く~にゃん雑記帳

音楽やスポーツの感動、愉快なお話などを綴ります。旅や花の写真、お祭り、ピーターラビットの「く~にゃん物語」などもあるよ。

<奈良・猿沢池> ギョ!、まだ多くの北米産アカミミガメがいた

2014年04月27日 | アンビリバボー

【18年ぶりの水抜きで、外来種は駆除したはずなのに……】

 26日午後、久しぶりに猿沢の池へ。奈良県が2月中旬、18年ぶりに水を抜いて生息調査や護岸の点検を行っていたとき以来。水抜きは北米原産のミシシッピ・アカミミガメなど外来種の駆除も目的の1つだった。ところが、池の中を覗いて「アンビリバボー!」。除去したはずのアカミミガメがあっちにもこっちにも。目にしたカメのうち少なくとも4分の3がアカミミガメだった。

  

 アカミミガメは縁日やペットショップで「ミドリガメ」として売られている。だが、大きくなると手に負えなくなって池などに捨てる人が後を絶たない。その名の通り、耳の辺りに赤い縞模様があるのが特徴。雑食性。以前、猿沢池で十数匹のカメがハトを水中に引きずりこんで食べ尽くす衝撃的な場面に遭遇したこともある(2012年8月12日のブログで紹介)。

 今回の水抜き調査で捕獲されたアカミミガメは198匹。18年前の1996年のときに確認できたのは78匹だった。一方、在来種はクサガメが54匹(18年前354匹)、ニホンイシガメが僅か1匹(同59匹)と激減していた。アカミミガメは神戸市立須磨海浜水族園に引き取ってもらい、在来種のカメはコイやフナなどとともに、3月中旬、再び水を張った池に戻された。

 

 池を管理する県奈良公園室は今回、コイなどの稚魚を守るためもあって完全に水を抜かず中央部分に水を残して調査を行った。そのため、かなり多くのアカミミガメが底にもぐったりして捕獲を免れたらしい。そばで池を覗いていた男性も「ほとんどがアカミミガメだね」と話していた。その男性によると、再び池に水を張った後、県職員がカメの写真を撮っていたという。県も駆除を免れたアカミミガメの存在に気づき、ボートを出して捕獲を試みたりしているようだ。

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