名証のウインターセミナーに申し込んでおいたら、見事当選したので暇な徘徊老人は早速行ってきました。
会場はいつものナディアパークで企業説明会の会社は「ケイティケイ株式会社」と「日本空調サービス株式会社」の2社。どちらも社長さんがプレゼンターでしたが、名古屋本社の会社らしいと言うかお二人とも朴訥な感じで、アドリブなしで資料に従って淡々と説明していく。もう少し自分の言葉が出てもいいと思うのですけどね。
先ずは「ケイティケイ株式会社」です。
正直言って名前も知らない会社です。BtoBの会社なので知らなくても当然と言えば当然なんでしょうけど…何をやっている会社かというとリサイクルトナーとか文具事務用品・OA機器などが基盤事業ですが、この分野は大きな成長が望めない。ITソリューション事業を成長事業として伸ばしていきたいみたいです。中小企業ではITデジタル化に対して意欲が強いのだがそれを進める人材が社内にいない。人出不足などから早急なIT化を求められいる中小企業は多いので、決して最先端のソリューションではなくてもトナー・事務用品でつながりから中小企業に特化した営業を進めていくこと出来るのが強みと言える。PBRは1を切っているのですが、個人株主が97%と言うこともあり個人に株を買ってもらえるように、成長性、収益性を高め、М&Aなどの投資もし、株主還元も進めていくとの姿勢。実際株主優待も始めているし配当性向も30%を目標にしている。ちょっとニッチな分野で成長戦略を取っていますが、上手く行けば面白いかも。
続いて「日本空調サービス」ですが、この会社は株を持っていて株主総会にも行っています。田中社長はおなじみですが、相変わらずプレゼンテーションは盛り上がりに欠くのが人柄の良さです。
人的資本を人財として教育・研修などを充実し技術力を高めていくと言う姿勢は素晴らしい。まもなく南区に大規模な研修センター-が完成予定です。でも従業員満足調査では67.4%で「やりがい」「チームワーク」「ワークライフバランス」などの項目ではポジティブな回答が多いのですが、「給与賞与」の項目ではネガティブな回答が多いそうです。これからは給与水準を引き上げることも必要との認識です。日本国内ではパイが限られていて限界があるので海外事業にも取り組んでいるのだが今だ赤字。日本と雇用環境が違うので研修を行い人材育成しても自社で養成した技術によって条件の良い他社へ転職してしまうことがあるのでは。結構機密事項のある機器メンテナンスも扱うとなると中国ではスパイとして拘束される危険もある。あんまり期待しない方がいいのではと思ってしまう。
2部の講演会の講師は井出真吾さん。わたしは聴くのは初めてでしたが、非常に明快でわかりやすかったです。
まずはアメリカの利上げの見込みについて。ここへ来てアメリカのCPI上昇は鈍化してきているがインフレ鎮静化はまだ先。アメリカの中立金利(景気を熱しも冷やしもしない金利水準)が先行して上昇しておりFRBの大幅利上げでも追いつかず経済は安定を保ったと思われる。米国経済の減速は避けられず利上げ効果がこれから出てくるので消費者マインドは悪化し消費は減速する?企業業績は冴えず24年予想業績もさえない。米国株価は割高で危険水域、短期的な株価下落の可能性があり。ただよほどの失速でなければ日本株への影響は限定的?
一方日本株はPERから見ると適正水準。PERか見ると16倍の35936円から14倍の31444円。さらに企業業績が上昇すれば35000円が適正水準。24年春にも実現する?リスク要因としてはアメリカ経済の失速、日銀の利上げ、政治の混乱か。
為替水準は現状行き過ぎた円安。アメリカの利上げ終了、景気減速、日本の金利上昇でドル高円安に動く。日米金利差から考えると135円程度が想定される。今の輸入インフレの真犯人は「円安」であり、これが個人消費低迷の真犯人。長引くインフレ批判に耐えられず2023年1月には日銀はマイナス金利解除するのでは。短期的には株価は下がるが下がっても500円、株価の上昇動向にはあまり関係ないと思われる。
足元の日本経済では設備投資が大幅増であり、人出不足に対応してセルフ化IC化が進み、付加価値アップがされている。業績は中間予想では保守的な企業予想でも4割が上方修正。期末には上振れが予想できるので期末実績はもう一段上がるのではないか。日本株は漸くバブルの清算を終え今後は中長期的に業績に連動していく。日経平均は順調に上昇し28年には実力で4万円も。それならそろそろアベノミクスなるものも役割を終えたのでしょう。
時間をオーバーしてしまう熱のこもった講演でしたが、元気が出てくる内容でした。
因みにJPXプライム150というインデックスが出来たのですが投資期間5年ではトピックスに勝率100%でお勧めだそうです。まあ、投資は自己責任で頑張ってください。
