Uden-Natoo-rice set by Ken Kawamura
でございます。
これ、なかなかイケるんですよ。
勿論ね、天ぷらなどの油ものも欲しいところですが、こればかりは、無い場合もございます。
時間があるなら、揚げてでも食べたいですが、その時間が、取れない場合もございます。
最低限、玉子と、薬味のねぎ。
彩りとして、ほうれん草を少々。
あとは、足りない分を埋める、納豆ご飯。
なかなか外で、納豆ごはんを出してくれるうでん屋さんが無いのが残念なくらい、
実に合うんです。
最近は納豆も出汁醤油ですよね。
納豆も出汁、うでんも出汁ということで、相性、抜群なんですよ。
昔、バンド時代ですが、メンバーと飲んでいて、
リハーサルの後だったと思うのですが、いつものように(笑)飲みに出かけ、
何軒目かに、三軒茶屋まで足を延ばしたことがありました。
それまで飲んでいた中野からは、ちょっと距離がありましたが、
「どうしても、ケン坊に食べさせたいものがあるんだよ」
と連れて行ってくれたのは、SHADY DOLLSのベーシストだった、津田氏でした。
「なになに?」
「まあまあ、行けばわかるよ。」
ということで、もう、深夜を過ぎていたと思いますが、その居酒屋に着きまして、
「おやっさん、焼酎ね」
「じゃあ、僕も」
こんな感じで、また飲み始めました。
津田氏は結構、このお店の常連だったようで、お客さんともよく知っていて、時折、談笑したりしておりました。
昔ながらの、どこか懐かしい雰囲気の、とても居心地の良いお店でした。
それにしても、こんな深夜に、わざわざタクシーを飛ばしてまで、僕に食べさせたいものとは・・・。
「まあまあ、飲もうよ」
と、グラスが進み、もうしたたか酔ったところで、
「じゃあ、おやっさん、いつものあれ。・・・えっと、ケン坊は、大盛りか」
「なに頼んでるのさ(笑)」
「まあ、ともかく。じゃあアレ、二つね。一つ大盛りでお願い」
待つこと5分ほどでしたでしょうか。
運ばれてきたのは、
丼一杯のご飯に、そのご飯が見えないほどの大量の納豆。
納豆には、薬味のねぎのほか、ちょっと珍しいことに、確か、青のりが入っていたように記憶しています。
「まあ、食べてみ」
「いただきましょう」
一口食べて、
……びっくりでしたよ(笑)
納豆ごはんって、こんなに美味しくできるのか!?
酔ってるから?お腹減ってるから?
にしても・・・。
という、その居酒屋の裏メニューだという、この納豆丼は、
これまでの人生で三本指に入るくらいの美味しいものでございました。
今も、納豆をこねるたびに、
「いつかあの納豆ご飯を超えてみたい」と、思いながら、納豆をこねているのです。
ときに、この納豆マシーン、どうなんでしょうね・・・。
ではー。