言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

「患者さんが減っていくーーある開業医の苦悩」(その3)

2012-06-13 10:14:32 | 繁盛店物語(創作)
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。

このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)


「患者さんが減っていくーーある開業医の苦悩」(その3)


「まずだいたいの今までの患者さんの、呼びやすいので患者さんと言いますね。この前の講演の時は患者さんでなくてお客様なんだと言いましたが、この時点では患者さんと言った方が話が早いと思いますので」

「はい、わたしも患者さんの方が呼び慣れていますので」

「患者さんは、もちろん小学生が中心ですよね」

「そうです」

「じゃあ、やはり少子化で、患者さんそのものが減った、ということですか?」

「それもありますが、それに反比例して、同業者が増えたことともあります」

「なるほど、二重の意味で患者数が減ってきた、ということですね」

「ええ」

「今までじわじわと減ってきたと思うんですが、気づいてから、何か手は打ちましたか?」

「いえ、子どもの絶対数が減る中で、同業者が増えたのですから、患者数が減るのは仕方ないとは思っていました。まあ経営的にはぜんぜん問題はなかったですから、つい最近までは」

「最近までは?」

「ええ。でもここに来て急に減りだしたのは、やはりほかにも原因があるんじゃないかというようにも思っていたところで、ちょうど先生のお話をたまたま聞いたものですから………」

「じゃあまあタイミング的には、ちょうど良かったですね。これ以上減っていくと、経営にも響いてくるでしょうから」

「ええ、本来でしたら、わたしどもは患者の病気を診察して、しかるべき処置をして、治せるものなら治してあげるという、まあ上から目線の職業でしたし、ちょっと前まではそれでも先生お願いしますと言ってきてくれたものだから、いい気にはなっていたんでしょうね。でもここまで減ってくると、ちょっと危機感も出てきましたね、正直言って」

「う~ん、そうですよね。わたしも最近になって、この前の講演で言わせてもらったようなことに気づくようになった、というのが正直なところです。それまではやはりお医者さんと言うと、絶対につぶれない職業だと思っていましたし、聞くところによると、1日3人ほど患者さんがあれば、それで贅沢言わなければ十分やっていけると。現にわたしの家族がお世話になっていたお医者さんなんかそんな感じで、いつも患者さんがそんなにいなくて、いつ行ってもがら~んとしていましたが、結構のんきそうに患者さんが来たら奥の方から出てくるような、そんな感じでもやれていたようですからね」

「そうですか、そんな方もいらっしゃったんですね。でもやはり医者ですから。患者さんを治してなんぼ、ですからね、下世話な話」

「そうでしょ、それでいいんじゃないんですか。きちんと治してさえすれば」

「無理な場合は、設備だって町医者では限られていますから、患者さんにとっても、もっと設備の整った大きな病院で精密検査を受けた方がいいと思ったら、即躊躇しないで紹介していました。今までですから誤診らしい誤診はしたことはありません」

「そうですか。それではそろそろ本題に入っていきますか。いったい田代さんはこの医院をどのようにしたいのですか? それによって答えは違ってきますから」




<4>へつづく。
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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慣例を破ることについて

2012-06-13 09:12:10 | 販売促進コンサルタントの日記
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。

昨日は午後になってから雨がゆっくりと降り始めずっと夜まで続きましたが、今朝は上がっています。
でも曇っていて、いつ降るか分からないような雲行きです。

▼わが家のツバメの昨日夕方の様子です。雛の頭もちょっと見えますね。




昨夜はもちろん7時からテレビにかじりつき。
対オーストラリア戦1-1のドロー。
アウェイとしてはいい結果でした。
しかし、しかし、何だあの審判は!
イエロー大好き審判のようですね。
しかしあのPK、納得できないですよね。
あんなことはどのゲームでも、あの場にいる選手は誰でもやっていること。

しかしまああの審判、ホームびいきというよりも、どちらのチームにも平等にイエローを出し、平等に見逃していましたので、程度が低いというだけの人なんですね。
あんな人が国際のガチンコゲームの笛を吹くということそのものが、アジアサッカー連盟の程度の低さですよね。

最後のフリーキックだって、まともな審判なら蹴ってから笛でしょう。
時間はもちろんロスタイムを過ぎていましたが、あんなに蹴る直前に終了なんて、見たこともにですね。

まあこれで前例ができたってことですか。


ビジネスの世界でも、慣例で行われていることにノーとかストップがかかることが往々にしてあります。
もしくは何らかの要因で慣習が破られるとか、型破りな人によって違ったものになるとか、そういうことをブレイク・スルーとも言われますが、ビジネスの世界では、このブレイク・スルーがとても大切なことです。

よくいわれるものに「業界の常識は一般の非常識」ということ。
“この業界じゃそんなことできないよ”と言われることが本当によくります。
でもそれを外から眺めてみるととても変なこともよくあります。

私がまだ広告会社に勤めていた時にもありました。
私たちの広告業界はクリエイティブが大事なんだから、時間には縛られたくない。だから朝何時に出勤してもいいし、何時に帰っても仕事さえしてりゃいいんだというような類型的な常識。

仕事時間中にも、今考えているんだからと言ってソファーに寝そべったり………、CM業界の人たちを描いたある純文学作家の作品なのに、そんな陳腐な内容の小説も中にはありました。それを読んでいっぺんにその作家の浅さに呆れてしまったこともあります。

今でもたまに小説を読んでいてそんないかにも表面的、類型的なものにもぶつかることもありますが。

しかし類型的なそんな常識を信じている人たちもたくさんいたことも事実です。

でもそのときの私が勤めていた会社の社長はしっかりしていましたね。
「広告を作っているからといっても、会社なんだ。ちゃんと就業規則に則って仕事をしよう。われわれの相手をしている会社も、普通の会社なんだ。特殊な会社なんてないんだ。個人で、フリーでやっている分には別にいいが、ここでは会社員としての常識をわきまえた社員でなければならない」
そのままではありませんが、そんな意味のことをことあるごとに言って、きちんと仕事をしようと言っていました。

ですからクライアント先に出かける時には、クリエイターと言えども、ネクタイ着用を必ず義務づけていました。
ラフな、それこそクリエイター御用達の自分スタイルではなく、スーツではなくても上着はブレザー、ジャケットを着ろ、と。
お客様に対して失礼な格好はするなとよく言われました。

今から考えると、いい経営者だったんだなあと思います。もう亡くなりましたけど。

この例は、“慣例を破る”というよりも、意識を変えるという意味では正解ではないでしょうか。
業界の常識を、一般の常識に近づけてくれましたね。

今はクールビズ時代で、今年はさらにぶっ飛んで、半ズボンまでオーケーというような会社も現れましたが、サンダルをぺたぺた鳴らしながらの、半ズボンの人に会社内でも接客されたくはないですね。
あのスタイルは社外の人に会うことのない人限定にしたいですね。

もちろんサービス業でそんなことをしていたら、絶対に支持はされないでしょう。

これは「慣例を破る」ということではなく、ただの、人に不快感を与える非常識というだけのことです。

あれ、今日も何だか、いったい何を結論づけたいのか、分からなくなってしまいました。
まだまだなんだなあ。


でも、さあ今日もがんばろう!

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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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