローナとオリビア。


オリビアとジョンは今でも時々
グリース
メモリアルイベントに
二人で登場する。



ばばあとじじいになっても、
心の時は
変わらず。






『グリース』は1978年時点で
1959年時点
を描いた作品だ。
その頃の両アメリカの共通項。
それは、「戦争をしていなかっ
た時代」で
ある。
彼らの青春グラフティは、戦
争のない時代
の象徴でもあっ
たのだ。50'sの魂は不滅。
日本は戦争をやめて76年。
ヘボでもいい
じゃん。好きな
あのコと踊れるならば。

チョップド

2021年02月21日 | open


薪の使い方で、最近キャンプ場などでも
見ない方法がある。
20年程前は毎週土日はキャンプしていた。
毎週である。歴は長いが、今まででの人生
で一番キャンプ場泊まりが多かった時期
だ。
薪は嫌というほどに割ったし燃やした。
そこでも私はやっていたことがある。
それは1960年代からやっていた方法だ。

1980年代初期、二輪仲間たちとキャンツー
に行った。
すると、同級生の奴がおもむろにでかい
ナイフを取り出してやり始めた。
薪を割るだけではなく、斜めに鉈のよう
に叩きつけて薪に切れ込みを入れるのだ。
「おー!知ってるねえ」とは思わなかっ
た。ごく普通の方法だったからだ。
今ならもっと細かいフェザーを作るのと
同じ意味があった手法だろう。
薪に切れ目を枝のように入れて燃やし易く
する方法だ。

1987年。職場の上司に誘われて、現地集合
で奥多摩のキャンプ場に行った。
私は車で3人で向かった。
現地では、上司がやはりごくさりげなく
薪に鉈を斜めに打ち込んでいた。
割った後の薪をチョップするのだ。

2000年。
毎週末に行くキャンプ場で佐冶の七寸剣鉈
それをやった時、管理人さんが「えー!」
と言った。九州の人なのだが、そのよう
に薪に斜めに切り込みを入れる方法など
知らないと言うのだ。
どうするの?と尋ねると、薪を今のように
焚き木になるほど小割りにして区分けして
使うのだという。
いや、それはそうだし、それが本式。
でも、適度な細さまで割ったら、あとは
チョップド状態で関東では火に放り込んで
いた。特に湿気持ってる薪などはさらに
皮むきするようなこともして。
九州式と関東式がどちらが大雑把かは一概
に言えないが、何だか野外で薪燃やしにも
地方色というものがあるのかも知れない。
斧や包丁の形も違うくらいだから、野外で
のノウハウも地方色があるのかも。

私がこのチョップドを最近見ない、と思う
のは思い違いで、今西日本の中国地区に
いるから見ていないだけなのかも。
もしかすると、関東の人たちは、薪を小割
りにした後、ナイフや鉈で薪に切れ込みを
入れる事をまだやっているのかも知れな
い。

ただ、最近は猫も杓子もフェザー、フェ
ザーですね。
シャグマみたいにするフェザーも昔から
あったのだけど、完全に焚き付けとして
の機能を持たせるためだった。
今のように北欧式の火口としての役目を
付与させる発想は日本には入って来てい
なかった。

フェザーにメタルファイアで点火させて
火をつけるのは案外簡単。マッチ棒がよく
燃える原理を考察すればいい。
しかし、その発火したフェザーから余計
な動作を加えないで自然に木を燃やすと
ころまでもっていくのはかなり難しい。

火口や焚き付けでかつて日本で一番多用
されたのは新聞紙だ。
新聞紙は被服の中に入れての防寒材にも
なるし、器具の包装紙にもなるし、火口
や焚き付けにもなる。とても便利だ。
ねじれば薪代わりにもなるし新聞紙で米
も炊ける。
私も野泊パックの中には新聞紙を入れて
る。
鉄道やバスなどを使ってのキャンプでは、
最終駅の売店などで新聞を購入したりも
していた。何かと便利だからだ。
そして、新聞紙の一番便利なところ。
それは、記事が読めるということだ。
ネットなどではない活字で情報が読める。
紙の新聞を捨象する風習に文明は存せず、
と私は思っている。
文明とはよく言ったものだ。文字通りだ。
文字をペンで書き、書かれた文字や印刷
された文字を読む。
これをやめたら人類おしまい、と思って
いる。
無人島に漂着して、電子機器が使えます
か?ということなんだよね。
砂浜にSOSと大きく書いたり、石を並べて
シグナルを作るほうが実用的でしょ?
例えとして。

アウトドアでの活動というのは、そうした
根源的な何かを学ぶ事なのではと私個人は
考えている。
人の生命、生存には何が大切なのか、を。
なので、個人的には、キャンプ場で電子
機器で音楽かけたり、映像を投影したり、
スマホに長時間見入ったり、そういう事
はナンセンスだと私は考えている。
そんなことは街中や自宅でできるのだか
ら、貴重な時間を無駄にしているなあ、
とか私は思う。

人それぞれ楽しみ方はあるだろう。
好きにやればいい。
隣りのサイトで馬鹿騒ぎしたり、尋常なら
ざる広いエリアを独占占有して我が物顔で
居座って振る舞わないならば。
しかし、今、常識が通用しない連中もキャ
ンプ場にかなり多く流れ込んで来ている。
水場でも譲り合いもせず、挨拶さえしな
い。
スカタンみたいなのが大挙してキャンプ
場に押しかけてきて荒らしまくっている。
どんどん、「キャンプ場」でのキャンプ
が世の中ではつまらなくなって来ている。
キャンプがつまらんのではなく、キャンプ
場がつまらん。
面白いように思わせるのは、虚構のブーム
を演出しているだけだ。
現実は、今のキャンプ場はひどい有様だ。
今、世の中はそんなところ。

長生きはするもんだ。
いろんなものが見えてくる。


トラッカー

2021年02月21日 | open





映画『3人の信長』(2019年)

2021年02月21日 | open

『3人の信長』(2019年)

面白い。
こういう時代劇もアリかと思う。
コミカルなのにシリアス。
途中から事件の真相が分かってしまった
が、なかなかツボを突いた出来で楽しめ
る。
「三人」ではなく「3人」としたところ
にも人を食ったエンターテイメントさが
出ていて味わえる。
気分転換におすすめ。

映画『3人の信長』予告編 





ホホバオイル

2021年02月21日 | open


関東の友人は革ジャンにドイツ製の
ホホバオイルのラパナーを使って
いるらしい。
防水性の高い植物性オイルね。
ミンクほど柔らかくはならないが、
耐水性が高くなる。
別な友人は革の種類ごとにオイルを
替えているとのことだ。
私はミンクばかりだが、そのほうが
良いのかもしれない。
ただ、うちのMCでも私の知っている
人たちの間でも、レザーにはレザー
用のオイルを使用しているようだ。
レザー製品にエンジンオイルやグリス
を塗るようなことはしない。

ミンクオイルは万能だが、二つ欠点
がある。
それは革を柔らかくし過ぎることと、
カビが発生しやすいことだ。
ただし、定期的に適切にメンテする
のであれば、そうした心配はない。
今のところ、数十年、実際にカビは
生えないから。


ポマード1950

2021年02月21日 | open


都内のリーゼント決めたMCブラザーが
「ポマード1950」を渋谷ピンクドラゴン
ゲッツ!
誠一郎さんに頼んで取り置きしておいて
もらったやつ。
俺の分は俺に送ってくれるとの事。
サンクス。