えぇ、こちらでは今さらですが、ギョーザは好きですよ。
珍しいギョーザ、ビックリするようなギョーザ、「なるほど。こういうのもありか」と思わせてくれるようなギョーザ、感心するギョーザ、そして、いつもの(←これ大事(笑))ギョーザ。まぁ大抵は、どんなのでも美味しくいただきます。
冷凍ものには積極的には手は出しませんが(経験上、やっぱり冷凍は生には勝てないんじゃないかー、な気がするだけですが。)、と言って一度も食べたことがないというわけでもありませんし、お腹が減ってれば「これはこれで全然うまー」とか言ってモリモリ食べてしまうものです。
・・・が。
これが毒入りとなると、話は穏やかではありませんよね。普通に近所のスーパーで売ってるもの食べて、ましてはお母さんが作ったもの食べて、子供が倒れてしまうって・・・想像しただけで、恐ろしい。
なんだか「食」は、人類の進化に逆行するように、物騒になりつつあるように思います。ナチュラルからケミカルへ、と。
勿論、菌類(例えばO157など)による、衛生面での食中毒など問題はずっとあります。どこの家にも石鹸があって、しかも殺菌だ、滅菌だというのが当たり前になってる今でも、毎年何人もの方がこうした菌類による食中毒などで亡くなっています。しかし、これは防げないことではないですよね。うがらい、しっかり。食品の保存、管理にも気をつけていれば。
でも、今回みたいな毒物混入は・・・僕達には防ぎようがないですよねムリー。被害に遭った方々、子供達が、本当にお気の毒で、かわいそうです。「わーい、ギョウザだー!大スキー」って食卓について、「いっただきまーす、パクッ!」って、喜んで食べたんじゃないかな、って僕なんかは想像しちゃうんです。なのに・・・
「食べた途端に娘の目の焦点が合わなくなって、右目と左目が逆を向いて…」 (被害者のお母さんの証言)
・・・一刻も早く、健康を取り戻せますように。ほんといやだな、こんな事件。でも、これは手を伸ばせばすぐそこにある、誰にでも関係してること。
昨年5月にモンゴルで、中国製のカップラーメンを食べた学生が2人死亡しました。そして、12月には、中国国内で4人の児童が通学途中に、やっぱり中国製のカップラーメンを食べて死亡するというとう事件がありましたね。なんたることでしょう。僕もカップラーメンはよく食べますが、あれで死んだら・・・「え?うそでしょ?」って感じですよ。
子供用のおもちゃが回収されたり、ダイエット食品で亡くなる人がでたり、髪の毛から醤油を作っていたとか、殺鼠剤の入ってたと疑われるペットフードで米でペットが大量死だとか、革靴牛乳(古い革靴などの皮を使ってたんぱく質を抽出して、牛乳の成分として使用した疑い)などなど・・・。
かの国は、とにかく工業的に今大発展を遂げようとしているとことですから、色々と弊害も多く出てきているのだと思います。全部が全部悪だなどとは思いませんが、好景気に便乗した、悪い考えを持つ人も確実にいるわけです。今の中国は、あの日本のバブル期直前のような状態だそうです。その後の日本は悲惨なことになりましたが、さて、中国はどうなっていくのでしょうか。自衛は自衛でしっかりしつつ、もはやどうしたって「関係ない」、で済まされる関係ではないので、しっかり見ていく必要がありますよね。
たまたま先週、何気なく買っていたワカメが無くなりました。ワカメはヘルシーだし美味しいので、ラーメンにうどんに、って色々使いますしねー。そして、買いに行く前に確認してみたら、・・・今までのは中国産だったことが判明しました。別に産地は気にしてなかったんです。ただ安いから大きい袋のを買っていた、というのが実際のところです。でもね、最近色々あったので、「うーむ、これからしばらくは国産にしようかな。」と思って、5倍くらい違う値段にビックリしながらも、「それでも安全な方がいいや」って思って、こちらを買って帰ってきました(二種類買ったのは、食べ比べてみる為です(笑))。
はい、ではさっそく。
ふえろーふえろー、して、しっかりふえたところで食べてみました。
そしたらね、これがすっごいんですよ。もう、値段の差どころじゃありません(笑)。
・・・100倍くらい美味しかった!
いやー、これにはビックリしました。こんなに味が、歯ごたえが、違うとはー。是非ーですよ、これは。
でもね、皆さんにいっこ質問なんです。よくこういうワカメに書いてある「原そう」って、どういう意味なんでしょうかー。ちょっと調べても何だかよく分かりませんでした。どなたかーヘルプミー(笑)。
ではー。
---追記。---
いやー、ありがとうございます。
「原藻」なんですね。「幻想わかめ」かと思ってましたよ(ウソつけ)。ということで、「原そう わかめ」は、原材料としての(生の)ワカメである、ということで理解できました。
「ん?じゃー『原藻ではないワカメ』ってどういうのかな」と思ったんですが、例えば粉末にしたりすると、原藻とは付かなくなくなるようですね。
ワカメや青海苔や寒天の「そのまんま、元の」という感じで覚えておこうと思います。
十年以上前のことですが、家で友人のミュージシャン数人と一緒にカニ(の加工食品)を食べていたとき、「この材料の『カニの「内子」「外子」』の違いが解らないね」って話になりました。一旦気になりだすと、どうしても知りたくなってしまうもので、夜中(23時頃でしたか)にもかかわらず食べていたその食品のパッケージに書いてある函館のメーカーに遠距離電話してしまったことを思い出しました。まだパソコンなんてなかった頃の話です。「まぁ会社だろうし、この時間じゃきっと誰もいないよ。出なくて元々、でも一応」と思ってかけたのに、普通におばさんが「はいはいー」って出てくれてしまい、しかも、丁寧に説明してくれたんです。
会社名義だったけど、おそらく普通のお家だったんですよね。あの節は夜分に失礼してしまいました。でも、親切なおばさんでした。電話を切る時に、「遅くにすみませんでした、ありがとうございます、いやほんと夜分にどうも、その」って恐縮しっぱなしだった僕に「いえいえ。買ってくれてありがとね。またよろしくね」って言ってくれました。
自分がまさに今食べてるものを作ってくれた人と話すなんて、なかなか無いじゃないですか。なのであの時は「あぁ、これって、こんな親切なおばさん(達)が作ってくれてるものなんだ」って感じることができた気がしてね、とっても嬉しかったなぁ・・・、そして電話を切ったあとの一口は、美味しさが倍増でしたよ。
誰かの口に入る商品を作る。目の前でサーブするレストランじゃないかぎり、それを誰が食べるかは作ってる時にはわからない。その条件は今回の事件の中国の工場の人も、函館のおばさんも、一緒なんですよね。じゃあ、何が違うのか。・・・なんとなく想像はつくんですけど、それは出来たら認めたくないような事で。でもこれも、やっぱり単純な話じゃないんですよね。実に色々なことが、資本主義を中国に持ち込んだ国たちの思惑も、絡んでくる話だと思うんです(そのちょっと乱暴な持ち込み方、というかね)。今回の事件は、その思惑の歪みゆえ起きてしまった事件でもあるんじゃないか、と。
ではー。