ケン坊のこんな感じ。
キーボーディスト、川村ケンのブログです。




映画「アマデウス」を、三日かけて、観ました

ご存じのクラシックの作曲家、モーツアルトを描いたものなのですが、主に、その死の謎についてのミステリータッチで描かれた映画です。

話題にもなりましたね。

84年の公開当時にも観たのですが、今回は、ディレクターズ・カット版ということで、こちらの方が評判が断然良いらしく、

また、結構、大筋以外の細かい部分で忘れてしまっていたところがあり、改めて観て・・・ぶっとびましたよ、色々と。

 

映画としては、アカデミー賞作品賞、監督賞、主演男優賞、美術、衣装デザイン他8部門で受賞、その他3部門ノミネートと、特に舞台が中世ですから、その見た目の絢爛たるものを見るだけでも価値があるのは周知のものですが、

やはり、なによりも、その内容です。

特に、“天才”というものはどういうものか、という、この一点においてのみでも、見る価値があると思います。

昔は、実感として分からなかったことが、今ですと、本当に理解できるといいますか、そのエピソードの数々に思い当たることもが多く、

なんといいますか・・・

本当に、じっくりと、観賞いたしました。

 

自信も優れた音楽家ではあるものの、天才ではなく、天才を天才と見抜く力だけを与えられた、モーツアルトのライバル(?)として描かれる作曲家、サリエリ。

「私は音楽に全てを捧げた。女性になぞ、一度たりとも触れたことがない」という、堅物なのですが、この映画は、モーツアルトを殺し、その自責の念から自殺未遂を図ったサリエリの“懺悔”(?)という形で話が進みます。

 

かたやモーツアルトは、天真爛漫といいますか、誰もが驚く、天衣無縫の振る舞い、お金にも執着せず(稼いでも全部使っちゃう・・・ので、お嫁さんに逃げられたり)、

しかし、その音楽の素晴らしさは、一瞬で聴衆の心をつかみ、こうして、今の世にもそのメロディーは圧倒的なものとして残されている、真の音楽の、天才。

本当に、天才。

天才以外の何者でもない。

音楽家としてベクトルの量が、埋蔵量が、噴出するスピードが、熱が、とにかく、普通ではない。尋常ではない。

そういう人って、いるんですよね。

 

モーツアルトについては、前に、「お酒を片手に女性とワイワイ遊びながら、ピアノの上で(ピアノは使わずに)、立ったままあっという間にシンフォニーを書き上げた」などという伝説めいた話を聞いたことがありますが、

なるほど、そんな話も納得のシーン(映画では、ビリヤード台でしたが、ともかく、ピアノには触れずに曲を書き上げていくシーン)もありました

 

しかし、天才ゆえの苦悩をかかえ、酒におぼれ、みるみるやつれていくモーツアルト。

その才能は枯れることはないのに、身体がボロボロになってしまい、やがて・・・最後のレクイエムを書いて・・・

享年、35歳。

 

僕は、毎日深夜から見て、・・・で、翌日も学校などがあったので、やむをえず三回に分けて観たのですが、

時間さえあれば、これは一気に見れると思います。それゆえの、名作。

余談ですが、サリエリと演じた、F・マーリー・エイブラハムさんは主演男優賞を受賞。どこかで見た、と思っていたら、結構好きな2001年のホラー映画「13ゴースト」に出ていた役者さんでした。なるほど。しかし、アカデミー賞受賞の、あの「アマデウスのサリエリ」を、こういう役で使えるホラーって、ある意味凄いなあ、と思いました。また観てみよう。

 

しかし、「アマデウス」は、アマゾンのレビューも272件、って凄いですねー。

……と思ったら「タイタニック」(堂々のアカデミー賞11部門受賞)は400件近かった。うーむ、でも、この映画も好きです。

あ、もしかして、と思って検索してみたら「アバター」、597件って・・・。凄いなあ。

こうなると、ジェームズ・キャメロンが凄いんでしょうねえ(笑)。でも、この映画は、なぜかアカデミー賞は3部門のみ。しかし、歴代興行成績は1位。まあ、アカデミー賞ってのは、クセがありますものね

関係ありませんが、タイタニック繋がりで、・・・僕はディカプリオ大好きなのです。

先日も、また「ブラッド・ダイアモンド」(アカデミー賞5部門)を観てしまいました。四回目か、五回目だと思いますが、これはやっぱり「超」をつけたいくらい素晴らしい映画でした。今日挙げた映画は皆好きですが、これが一番好きかもです。重たいですけどね。だから、好きなのかも。

ただ、今回は時間がアレでしたので、四晩に分けて観たのが申し訳ないのです

 

さて、そんなこんなで、今日は、何を観ようかなー。眠いめをこすりながらでも、映画は観たいのです。

スルメをお供に、ね(笑)。

 

ではー。



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