
はい、質問です。
1.最初。
2.途中。
3.最後。
4.そのまま。
はい、皆さん、いかがでしょうか。
・・・ほう、なるほどなるほど、そうですか、そう来ますか。
そして、そちらの方は?
ははあ、なるほどー。
え?僕ですか?僕はですねえ、
・・・って、質問書いてないじゃんか、という
。
はい、質問はですね。
「月は、いつ割るのか
」
です。
はい、「月」とは、月見うでんの月、そう、玉子のことなのです
。
これをね、いつ割るのか、というのが、なかなかに大きな問題なのですね。
この問題に関しては、ご存じのように、昔、ネットでも大論争を巻き起こしましたし、テレビでは何度も特番が組まれましたし、最終的に国会でも取り上げられましたね。
・・・ウソですが
。
でもでも、本当に、いつなのか、というのは問題でして、
実際に、
「僕は、いつ玉子を割ればよいのでしょうか。悩んで、夜も眠れません。」という悩みや、
「どうしたらよいのかわからないので、怖くて、うでんが食べられなりました。」なんてお話も(あるかな)。
はい、今の時代、何でもありますからでもこちら。
YOMIURI ONLINEより
「月見うどん(そば)のタマゴはいつ食べる?」
ここでは、こんなご意見が
。
「私は先です。いきなり黄身を崩します。」
「あっつあつのうちに黄身を割って麺に絡めて食べます。うまいです。 」
これ、1番の方たちね。
「卵をまぜてしまうと味が変わってしまうので
はじめは卵なし。途中から卵ありで味の変化を楽しみます 」
これ、2番、ないし、3番のご意見。
「麺を食べ終わった後、汁はまだ残った状態、卵単独、その後に汁の飲み干してご馳走様。これは『うどん、そば法』で決められています。 」
「卵が崩れるのが嫌なので、最初に食べます。でも食べにくいのが難点。 」
これは、5番の「そのまま」派でしょうか。
また、
「高校時代の先生が大学から付き合っていた彼女と、月見うどんのタマゴの食べ方で衝突し別れた、という話を思い出しました。」
こんな悲しいお話まで。月見の食べ方は、涙なくしては、語れない問題なのです。
で、僕は、途中で崩して、うでん。ないし、天ぷらに絡めて食べる、いわゆる「途中崩し絡め食べ派」に属しておりまして(なんだそりゃ)、
このポリシーは、もう30年以上、守っております
(これはほんと)。
玉子そのものは勿論好きなのですが、
玉子の甘味で、おつゆの味がまろやかになるのも大好きなので、
崩さずそのまま、ということはありません
。
このポリシーは、もう30年(さっき書いた)。
なのにね。
はい、ここでトップの写真をご覧ください。
これはですね、先日の仙台公演の後、仙台駅で新幹線に乗る前に頂いた、天玉うでんなのです。
「天玉うでん下さい」
「あいよ!天玉!うでんでね!」(うでんとは言わないけどね)
・・・待つ事、2分くらい。
「あいよ、天玉うでん!」
「うふふ
・・・・ふ
・・・
。」
おわあああああああ
。
・・・割れてるよ!最初から、割れてるよ、玉子が!
むーんむーん
(月だけに)。
こういう悲しい出来事に、地方で(めったに食べないお店なだけに)、一人で遭遇(誰にも話を聞いてもらえない)しますと、
こみあげてくる、と申しますか、泣けてくるものがあります。
30年、かたくなに守ってきた人生のポリシーが、
こうして、あっさりと他人の手によって(正確には、立ち食いうでん屋さんのおばさんの手によって)、簡単に破られることもあるのです。
しかし、これも、人生。
お腹も減ってるしね。
喜んで、頂きましょう、1番で

。
そして、また明日、食べればいいさ。
2番で

。
なんだか、ハモンドの話とほぼ同じようなテンションで書きましたが(笑)、
皆さんは何番でしょうか
。
ではー。