ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




東北は岩手県に住む親戚のおばあちゃんから、ダンボール箱一杯のリンゴが送られてきました。

箱を開けると、リンゴの匂いが部屋中を一杯にしてくれました。澄んだ空気と、清らかな水と、健康な土に育まれた、真っ赤な果実。僕が生まれ育った土地というわけではないのですが、毎年送られてくるこの香りを嗅ぐと、どんな芳香剤やアロマよりも、なんだかスーッと落ち着くような、懐かしいような気持ちになるのです

リンゴ・・・。最初の人類であるアダムとイヴが食べてしまった禁断の果実。「決して食べてはいけないよ」、と神様に言われていたのにエデンの園に忍び込んで「善悪を知る木」になるこの実を食べてしまったイヴが、突然自分の罪に気付き、それならアダムも共犯者にしてしまおう、と彼にも食べさせたんですね。これが人間の原罪といわれていますが、アダムがリンゴを齧っている時に天使が降りてきて、慌てたアダムが喉にリンゴの欠片を詰まらせた・・・これが英語でいう、アダムズ・アップル(Adam's apple)、つまり「のどぼとけ」の由来ですね。こういうわけで、アダムの子孫である僕達男性には、全員のどぼとけがあるわけです

じゃあ、イヴは?女性は?と言いますと、彼女は先に一つ食べていたわけですが、アダムに食べさせる時に、さらに自分ももう一個食べた。都合二つ食べたので、彼女のバストが膨らんで、・・・というのは、ジョークなんだそうですが、面白いですよね(笑)。

でも今では、実はリンゴじゃなかったという説が有力らしいですね(アプリコット、または無花果(いちじく)では、と)。もし禁断の果実がスイカだったら、のどぼとけはもっと大きくて、えーと・・・(以下不謹慎につき自粛(笑))。

あまりに沢山送ってもらったので、スタジオに持っていって、皆に配りました。リンゴ、嫌いな人はそうそういませんものね。スタジオのあちこちに、リンゴ。リハーサルスタジオが、とってもいい香りで包まれました。

「一日一個のリンゴは医者いらず」、なんて諺がありますよね。「リンゴが赤くなると、医者が青くなる」なんてのも。果実の王様ともいわれるリンゴには、豊富なビタミンCほか沢山の栄養素が含まれています。食物繊維も豊富なので、便秘にも、下痢止めにもなりますし、ダイエット効果もあるとか。そうそう、眠気覚ましにはコーヒーよりもリンゴ一個丸かじりの方が即効性があるそうですし、あと高血圧や動脈硬化の予防にもなるし、引力は発見できるし。・・・って、引力はニュートンがすでに(笑)。

あ、ニュートンが引力を発見したのは、実は庭でリンゴが木から落ちるのを見てじゃなくて、トイレだったって話があるそうですが、これは・・・まぁいいか。本人に訊かなきゃわからないし(笑)。しかし、ニュートンって、23歳で万有引力を発見してるんですよね。おまけに、微分積分法(数学でやりましたよね)に、光学の基礎であるスペクトル法ってのも、全部23歳の時に発見しちゃったとか。すんごい人もいたもんですよね。こちとら、微分積分だけでも、結局ろくすっぽ分からなかったのに(笑)。

あんまり凄いんで、「1ニュートン」なんて力学の単位が出来ちゃったくらいですからね。

「『1ニュートン』とは、1キログラムの質量をもつ物体に1メートル毎秒毎秒 (m/s2) の加速度を生じさせる力」ということです。何度読んでも、残念ながら僕には分かりません(笑)。

「『1川村ケン』とは、10人前の餃子を1メートル置きに並べて、毎秒毎秒(m/s2)加速しながら食べ続ける様子」

・・・って、様子かよ。単位じゃないじゃん。

 

リンゴを送ってもらったお礼の電話をしました。独特のイントネーションで「あんにゃ~ケンちゃんか~」とおばあちゃん。OKだったのは、ここまで。生粋の岩手の人と電話で話すのは、非常に難しいのです。難易度は英語とどっこいかなー、いや、まだ英語の方が幾分・・・(笑)。3分程の電話でしたが、2分30秒くらいは、正直何を言っているのかどうしても聞き取れなかった・・・うぅ、今年も玉砕(笑)

でもね、「ケンちゃんがはーうぢざいるどぎさぬもつついでよがっだぁー」って、三回位言ってくれた。「ケンちゃんが家に居る時に荷物着いて良かったー」って。そして、「リンゴ、食べてねー」って。

なんだろね、こんな何でもない事なんだけど、あったかいのさ。

おばあちゃんの育てたリンゴ、ほんと美味しいよ。今も、一個食べてからブログ書いたさ。どうもありがと。また、来年も楽しみに待ってるからね

ではー。



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