ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




同じ音程で歌ったり、楽器を鳴らすことを、ユニゾン、って言います。

「同じ音程」ですから、厳密には一台のピアノでは、ユニゾンは出せないんですね。

 

えー、ドなんて、なんだか、一杯あるじゃない。

はい、確かにピアノには8個も「ド」があります。

 

ドドドドドドドドーッ

 

(ちなみに、「シ」「シの♭」「ラ」も同様に8個ありますが、他の音は7個です。機会がありましたら数えてみて下さいね)。

 

 

でも、、その一つの高さの「ド」は、その鍵盤一つしかないので、最低でも二台のピアノが要るのです

上や下のドと一緒に音を鳴らすのは、ユニゾンではなくて、オクターブ、といいます。10000円と1000000円みたいなもので、パッと見、なんとなく似てますけど、違うんですね。

「お給料は一ヶ月100000円です」って言われて頑張ってアルバイトしたのに、いざ給料日になったら「はい、10000円」だったら困りますよね。

 

「うっそーん

 

ですよね。

 

ユニゾンとオクターブは、同じ「ド」だけで作る音程でも、そのくらいの違いがあるのです。

ピアノ一台では無理でも、ピアノの「ド」と同じ音程で歌えば、それは、ユニゾンになりますです。ピアノと歌で、ユニゾンしました、ってことになります。音色は違いますが、ユニゾンはユニゾンです。

声でなくても、ギターでもなんでも、同じ音程ならユニゾン。似てるけどアルバイトのお給料をだまされて泣きながら帰るくらい違うのがオクターブ、気をつけて下さいね

 

ちなみに、古いミュージシャンは、お金を音程で数えます。

 

ドは、アルファベットで表しますと「C」で、これが「1」。

同様に

レはDで「2」、ミはEで「3」、ファはFで「4」、ソはGで「5」、ラはAと言うんですが、これが「6」、シはBで「7」、となります。

このアルファベットの「C D E F G A B 」を、「ツェー、デー、エー、エフ、ゲー、エー(アー)、ベー(ビー)」と呼んで、これを数字に置き換えるんです。

 

なんとまどろっこしい(笑)。

 

でも、例えば、飲み会でお会計の時に「一人2000円通し」という場合、「デーセン(千)通しね」と言うのです。

同様に、、500円落としたら「やべえ、イーヒャク落としたよ」、1050円貸して欲しければ、「わりい、ちょっとツェーセンイージュウ貸してくんない?」、「46300円」で買ったギターがあれば、「エフマンエーセンイ-ヒャクで買った」、と言うのです。

 

で、8のことは「オクターブ」というんです。

 

・・・ほんとなんですよ

 

今でも、40歳以上のミュージシャンなら、勿論即座に理解できますし、もしかしたら一度は使ったことがあることでしょう。50歳以上の先輩方なら、もしかしたら若い頃、当たり前のように日常的に使っていた可能性が・・・あるかもです(笑)。

 

で、えーっと。あれっ、なんの話でしたっけ?

 

あ、ユニゾンですね

 

そうそう、でね、このユニゾンのことは、

 

ウニドン、

 

って言うんです(笑)。

 

「あのさ、そこのフレーズ、俺とウニドンにしない?」

「そうだねえ、やっぱり、最後までウニドンがいいねえ。」

「うん、ここはいっそ、全員、ウニドンで!」

 

って

 

・・・いや、まてよ。これは、他の人はあまり言わないかも。

 

そうかー、僕だけかー

 

でも、言い続けよう。

 

誰かが「もう!わかったよ(笑)」って、笑ってくれるまで

 

ではー。



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