ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




今年の初献血に行ってきました。献血初め。あんまり語呂が良くないか(笑)。

帰りに、記念品のミニカップ麺5個セットを頂きながら、ハタと思いました。「毎度毎度、ちょっとしたものとは言え色々と貰って帰ってるけど、このお金ってどっから出てるんだ?」

僕は今まで、大怪我をしたり、輸血の必要な病気になったことがありませんので、献血はすれど、この「輸血」について、あまり深く考えていませんでした。ただ、「大して時間のかかることじゃ無し、必要な誰かの役に立つならば」というのと、「自分自身の健康診断代わりにもなるし」ということで、行っていただけなのですが、気になって、ちょっと調べてみました

そして、ちょっとビックリ

僕が今日献血をした血液は(血小板のみを取り出す成分献血をしました)、日本赤十字社により様々な検査、工程を経て、『血小板製剤』という血液製剤になるわけです。そして、それは病院で購入されて、手術などで必要などなたかの身体に入るわけです。入る、と言っても、タダではないんですね。血液は、買うものなんですね。医療費の一部として、あとで請求されるわけです。さて、では僕の血液の末端価格は、いったいお幾らなのでしょうか。

 

はい、なんと、

 

・・・15万4523円!もするんだとか

 

・・・これ、僕が今日、一回の成分献血をした分だけの血液製剤のお値段ですよー。ちなみに、僕は「HLA型」という分け方の登録もしておりまして、これは必要な時に電話はハガキで献血の依頼が来るのですが、この「血小板HLA」だと、さらにお高くなってて、なんと18万5250円にも(血液製剤には「単位」というの量があるのですが、これは20単位という量の場合です。日や身体によって採れる量は違うんだそうで、訊いてみたら僕の場合、通常は20単位採れるそうですが、少ない時は10単位だとか。ちなみに、おなじみの400ccの全血献血で作られる赤い袋に入った血液、あれも「血液製剤」になるわけですが、一番手を加えてないもので、1万2000円ほどだそうです。そして手術の時にはこういうのが何リットル、とか使われるわけです)。詳しくはこちらのリンクををどうぞ。「輸血用血液の種類

うーむ、だから何だ、というわけではなく、ただ単純にビックリしましたよ。結構、ってか、随分するんですね。第一印象としては、高っ、と思います。でも、本当に色んな工程を経て患者さんの元へ届くわけですし、その為の念入りな検査費用や輸送、保管に関わる人件費、また採血の為の機械(一台1000万円とかするらしい)や消耗品のお値段を考えると、この位になってしまうんだそうです。そして僕も、いつか輸血をしてもらわねば、という時には、このお値段で買うことになるわけですね(健康保険が適用されるとしても、三割は自己負担で)。

でも、少々高くたって、安全であるに越したことは無い。ってか、値段より何より、まずは安全第一ですよね。

旧ミド○十字社のように、利益目的で、安いからといって海外から出所の不明な血液を買って(「売血」で、ですね)、適当に混ぜて、安全だと偽って売られたりしたら、それを使われた人は、泣くに泣けないわけです。ご存知、薬害エイズ、薬害肝炎問題ですよね。この問題も、一般にはあまり報道されませんが、実に驚くべき事実が沢山分かってきています。あの会社の人間だけでなく、一部の医者にも、もちろん国にも、そしてアメリカにも、責任はあります。そしてまたしても、根っこはあの戦争にまで関連してくるわけですが、・・・長くなりますので、また、この話はいずれ。

 

「赤十字社」というのはスイス人実業家のアンリ・デュナン氏によって設立された、特殊な法人団体で、元々は戦争の時に犠牲になった人の救助のあたるための人道的な団体で、今は、世界各国にありますね。戦場では、この赤十字の腕章を付けた人、兵隊を攻撃してはならない、と国際法で定められています(・・・残念ながら、時々破られますが)。さらに、世界中の事故や災害などでも派遣されますね。血液事業は、この団体の沢山ある事業のうちの一つです。ちなみに、日本赤十字社の名誉総裁は、皇后陛下なんですよ(また、名誉副総裁として、秋篠宮妃ほか皇族の方々が)。

血液は、どんな最新の科学の力でも決して作れないそうです。そして、いつでも必要なもの。でもね、日本の献血者数、実は年々減ってるんだそうです。また、献血経験のない若年層16際-29歳)の4人に1人が「献血っていうもの自体を知らなかった」なんてことが、2006年の調査で分かりました。あらら、ですねー。

どの国でも、国民の3~5%が献血をすれば、その国の必要量はまかなえるそうなんですが・・・日本も、足りなくて結局輸入に頼ってるんですよね。事情がある方は仕方ないとして、なんかチャンスやきっかけが無いからやってないんだよね、って人もまだまだ沢山いそうなんだがだなぁ。そして、もっと沢山血液が集まれば、お値段も少しは下がるんじゃないのかなぁ。自分が買うときにも、安い方がいいよ-(笑)。でも、僕が手にしてる記念品の分も、確かにこの売値の中から捻出されてるんでしょうから、微妙って言えば、微妙なのかなー。まぁ、啓蒙費用ってことですかね。でもちょっと前までは図書券やクオカードだったんですってね。でも、これだとそのまま換金できちゃうので、売血になってしまうっていう理由で、2002年に廃止になったとか。・・・なのでカップ麺はありがたくいただいて、その分また血液造って、また使ってもらいに行きますよ

 

あ、最後にマメ知識。僕はAB型ですが、よく「ABは数が少ないから、足りなくて、献血するとありがたがられるんじゃないの(笑)。」なんて言われますが、実は一番足りてないのはA型なんだそうです。ABに関しては、「AB、足りてるか?足りてないんじゃないか?」っていう少数意識があるそうで、結果的にわりとABの人は献血に行く頻度が高いそうなんです。なんか自分がそうなだけに、ちょっと笑えてしまいました(笑)

 

でも、A型だけじゃなく、B型も、O型も、AB型も、どれも決して足りてるってわけじゃないんですよ。足りないってことは、どこかで誰か困ってる人がいるってことなんですよね。そしてそれは決して人の為のみならず。いつか、自分や、自分の愛する人が必要としてる時・・・。

 

さて、明日はZepp東京。短かったけど、怒涛のへきるちゃん冬ツアーの最終日。ボロ雑巾目指して(笑)、張り切ってまいりましょうぞ。参加される方、しっかり体調を整えて、どぞよろしくですー

ではー。



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