ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




昨夜からカレーが食べたくて、今朝起きた時には朝ご飯の前に、「よし、今日の夜こそは、必ずやカレーを食べるぞー。」と意気込んでおありました。

このところ、ちょっとワケあって(ワケはまた改めていつかお話しますね)、1970年前後ですに活躍したアメリカのロックバンドの曲をコピーしています。いやー、70年代、ロックが一番発展してたころのサウンドって、やっぱり凄いです。上質の本物は、いつまで経っても新鮮な発見に満ちてます

「もう食べようか」「・・・いや、もう少し後のほうがより美味しく」などと、集中出来てるんだか出来てないんだかよくわからない状態で譜面カキカキし、先ほど、念願のカレーを食べに・・・って、自分で作るんじゃないんかい(笑)。ええ、自分で作るとね、つい作りすぎて、食べ過ぎますから。おお、光り輝く、カレー色のカレーよ(←なんだそりゃ(笑))。

と、今日のところは軽~くカレーの話だけして、ではー。と締めくくっても良かったのでしょうが、このカレーを食べる前後だけでも、どうも気になることが引っかかってきました。でも、長くならないように、書こう(と、努力してみます(笑))。

クルマに乗ると、ちょうど6時半でしたので、テレビニュースの音を聞きながら行くことにしました。すると、

「防衛省・・・迎撃ミサイル・・・新宿御苑・・・配備」

という言葉が聴こえてきました。

「ぎょ、御苑に、迎撃ミサイル?」・・・さすがに、ビックリしましたよ。

ニュースをご覧になった方も多いかと思いますが、要するに、防衛省が、日本を狙ったミサイルが飛んできた時に、それを打ち落とすための迎撃ミサイルを、新宿御苑に配備するための調査をした、ということなんですね。新宿御苑って、僕も子供の頃から時々遊びに行ってましたけど、広くて緑豊かな静かな公園なんです。

海上や国内各地の自衛隊基地に、こういうシステムが配備されているのは知っていましたが、実際に都内のど真ん中の、公共の公園内に自衛隊の車両が入ってミサイル配備の為の調査をしたとなると、これはかなり穏やかではありません。(ニュースはこちら。動画もあり)(別なニュース記事

どうやら、いざ都心を狙われた際には、基地からのミサイルでは届かないんだそうです。再来年までには、海上から(前にご紹介したイージス艦で。)日本全土を守れるようにはするらしいんですが、それが外れちゃった場合の保険として、迎撃ミサイルをクルマに載せて移動して、備える、と

 

ちょっとちょっとー、もうそんなに差し迫ってるということなわけですか

 

「要らなくなったので、基地をなくします」、とか、「平和になったので、もう自衛隊の予算を削減します」、っていうニュースじゃないですからね。その、まるっきり逆ですよ。なんかイージス艦も、また買うらしいし。安全はお金の問題じゃないですけど、・・・一隻、1200億円なり。そして、御苑に配備されるかもしれない迎撃ミサイルのPAC3ってのは、一発5億円です。

いやー、しかし複雑です。日本にミサイルが落ちてくるのは非常に困ります。でもだからって、積極的に迎撃する準備をするよってのは、・・・仕方ないのでしょうか。ミサイルが落ちてからでは、遅いのも分かる。でも・・・。うー、ジレンマです。

こういう予算をもっと有効に使って、外交努力(話し合い)で緊張緩和できないんだろうか、って意見も聞かれます。こちらの方がもっとものような気もしますが、実際には、それが出来なそうだから、「やっぱり一応守っておこう」ということで、こういう事になってきてるわけですよね。難しいんですね、外交って。しかし、普通にカレー食べに行こうとしてて、普通にこういうニュースを見てしまうって・・・、なーんか怖いことになってきてませんかね。日本は、大丈夫なんでしょうか。素通りできないですよ。

そしてカレー屋さんに着いて、注文をして(今日はカキフライも乗せてみた)置いてあった新聞を開きましたら、今中東に行っているブッシュ大統領が、(彼の大嫌いな)イランを牽制するために、周囲の親米国家に200億ドル(2兆1千億円)の兵器を輸出、というニュースが(こちら)。また武器をバラ撒きますってことですよ。出てきたカレーを食べようと開いた口が塞がりませんでしたよ。・・・それじゃ食べられないじゃないかー(笑)。

武器で平和は作れないって、なんでいつまでたっても、分からないんでしょうかね。人間って弱いなー、愚かだなー・・・なんて思ってしまいますが、我が身を省みれば、自分も目も当てられないほど弱く、愚かな人間なわけですが。くはーっ、辛いなーっ(←ここは、あえてカラいなーっ、と読んでおいてください。カレーだけに(笑))。勉強せななー

 

片隅に、「イスラエル人ピアニストのダニエル・バレンボイム氏が、パレスチナの市民権を取得」という記事を見つけました(こちら)。バレンボイムさんと言えば、数々のグラミー賞にも輝く、世界的に有名なユダヤ人ピアニストの巨匠です。その彼が、ケンカしている二つの国の国民になった、ということですよね。「イスラエルとパレスチナの和平の見本になるように」、とのこと。この記事には、救われました。おかげで、カレーも美味しくいただけましたよ

バレンボイムさんは、2004年に、イスラエル国内で大きな音楽賞を受賞した際、その授賞式となった国会のセレモニーでこんな発言をしています。

「心に痛みを感じながら、私は今日お尋ねしたいのです。征服と支配の立場が、はたしてイスラエルの独立宣言にかなっているでしょうか、と。他民族の原則的な権利を打ちのめすことが代償なら、一つの民族の独立に理屈というものがあるでしょうか。ユダヤ人民は、その歴史は苦難と迫害に満ちていますが、隣国の民族の権利と苦難に無関心であってよいものでしょうか。イスラエル国家は、社会正義に基づいて実践的・人道主義的な解決法を得ようとするのではなしに、揉め事にイデオロギー的な解決を図ろうとたくらむがごときの、非現実的な夢うつつにふけっていてもよいものでしょうか。 」

・・・先日の広河さんの写真展で見た、イスラエル軍兵士を前に一時間もピースサインを掲げ続けたパレスチナ人女性の姿が思い起こされます

ではー。



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