ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




昔(・・・僕にとってはね(笑))、歴史の授業で「どこそこの国が△△国に侵攻、侵略し・・・」なんて話や、「周囲の国々を制圧した〇〇帝国が数百年にわたり、栄華を極め・・・」などという話が沢山ありました。

色々な国が、色んな思惑を持って、他国に攻め入っていた時代。数年おきに、世界地図が書き換えられていた時代。

そんな、遠く遠く遥か昔、領土争いが、戦争の主な要因でした。

土地が欲しい、人が欲しい、資源が欲しい、色んな思惑をもって、世界のそこかしこで、力による奪い合いがずーっと続いてきたのです。

世界地図が日々書き換わるなんて、今の時代ではちょっと信じがたいような気もするかもしれませんが、

僕が今、手元に持っている世界地図の中でも、中学や高校時代のものには「ソヴィエト連邦社会主義共和国」と、当たり前のように書かれていますし、まだ「チェコ」と「スロバキア」は一つの国でしたし、ドイツは「東ドイツ」「西ドイツ」と二つの国でした。


世界は、動いているんですよね。



あれは、この夏、旭川にお邪魔した時のこと。

物凄い猛暑の中でしたが、お昼ごはんにと、ラーメンを食べに行った帰り、ふうふうと歩いていた時、街の電柱のそこかしこに備え付けられたスピーカーから、他の何かの宣伝だったか、街の催しだったかの告知に続いて、

「・・・北方四島は日本の領土です」

という放送が聞こえてきました。いわゆる、町内放送です。口調は、「本日は雨のち曇りです」というお天気を伝えるのと同じトーンでした。

勿論、北方領土問題を知らなかったなどということはありません。でも、日々、こうしてそれを意識するような放送があるわけでもありませんから、僕のような東京近郊でしか暮らしたことの無い人間には、驚きがありました。

「こういうプロパガンダが、こちらの人にとっては日常なんだな」と、改めて考えさせられたのです。



ロシアの大統領が、国後島を訪れたこと。日本が、駐ロ大使を(一時的に)呼び戻したこと。

政治の駆け引きの真意は、僕なぞには計り知れません。

ただ、あの第二次世界大戦で、日本が敗戦を認め、ポツダム宣言を受諾したずいぶん後の8月も29日になってから、北方領土に上陸、侵攻してきて、それ以降、そのまま事実上支配しているというのが事実。あちらの国の地図には、当たり前のように、ロシアの領土として記されているそうです。勿論、日本の地図には、日本の領土として、記されています。

先日、韓国にお邪魔した時の記事で書きましたが、あのおしぼりに書かれた文章のことも、思い起こされます。


そして、被害者は、いつも、一般の人たち。




写真は、二枚とも、北海道は函館の、とある海沿いの町にて。


日本、しっかりー。


ではー。

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