惜しくも2022年6月24日に病のため逝去した小田嶋隆さん。
生前は頻繁にTwitter(x)で発信していたのですが、それをそのまま眠らしては惜しいと言うことで、編集者(穂原俊二さん)主だったものを選び出してまとめたものに、内田樹さんのコメントと言うか補足を書き加えたものです。
この本では2020年9月1日から2022年逝去するまでの分です。
こうして読んでみると2020年のことが最早遠い過去のように感じられます。
当時は大きく話題になったのでしょうが今となっては何のことだったかと思うものも少なくありません。
コロナ禍の中オリンピックを無観客だろうとなんだろうとやると突き進む安倍・菅政権、過ぎてしまえばいろいろ言われても結果オーライ、東京オリンピックやってよかったという風潮なのですが、感染の危険を冒しながらあれだけの巨費を投じて本当にやるべきだったのか、当時の小田嶋さんの投稿を見ると如何にバカげていたかと改めて思います。
と言ってもTwitterは字数制限が厳しく、連続投稿という手はあるにしても舌たらずになる面は否めません。内田さんのコメントも既知の事件を前提にしているのですが、最近とみに記憶がどんどん薄れていき、新しいことほど覚えていないと言う認知症的症状を呈しているので、Twitter投稿の背景となる発言・事件なりと主な出来事の年表をつけていただくと分かりやすかったかも。
2020年、2021年と本当にいろいろなことが起こっていたのですが、そう言えばそんなこともあったかなと思うのですけど日々流されてテレビの情報番組のコメントを聞いているぐらいで自分の頭で考えていなかったと反省しています。
今も小田嶋さんが生きていたら、この統一教会問題とか裏金問題にどんな辛辣なコメントを発していたのだろうか、唯一無二の存在を亡くしたことが悔やまれます。
亡くなってから今彼が生きていたらどんな発言をし、どんな行動を起こしたのだろうかと思い、その存在の重さをむしろ生きている時よりも感じてしまうと言うことは、内田さんもこの本の最初に書いていますが、もうそんなキレのいい発言の主はいないのです。残念です。
もう1冊、難しいことを考えて疲れた頭を休ませるには今野敏の警察小説を一気読みが一番。
東京臨海署安積班シリーズの「秋麗」
特殊詐欺の出し子となって逮捕歴のある高齢者が、海上で遺体となって発見される。遺体の状況から殺人事件として安積班が捜査に乗り出す。
ここからいつもの水野、黒木、村雨などの班員がそれぞれ活躍していくのですが、今回は水野が東報新聞の山口記者のセクハラ・パワハラの相談を受けたことも絡んでいく。
今回の被害者は金に困っているわけではないのだが、暇を持て余し自己顕示の一環として詐欺を働いていた。釣り仲間の相棒の二人の高齢者は殺されたことに次は自分かもと恐れをなして姿を消すのだが、どうやら詐欺の被害者が訳ありでヤバかった?
