椎名誠のエッセイを読んでいると、いつのころからか不眠症に悩んでいると書いてある。
この本では眠りについていろいろ調べて自分の不眠症について語っている。こうやって自分の悩みを逆手にとって1冊の本にしてしまうのはさすがというか商売上手。
そもそも椎名誠が不眠症になったのは、会社勤めとものかきの二束のわらじでやっていたのに、ものかきが売れっ子になるにしたがって悩みに悩み今でいう不安神経症的症状が出るのですが、結局、会社を辞めて、独立したことにあるようです。今のというかこれまでエッセイなどで語っていた椎名誠の姿からは意外なのですが、会社員のように毎月給料が保証されている身分からフリーになって定期的な収入が保証されないというのは結構なプレッシャーなんですね。加えてフリーになるとありとあらゆる雑多な依頼を自分で調整しなくては行けなくて、業界の時間帯お構いなしの電話に翻弄されるのです。
さらには今でいうならストーカーでしょうが夜中に見知らぬ女が押しかけてきて、どんどんエスカレートしてくるというようなこともあって不眠がますます高じてきます。
ところで不眠というのは人間だけの問題なんでしょうが、動物の睡眠はどうなっているかというと一番睡眠時間が短いのはウマで平均2.9時間。神経質で臆病な性質で絶えず警戒しているからとか。
ゾウは3時間でキリンは4.5時間ですが、これは体が大きい分絶えず何か食べてエネルギーを補給する必要があるからとか。生きるためには寝てなんかいられない…
キツネは9.8時間に、イヌは10.1時間、ネコは12.5時間で、ライオンは13.5時間。寝ていても襲われる心配はなく、いたってお気楽に怠惰な生活を送っている。
最も長く眠っている眠りのチャンピオンはというと習性として隠れた場所で寝るコウモリとか。まあ、コウモリにはあまり憧れないけれど、ライオンのようには眠りたい…
眠れない時にどうするかというと一番最初に思いつくのは酒を飲むこと。でもこれは途中のどが渇いたりトイレに起きたりするとそこから余計眠れなくなってアウト。夜中の2時とか3時に目を覚まして悶々とする。眠りの質もよくないみたいで、睡眠薬を適量きちんと飲むほうが体にもいい。まあ、昔は睡眠薬は怖いと言われてアレルギーがあったけれど今は抵抗なくみんな飲むようになったよね。
でも椎名誠と言えば北は北極から南はマゼラン海峡まで、シベリアだろうがアマゾンだろうが砂漠だろうが世界中を旅しているのですが、そういう時はどうしているの?最近でこそ国内が多くて、それでも毎月のように魚を釣りにキャンプをしているし、三角ベースボールキャンプで大騒ぎしているんですけど?
うまくできてるもんで(椎名誠が行くような過酷な)海外旅行中は緊張感が半端なく疲労が深くて眠れてしまうとか。国内でキャンプしていても大騒ぎして波の音でも聞きながら寝てしまう…それならもう家を捨てて放浪の旅に出れば解決ですか。
もっとも今はフランスのブリュターニュの海水に手を加えて原子海水に近い状態に結晶化させた塩をお風呂に入れて浸かるとよく眠れるようになったとか。でもストレスがかかったりして精神が頑固になった時には軽い睡眠薬を併用しなくてはいけないそうで完全解消ではない模様です。
私もある時期早朝覚醒でそこから寝れずにベッドで悶々としつつ朝を迎えるというときが続いた時がありましたが、今思い返すとその頃は仕事のプレッシャーが強くてストレスフルな生活だったのか。体の奥のどこかで危険信号を発していたと思います。周りに聞くと結構睡眠薬を飲んでいるという人がいてびっくりした記憶があるのですが、長時間残業が続くときなど家に帰って横になっても頭は興奮していてなかなか寝付けれないので、軽い睡眠導入剤は有効なんでしょう。
そもそも眠りは何で必要なんでしょうか。寝ている時でも体の一部は活動している(当たり前ですが心臓も肺は動いているし、内臓諸器官も寝ている時のほうが活発な場合もある)。
脳だって全部が活動休止しているわけではない。意識レベルは下がるけどその裏で覚醒時の情報をエントロピー増大の法則にしたがってバラバラにしている。その間に見るのが夢だとすると夢に意味づけを求めるのは無意味となんかの本で読んだ気がするような…
でも人は眠らないと精神錯乱を起こして死んでしまう。ボルポトの拷問椅子の話が出てくるが「眠らせない拷問」が一番残酷とか。
今はほとんどストレスのない(それがストレスかも)生活なので夜中にトイレに起きてもそのまま朝まで悶々とするということのないお気楽生活を送っていますが、歳のせいか疲労感が残って何となく深い眠りがない気がしています。そんなこんなでこの本を読んでみましたが、この本にも書いてあるようにソファーでうとうとと知らずに居眠りしているのが一番の幸せな時間かも。