会場はいつものナディアパークで企業説明会の会社は「ケイティケイ株式会社」と「日本空調サービス株式会社」の2社。どちらも社長さんがプレゼンターでしたが、名古屋本社の会社らしいと言うかお二人とも朴訥な感じで、アドリブなしで資料に従って淡々と説明していく。もう少し自分の言葉が出てもいいと思うのですけどね。
先ずは「ケイティケイ株式会社」です。
正直言って名前も知らない会社です。BtoBの会社なので知らなくても当然と言えば当然なんでしょうけど…何をやっている会社かというとリサイクルトナーとか文具事務用品・OA機器などが基盤事業ですが、この分野は大きな成長が望めない。ITソリューション事業を成長事業として伸ばしていきたいみたいです。中小企業ではITデジタル化に対して意欲が強いのだがそれを進める人材が社内にいない。人出不足などから早急なIT化を求められいる中小企業は多いので、決して最先端のソリューションではなくてもトナー・事務用品でつながりから中小企業に特化した営業を進めていくこと出来るのが強みと言える。PBRは1を切っているのですが、個人株主が97%と言うこともあり個人に株を買ってもらえるように、成長性、収益性を高め、М&Aなどの投資もし、株主還元も進めていくとの姿勢。実際株主優待も始めているし配当性向も30%を目標にしている。ちょっとニッチな分野で成長戦略を取っていますが、上手く行けば面白いかも。
続いて「日本空調サービス」ですが、この会社は株を持っていて株主総会にも行っています。田中社長はおなじみですが、相変わらずプレゼンテーションは盛り上がりに欠くのが人柄の良さです。
人的資本を人財として教育・研修などを充実し技術力を高めていくと言う姿勢は素晴らしい。まもなく南区に大規模な研修センター-が完成予定です。でも従業員満足調査では67.4%で「やりがい」「チームワーク」「ワークライフバランス」などの項目ではポジティブな回答が多いのですが、「給与賞与」の項目ではネガティブな回答が多いそうです。これからは給与水準を引き上げることも必要との認識です。日本国内ではパイが限られていて限界があるので海外事業にも取り組んでいるのだが今だ赤字。日本と雇用環境が違うので研修を行い人材育成しても自社で養成した技術によって条件の良い他社へ転職してしまうことがあるのでは。結構機密事項のある機器メンテナンスも扱うとなると中国ではスパイとして拘束される危険もある。あんまり期待しない方がいいのではと思ってしまう。
2部の講演会の講師は井出真吾さん。わたしは聴くのは初めてでしたが、非常に明快でわかりやすかったです。
まずはアメリカの利上げの見込みについて。ここへ来てアメリカのCPI上昇は鈍化してきているがインフレ鎮静化はまだ先。アメリカの中立金利(景気を熱しも冷やしもしない金利水準)が先行して上昇しておりFRBの大幅利上げでも追いつかず経済は安定を保ったと思われる。米国経済の減速は避けられず利上げ効果がこれから出てくるので消費者マインドは悪化し消費は減速する?企業業績は冴えず24年予想業績もさえない。米国株価は割高で危険水域、短期的な株価下落の可能性があり。ただよほどの失速でなければ日本株への影響は限定的?
一方日本株はPERから見ると適正水準。PERか見ると16倍の35936円から14倍の31444円。さらに企業業績が上昇すれば35000円が適正水準。24年春にも実現する?リスク要因としてはアメリカ経済の失速、日銀の利上げ、政治の混乱か。
為替水準は現状行き過ぎた円安。アメリカの利上げ終了、景気減速、日本の金利上昇でドル高円安に動く。日米金利差から考えると135円程度が想定される。今の輸入インフレの真犯人は「円安」であり、これが個人消費低迷の真犯人。長引くインフレ批判に耐えられず2023年1月には日銀はマイナス金利解除するのでは。短期的には株価は下がるが下がっても500円、株価の上昇動向にはあまり関係ないと思われる。
足元の日本経済では設備投資が大幅増であり、人出不足に対応してセルフ化IC化が進み、付加価値アップがされている。業績は中間予想では保守的な企業予想でも4割が上方修正。期末には上振れが予想できるので期末実績はもう一段上がるのではないか。日本株は漸くバブルの清算を終え今後は中長期的に業績に連動していく。日経平均は順調に上昇し28年には実力で4万円も。それならそろそろアベノミクスなるものも役割を終えたのでしょう。
時間をオーバーしてしまう熱のこもった講演でしたが、元気が出てくる内容でした。
因みにJPXプライム150というインデックスが出来たのですが投資期間5年ではトピックスに勝率100%でお勧めだそうです。まあ、投資は自己責任で頑張ってください。