たまに警察署に行くことはあっても、大抵は入り口辺りのカウンターで用事がすんでしまいます。
なので、残念ながら中々奥まで入る機会がないのですが、どんな感じで、どんな雰囲気なんでしょうかね。テレビなどの「なんちゃら潜入24時」みたいなのはたまに目にしますが、やっぱりそこはどうしたってテレビ向けに作られた、とまでは言わずとも、見せてもかまわない範囲なのだとは思いますし、実際自分の目で見て感じる世界とは結構違うんじゃないか、と思うんですよね。とはいえ、自分の目で見て感じたりする機会がやたら多く訪れるってのも、あまり良いことじゃ無さそうですしね(笑)。
警察(や消防もですね)という日常の中の非日常世界、結果、僕ら一般人にとっては興味はあっても踏み込めない、未知の世界ですよね。犯罪や事件、事故という、一人の一生に一度あるかないか、というようなことが毎日のように身の回りに起こって、それを新聞なんかには載せられない部分まで見たり聞いたりして、深いところまで関わったりしてると、人はどんな感じになるのだろうか。最低限、続けていくには、肉体的なだけじゃない強さは必要なんだろうなぁ、とは想像できますが。拳銃という武器や、公権力というものを持つ、ということに関しても、それをコントロールする強さを常に持っていないとならないわけですからね。
・・・そんなわけで、僕は警察署に行く機会があると、かなりキョロキョロしてしまいます。どんな感じの人が働いているのか、興味があるからです(どこ行っても、おおむねキョロキョロしてるって話はありますが(笑))。こういうところでは、決して座って本など読みません。オープンになっているのをいいことに、キョロキョロというより、むしろジロジロと見ています。
「川村さん、こちらへどうぞ」
ジロキョロしてたら、年配の係りの女性警察官の方に名前を呼ばれました。そして、今回の目当てのものが手渡されます。「はい、じゃこれ新しい免許証ね。」そして一言、「川村さん、写真良く撮れてるわね」とも言われました。内心「おぉ、そこ来ましたかー!」と嬉しくもありました(笑)。
なんでかって言いますと、ほらー、ああいう写真ってさ。・・・大抵犯罪者みたいに写るじゃないですか。必要(現物)以上に、怖いっていうか、やけに陰鬱な感じに。しかもIDとして、しょっちゅう人に見せることになる免許で5年とか、パスポートに至っては10年とか、こんなに長い間、ずっと犯罪者顔の自分と付き合うのは面白くない、と思いませんか(笑)。
そんなわけで、今回はですね、せっかくそこそこの写真が撮れる一眼もあることだし、三脚もあるしってんで、自分で写真を撮ったんですよ。セルフポートレイト、ってやつです。あの犯罪者顔的写真は、とにかく光の具合が一番の元凶ですから(でも新しい撮影機が設置してあるとこなら、今は昔ほどは悪くは写らないようですけども)、光の配置に少し気を使って、あとは外付けフラッシュの光量を何度か試しながら調節。そして撮影。ここが気楽なところで、試験場の一発撮りと比べると、好きなだけ撮れますからね(笑)。いや、そんなに何枚も撮った訳じゃありませんが、それでも半目みたいな酷いのや、「ちゃんとした顔しようとしたら、ただ怖い顔になってた」、なんていうよくある失敗をしても大丈夫。そんな痛い写真は、すぐ駆逐できます(笑)。プリントする前に、ソフトで明るさの簡単な再補正だけすればOKです。すくなくとも、「絶対に他人に見せたくない」ようなことにはなりません(笑)。
まぁ、そんなわけで、そこを褒められて少し気を良くしたってのはありますが、とは言え、皆さんにお見せしたら「えー、なにこれ。変ー」って言われたりすると折角の気分が落ち込みますので、ここでは内緒にしときます。
さて、今回の更新で初めてゴールド免許になりました。5年間、無事故無違反の優良ドライバー・川村ケンさんとお呼び下さい(笑)。また、真ん中に「中型車は中型(8t)に限る。」と見慣れない言葉が書いてありした。昨年6月から法律が変わった影響で、僕は「普通自動車の免許を持ってる人」から、僕は「中型自動車の免許を持ってる人」になったようです。あとは普通自動二輪もありますが、バイクにはもう全然乗ってないですなー。たまにいい季節には乗りたくなりますけどねー。
さて、この免許証にかいてある12桁の免許証番号といえば、もう国家機密まで入っているという謎の番号なんですが、最初の4桁で、こんなことがわかります。写真でお分かりのように、僕の最初の4桁は「3087」ですね。これだけで「この人は東京で、1987年に初めて免許を取得した」、ってことが分かるんです。
最初の2桁が土地、次の2桁が初めて免許を取得した年の(西暦の)下2桁なんです。下に、この公安員会の所在地リストを書いておきますので、お持ちの方、ご自分の免許を確認してみてくださいな。
『北海道[10]、函館[11]、旭川[12]、釧路[13]、北見[14]、青森[20]、岩手[21]、宮城[22]、秋田[23]、山形[24]、福島[25]、東京[30]、茨城[40]、栃木[41]、群馬[42]、埼玉[43]、千葉[44]、神奈川[45]、新潟[46]、山梨[47]、長野[48]、静岡[49]、富山[50]、石川[51]、福井[52]、岐阜[53]、愛知[54]、三重[55]、滋賀[60]、京都[61]、大阪[62]、兵庫[63]、奈良[64]、和歌山[65]、鳥取[70]、島根[71]、岡山[72]、広島[73]、山口[74]、徳島[80]、香川[81]、愛媛[82]、高知[83]、福岡[90]、佐賀[91]、長崎[92]、熊本[93]、大分[94]、宮崎[95]、鹿児島[96]、沖縄[97]』
そして、そのあとの6桁が国家機密とされるくらいの謎の番号なんだそうです。たとえ警察官でも、この数字の成り立ちや読み解き方は知らないとか。でも、5、6桁目が「筆記試験のときに間違えた問題の数だ」なんて有名な話もありますね。例えばここが「02」なら、筆記テストの点数は98点だった、となるとか。でも、これはいまいち信憑性に乏しく、今では「まぁ嘘だろう」ってことになってるみたいですが。面白いですけど(笑)。
そして11桁目は偽造などの防止にもなる、チェック用の数字なんですがこれはここまでの①~⑩までの10桁の数字を使った、以下の計算式で割り出されます(「モジュラス 11ウェイト」という計算方式です)。
『①×5+②×4+③×3+④×2+⑤×7+⑥×6+⑦×5+⑧×4+⑨×3+⑩×2を11で割って、この余りの数字を11から引いた値の下1桁が11桁目(⑪)となる。例えば計算結果が11であれば1、10であれば0となる。』
そして、最後の12桁目。これは免許の再交付を受けた回数なんだそうです。紛失とか、失効とかでね。
さっき気づいたんですが、・・・なぜか僕、ここが「2」になってるんですよね。あれー。
あ、・・・そういえば、いつだったか、更新日が来るのを、いや、来たのも全然忘れてて、失効させちゃったことが、あったような、無かったような。いや、それがあったからこの数字が0じゃないんですよね(笑)。まぁでも、再試験とかにはならなかったと思うので、まだ良かったですけど。しかし、2ってなんだろ。ほんとに1しか、記憶にないのですが(笑)。
ただ、この最後の数字が5とかそれ以上になると、試験場の対応が厳しくなるそうですし、警察官にも「こいつ、何度も免許取り直してるな・・・、怪しいな」と思われる一因にはなるようですので、うっかりもほどほどに。・・・って、僕か(笑)。
ではー。