いつもながら交通機動隊の速水小隊長が脇役ながら大活躍。今回は葛飾署の広田生活経済係長も重要な働きをします。
山口記者の相談は先輩記者高岡との関係。どうも先輩というのは往々にして鍛えてやると言う意識が暴走しがちなのだが、世代間のギャップもあって安積も対応に苦慮してしまうのだが、最後は何とか収まる。昭和世代としてはセクハラ・パワハラ当たり前の職場を生きてきたので、何でも昭和の慣行が悪いというのはちょっと違和感を持ってしまうのですけど時代は大きく変わっているのです。
一気呵成に物語は進み、無事犯人逮捕の大団円となるのだが読みだすと途中でやめるのが難しいので風呂とか就寝の時間とかが遅れてしまい生活リズムが狂ってしまったのが珠に瑕。
臨海署安積班シリーズはテレビドラマにもなっていて、このシリーズ小説でも何冊か出ています。目に留まれば読んでいるのだが、どれを読んだかの分からなくなって、暫く読んでから読んだことがある様なと思うのはこちらの記憶力の問題ですけど、最近多いような。もっとも新刊は予約してもかなり待たなければいけないので、目に留まるのはちょっと時間がたったものばかり。一度読んだことがある本が多いのです。
生前は頻繁にTwitter(x)で発信していたのですが、それをそのまま眠らしては惜しいと言うことで、編集者(穂原俊二さん)主だったものを選び出してまとめたものに、内田樹さんのコメントと言うか補足を書き加えたものです。
この本では2020年9月1日から2022年逝去するまでの分です。
こうして読んでみると2020年のことが最早遠い過去のように感じられます。
当時は大きく話題になったのでしょうが今となっては何のことだったかと思うものも少なくありません。
コロナ禍の中オリンピックを無観客だろうとなんだろうとやると突き進む安倍・菅政権、過ぎてしまえばいろいろ言われても結果オーライ、東京オリンピックやってよかったという風潮なのですが、感染の危険を冒しながらあれだけの巨費を投じて本当にやるべきだったのか、当時の小田嶋さんの投稿を見ると如何にバカげていたかと改めて思います。
と言ってもTwitterは字数制限が厳しく、連続投稿という手はあるにしても舌たらずになる面は否めません。内田さんのコメントも既知の事件を前提にしているのですが、最近とみに記憶がどんどん薄れていき、新しいことほど覚えていないと言う認知症的症状を呈しているので、Twitter投稿の背景となる発言・事件なりと主な出来事の年表をつけていただくと分かりやすかったかも。
2020年、2021年と本当にいろいろなことが起こっていたのですが、そう言えばそんなこともあったかなと思うのですけど日々流されてテレビの情報番組のコメントを聞いているぐらいで自分の頭で考えていなかったと反省しています。
今も小田嶋さんが生きていたら、この統一教会問題とか裏金問題にどんな辛辣なコメントを発していたのだろうか、唯一無二の存在を亡くしたことが悔やまれます。
亡くなってから今彼が生きていたらどんな発言をし、どんな行動を起こしたのだろうかと思い、その存在の重さをむしろ生きている時よりも感じてしまうと言うことは、内田さんもこの本の最初に書いていますが、もうそんなキレのいい発言の主はいないのです。残念です。
もう1冊、難しいことを考えて疲れた頭を休ませるには今野敏の警察小説を一気読みが一番。
東京臨海署安積班シリーズの「秋麗」
特殊詐欺の出し子となって逮捕歴のある高齢者が、海上で遺体となって発見される。遺体の状況から殺人事件として安積班が捜査に乗り出す。
ここからいつもの水野、黒木、村雨などの班員がそれぞれ活躍していくのですが、今回は水野が東報新聞の山口記者のセクハラ・パワハラの相談を受けたことも絡んでいく。
今回の被害者は金に困っているわけではないのだが、暇を持て余し自己顕示の一環として詐欺を働いていた。釣り仲間の相棒の二人の高齢者は殺されたことに次は自分かもと恐れをなして姿を消すのだが、どうやら詐欺の被害者が訳ありでヤバかった?
いつもながら交通機動隊の速水小隊長が脇役ながら大活躍。今回は葛飾署の広田生活経済係長も重要な働きをします。
山口記者の相談は先輩記者高岡との関係。どうも先輩というのは往々にして鍛えてやると言う意識が暴走しがちなのだが、世代間のギャップもあって安積も対応に苦慮してしまうのだが、最後は何とか収まる。昭和世代としてはセクハラ・パワハラ当たり前の職場を生きてきたので、何でも昭和の慣行が悪いというのはちょっと違和感を持ってしまうのですけど時代は大きく変わっているのです。
一気呵成に物語は進み、無事犯人逮捕の大団円となるのだが読みだすと途中でやめるのが難しいので風呂とか就寝の時間とかが遅れてしまい生活リズムが狂ってしまったのが珠に瑕。
臨海署安積班シリーズはテレビドラマにもなっていて、このシリーズ小説でも何冊か出ています。目に留まれば読んでいるのだが、どれを読んだかの分からなくなって、暫く読んでから読んだことがある様なと思うのはこちらの記憶力の問題ですけど、最近多いような。もっとも新刊は予約してもかなり待たなければいけないので、目に留まるのはちょっと時間がたったものばかり。一度読んだことがある本が多いのです。
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