怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

雁道商店街

2008-02-20 21:13:51 | Weblog
先日中日新聞の名古屋市民版に瑞穂区の雁道地区の高齢者が使いやすいようなお店を紹介する地図をNPOが作ろうとしているという記事が載っていました(誠にローカルな話しですいません)。
この雁道商店街というのは私の生まれ育ったところで、両親は今でもここで自転車屋をやっています。私が小中学生の頃は、まだまだ商店街も活気があり絶えず人通りがあったのですが、今やどんどん寂れて行ってシャッター通りになっています。商店街には当然跡継ぎ足るべく子どももたくさんいたのですが、誰も後を継がず、ほとんどの家が年寄り夫婦が細々とやっていて、体力が続かなくなった時点で店をたたんでいます。私の同級生は今は業種替えをしてカラオケ喫茶をしていますが、彼が店を継いだ時点から今に至るまでずっと商店街で一番の若手でいます。かくいう私も店のことには一切関わらずここに至っています。今親父が倒れたら店は当然それまででしょう。
ここは御剣学区なのですが、新聞にもあるように市内でも有数の高齢化が進んだところです。昔は本当に長屋のような建物にみんな住んでいた人口密集地帯だったのですが、今では住まいはそれなりに良くなったかわりに、そのころ長屋に住んでいた人たちはみんな郊外に越して行き、人口は激減して年寄りだけが残ってしまいました。阪神淡路震災の後には新聞に名古屋の「長田地区」とも書かれた事があり、親父がやんなっちゃうなと嘆いていました。
活気がないのは否めないのですが、商店主はみんな年寄りなので、その分客の年寄りにも気配りできると思います。その意味でのマップ作りでしょうが、巣鴨の刺抜き地蔵のように年寄りの原宿として生きることが出来るのなら、それなりに将来もあるかとも思うのですが、目玉となる神社仏閣もなく、商店街だけではそれ程の集客力はありません。要は近所のじじばばぐらいしか来ないので商売としては先細りとなります。
日曜日に実家へ行くと本当に人通りはなく、開いている店も数えるほどです。シャッター通りを通り越して限界商店街になっています。自転車で行ける範囲にシャンピア、バロー、ジャスコとあり最早自転車も乗れずに手押し車で行き来している人ぐらいしか相手に出来ません。それなりに愛着はあるのですが、わざわざ買いたいというようなものもなく、通るたびに寂びれたなあと嘆息するしかないのが現状です。
コメント (1)
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