今日は、S足学園音大のレッスン&講義の後、
緑ちゃん倶楽部の第二回課外授業でも取り上げさせて頂きました、僕の大好きなピアニスト、キース・ジャレット率いる、スタンダーズ・トリオの30周年公演、であり、そして・・・、
なんと最後の来日公演(ということになっている・・・悲しい・・・)を聴きに行ってまいりました。
本当に、素晴らしい演奏、素晴らしい時間でした。
緊張感あふれる、キース一人による即興演奏の「ソロ・コンサート」形式とはまた違って、
愛する音楽仲間であり、旧友たちと共に、ステージを、音楽を、心からリラックスして楽しむ、まるで少年のようなキースがいました。
少年のような、といっても、キースも昨日で、68歳。おめでとうございます)。
たぶん、キースとはもう、半世紀近く前から演奏しているドラマーのジャック・ディジョネットは、70歳。
ベースのゲイリー・ピーコックにいたっては、今週末の5月12日で、77歳。
いやいや、人間ってすごいです。
今夜の三人の演奏は、本当に、本当に、素晴らしかったです。
楽曲のスピード感、驚くほどの反応の速さ、そして、豊かな音色と、変わらぬ創造性、
平均年齢70歳を超えても、人間は、こんな音楽を演奏することができる。
満員の観衆を、こんなにも感動させることができる。
本当に、熱かった。
本当に、美しかった。
音の海だった。
そして、時折エンディングなどで聴けたキースのソロのピアノの音色が、
一点のにごりもなく透明で、真空のように澄んでいて、そして、
優しくて、温かくて、・・・何度か、泣いてしまいました。
あんなピアノが弾けるなんて、本当に、凄いな。
そして、ピアノって、弾く人が弾くと、あんな音がするんですからね。
本当に、凄いです。
それにしても、まだ夢心地。
キースの演奏をぶっちぎって(笑)ソロを始めた最年長ゲイリー。
相変わらずのリズムの魔術師ジャックは、凄まじいタム回しのあと、珍しくスティックをコロロンと落として、照れ笑い(笑)。その後の、キック・オンリーのソロから曲に戻る流れは凄かったなー。あんなの初めてみましたよ。
そして、タオルを高々と投げあげたり、水で僕たち観客に「Cheers」と笑いかけてくれた、どう見ても上機嫌のキースは・・・どうやら最近、日本人と再婚(再々婚?)した模様・・・。
みんな、すげー元気なおじいちゃん(笑)。
凄すぎる、おじいちゃん達でした。
来週の最終公演も、恐ろしく楽しみです。
こんなに凄いんだから、最後と言わず、またトリオでも来日して欲しいなあ。
できることなら、あと10年でも、20年でも見たい。
あの人たちなら、できるんじゃないか・・・な?
たぶん、頭の中は、まだまだ全然、おにいちゃん、なんじゃないかなと思いますし(笑)。
ようし、
僕もがんがるぞー。
みんなでがんがりましょー。
ラーメン、美味しかったしねー。
ではー。