この本では眠りについていろいろ調べて自分の不眠症について語っている。こうやって自分の悩みを逆手にとって1冊の本にしてしまうのはさすがというか商売上手。
そもそも椎名誠が不眠症になったのは、会社勤めとものかきの二束のわらじでやっていたのに、ものかきが売れっ子になるにしたがって悩みに悩み今でいう不安神経症的症状が出るのですが、結局、会社を辞めて、独立したことにあるようです。今のというかこれまでエッセイなどで語っていた椎名誠の姿からは意外なのですが、会社員のように毎月給料が保証されている身分からフリーになって定期的な収入が保証されないというのは結構なプレッシャーなんですね。加えてフリーになるとありとあらゆる雑多な依頼を自分で調整しなくては行けなくて、業界の時間帯お構いなしの電話に翻弄されるのです。
さらには今でいうならストーカーでしょうが夜中に見知らぬ女が押しかけてきて、どんどんエスカレートしてくるというようなこともあって不眠がますます高じてきます。
ところで不眠というのは人間だけの問題なんでしょうが、動物の睡眠はどうなっているかというと一番睡眠時間が短いのはウマで平均2.9時間。神経質で臆病な性質で絶えず警戒しているからとか。
ゾウは3時間でキリンは4.5時間ですが、これは体が大きい分絶えず何か食べてエネルギーを補給する必要があるからとか。生きるためには寝てなんかいられない…
キツネは9.8時間に、イヌは10.1時間、ネコは12.5時間で、ライオンは13.5時間。寝ていても襲われる心配はなく、いたってお気楽に怠惰な生活を送っている。
最も長く眠っている眠りのチャンピオンはというと習性として隠れた場所で寝るコウモリとか。まあ、コウモリにはあまり憧れないけれど、ライオンのようには眠りたい…
眠れない時にどうするかというと一番最初に思いつくのは酒を飲むこと。でもこれは途中のどが渇いたりトイレに起きたりするとそこから余計眠れなくなってアウト。夜中の2時とか3時に目を覚まして悶々とする。眠りの質もよくないみたいで、睡眠薬を適量きちんと飲むほうが体にもいい。まあ、昔は睡眠薬は怖いと言われてアレルギーがあったけれど今は抵抗なくみんな飲むようになったよね。
でも椎名誠と言えば北は北極から南はマゼラン海峡まで、シベリアだろうがアマゾンだろうが砂漠だろうが世界中を旅しているのですが、そういう時はどうしているの?最近でこそ国内が多くて、それでも毎月のように魚を釣りにキャンプをしているし、三角ベースボールキャンプで大騒ぎしているんですけど?
うまくできてるもんで(椎名誠が行くような過酷な)海外旅行中は緊張感が半端なく疲労が深くて眠れてしまうとか。国内でキャンプしていても大騒ぎして波の音でも聞きながら寝てしまう…それならもう家を捨てて放浪の旅に出れば解決ですか。
もっとも今はフランスのブリュターニュの海水に手を加えて原子海水に近い状態に結晶化させた塩をお風呂に入れて浸かるとよく眠れるようになったとか。でもストレスがかかったりして精神が頑固になった時には軽い睡眠薬を併用しなくてはいけないそうで完全解消ではない模様です。
私もある時期早朝覚醒でそこから寝れずにベッドで悶々としつつ朝を迎えるというときが続いた時がありましたが、今思い返すとその頃は仕事のプレッシャーが強くてストレスフルな生活だったのか。体の奥のどこかで危険信号を発していたと思います。周りに聞くと結構睡眠薬を飲んでいるという人がいてびっくりした記憶があるのですが、長時間残業が続くときなど家に帰って横になっても頭は興奮していてなかなか寝付けれないので、軽い睡眠導入剤は有効なんでしょう。
そもそも眠りは何で必要なんでしょうか。寝ている時でも体の一部は活動している(当たり前ですが心臓も肺は動いているし、内臓諸器官も寝ている時のほうが活発な場合もある)。
脳だって全部が活動休止しているわけではない。意識レベルは下がるけどその裏で覚醒時の情報をエントロピー増大の法則にしたがってバラバラにしている。その間に見るのが夢だとすると夢に意味づけを求めるのは無意味となんかの本で読んだ気がするような…
でも人は眠らないと精神錯乱を起こして死んでしまう。ボルポトの拷問椅子の話が出てくるが「眠らせない拷問」が一番残酷とか。
今はほとんどストレスのない(それがストレスかも)生活なので夜中にトイレに起きてもそのまま朝まで悶々とするということのないお気楽生活を送っていますが、歳のせいか疲労感が残って何となく深い眠りがない気がしています。そんなこんなでこの本を読んでみましたが、この本にも書いてあるようにソファーでうとうとと知らずに居眠りしているのが一番の幸せな時間かも。