今日はS足学園音大でのレッスン&講義デー。
こちらの学校では、通年授業の他に、個別のレッスンがございまして、
これには5週間毎に、第1ターム、第2ターム、と区切りがありまして、
このターム(5週間)毎に、自分で、レッスンの内容や、先生を選ぶことが出来るんです。
つまり、学生さんが、5回のレッスン毎に、習う先生を選択することができるわけですよ。
面白いシステムですねえ。
確かに、音楽はやはり大人数で同時に出来る内容ばかりではありません。
一斉にまちまちな音を出せば、大変なことになるわけで、結局、個人レッスンというのが一つの大きな軸になるわけですね。
勿論、一人の先生だけに、一年間、あるいは、二年、三年、四年・・・とずっと学ぶことのメリットも勿論ありますが(自分のことを、他の誰よりもわかってくれている、など)、
せっかう大学のような場所には、沢山の先生がいるのだから、色々な経験をしましょう、ということなのでしょう。
勿論、続けて何タームも同じ先生を選ぶこともできます。
また、専攻楽器以外の授業も選択できるので(その場合、一回当たりの時間はちょっと短いですけどね)、例えば、今回のタームは〇〇先生にピアノを習って、次のタームは△△先生にドラムを教わって、その次はベース、ギター、ボーカル、習ってみて、また、その次のタームでピアノの先生に習ったり・・・なんてことが、自由に出来るんです。
このシステムは、色々な経験ができていいですよね。
一方、僕たちには、「〇〇先生、 次のタームではこの学生のレッスンをお願いします」と、毎ターム毎に学校にある“オフィス”が取りまとめてくれたリストが送られてまいります。
なんだか、「やあ、毎度」だったり、「へい、いらっしゃい。こちら、お初だね?」みたいな感じでして。
まるで、・・・ラーメン屋さんか何かの、お店のようでもあります(笑)。
昨年9月からこちらの大学にお世話になっておりますが、昨年度は授業はなく、このターム制のレッスンだけでした。
新任ということもあり、まだそんなに沢山の学生さんの“ご指名”は頂かったのですが、
この4月から、いよいよ本格的に授業(いわゆる、沢山の学生さん相手の講義ですな)も受け持ちまして、
僕も色々と慣れてきたところで、今年の2ターム目が、今日から始まったのですが、
今日からのタームは、今までで、一番レッスンの人数が多くなりました(ラーメン屋さんなら、嬉しい悲鳴、という感じでしょうか)
というわけで、終わって外にでたら、真っ暗(笑)。
・・・しかしですね、考えてみますと、今、週に三日、二つの音楽大学、そして専門学校に通う十代、二十代の若者と沢山お話をしたり、一緒に音楽を聴いたり、勉強したり、音楽のことを考えたりしています。
これって、嬉しい事だなあ、と思うのですよ。
例えば、どんなことを嬉しく感じるかと言いますとね、
何かの話をしていて、僕が、「こんな時、こんな感じはどうかな?」などとピアノを弾いたりしますと、
「わあ、すごいです!」とか、「おー、先生、超かっけーっす!」とかって、それがちゃんと「よいもの」として伝わる事なんですよね。
そして、すっごく素直に喜んでくれて、
そして、
「そんな風に、弾けるようになりたいなあ」
なんて言ってくれることだったりします。
これは、「先生すごいだろー」なんていう自慢とかじゃ全然なくてですね、
僕が、かっこいいと信じて弾いてきたものが、ぼくの好きな響きが
今の若者にも、ちゃんと伝わるんだ、とういうことなんですよ。
音楽は国境を超える、なんて言いますが、
世代、といいますか、つまりは、・・・時間をも超える、と実感できるのですよ。
言葉で何か言って「わかった?」「はい」とかじゃなくて、
音で「どう?」「かっこいー!」
この感じが、とっても嬉しいのです。
勿論ね、これはコンサートなんかでも、同じなんです。
音を、伝えることの、面白さ。
音が、伝わることの、楽しさ。
音を、受け止めてもらえるという、幸せ。
表情や、時に言葉で帰ってくる、嬉しさ。
音でキャッチボールが出来るって、本当に楽しいことですよ(どこに当たっても痛くないし(笑)!)。
こうして、性別も、世代も、できることなら、人種も、国も、宗教も、なにもかも、関係なく、
音楽をしている時くらいは、音楽で、もっともっとしあわせに繋がれたらいいですよね。
沢山の音楽家のタマゴと過ごしていて、そんなことを感じたりして、
・・・でも、雨に降られて帰ってまいりました(笑)。
で、写真なんですけど・・・。
音楽家のタマゴとかって、それと“かける”のは・・・
これじゃ、ちょっと違うような気がしてきました。
もう、タマゴ、割れちゃってるしなあ、醤油までかかってるしなあ、
完全に、ごはんにかけられるのをまってるわけで、僕のお腹に入る運命な玉子(しかし最高に美味しいですが)と、
彼らを一緒にはできないですよねえ・・・。
ではー。