言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

「患者さんが減っていくーーある開業医の苦悩」(その4)

2012-06-20 10:56:38 | 繁盛店物語(創作)
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。

このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)


「患者さんが減っていくーーある開業医の苦悩」(その4)


「わたしの場合はやはりこの小さな医院でも、もう一度子どもの声があふれるような、にぎやかな医院になれればいいなと」

「そうですか。子どもたちの声がたくさん響いてくるようなにぎやかさがいいんですね」

「ええ、嫌いじゃないですからね、子どもは」

「子ども嫌いな小児科の先生、じゃないわけですね」

「いるとすれば、それはそれで不幸ですよね」

「はい。でも僕はそれはそれで、いい面もあると思うんです」

「というと?」

「子どもを単なる診察対象として、冷静に見られるんじゃないかって、まあ個人的ですけど、思うときもありますが、やっぱり相手を好きにならなくちゃね。小売業だって、お客様を好きにならなきゃ売っていても楽しくないですからね」

「ええ」

「さて、と。田代さん、話は戻りますが、なぜ子どもの声が響き渡っていた方がいいんですか。だって考えてみれば、お医者さんが暇なら、その分みんな健康でいいわけですよね。泥棒が少なくて警察が暇なのが、いいように」

「う~ん、乱暴な意見ですねえ、本田さん」

「でもある意味正しいですよね。理想ですけど」

「理想です。プラトンの時代からその理想は実現されてきていませんし、これからも無理でしょう」

「無理です」

「それだから、じゃあ不幸にも病気になっても、この医院に来れば、病気も治せるし、元気になれる、と患者さんにたくさん思ってほしいわけです。別に病気が治せればうちじゃなくてもいいとは思うんですが、どうせならやはりうちで治ってもらいたいですよ。それが人間というものでしょう? わたしの医者としてのプライドでもあるわけですよ」

「なるほど」

「それに、お医者さんにかかると病気って治るんだって、子どもにも思ってもらえて、なおかつあそこに行けば病気でもちょっと楽しいって、そういう医院にしたいんです」

「だいたい分かってきました」

「ありがとう」

「じゃあ今のところでだいたいのことは理解できましたので、提案内容を1週間ほどいただいて考えてきます」

「お願いできますか」

「その前に明日でも結構ですから、一度待合室の状況を見せてもらえますか。どういう状況なのか実際に眺めてみたいんです。その方が現実的な提案ができると思いますので」

「分かりました。明日は9時から始まりますので、その頃来ていただけますか。看護師にも話しておきますから」


<5>へつづく。
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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台風だって、利用できる

2012-06-20 10:38:19 | アイデア・事例
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。

昨夜は台風4号がずいぶん近くを通ったようで、9時過ぎから2、3時間は強い南東の風が吹き荒れました。
私のふるさと和歌山では南部を中心に豪雨で、昨年の豪雨の始末もできないまままた大雨で、たいへんだったようです。

台風のせいで、わが家の南側に植えている槐(えんじゅ)の木が西に30度ほど傾いてしまい、今朝はその修復から取りかかりました。
折れなくて良かったですね。
あなたの近辺はいかがでしたでしょうか。

それに、強い風に煽られて飛んでしまわないか心配だったツバメの巣も無事で、中のひなも無事でした。
朝から親ツバメの持ってきたえさに元気よく口を開けていました。
ずいぶん大きくなったので数を確認することができました。
▼4羽います。


▼今朝の青空はやはり台風一過でとてもきれいでした。


昨日の台風接近のニュースの中では、その通り道になる地域の商店街の早じまいなども放送されていました。

どうあがいてもお客様は会社を早退してまで(もしくは会社命令で)帰宅を急ぎますので、お店には寄りませんね。
ですからお店も早じまいになります。

これはしょうがないことですが、そのとき帰宅される方にちょっとしたプレゼントを店頭に立ってやってみてはいかがでしょうか。
ちょっとしたことでいいんです。

たとえば、靴にかぶせて靴を自ら少しでも守るためのビニールの袋とか、ビニール製の簡易ポンチョなど、その時に役立つグッズというものが安価で手に入ると思います。

そのときすぐには準備できないでしょうから、次のためにこれから用意を始めてみませんか?
できれば店名なども刷り込んでおくといいでしょうね。


スーパーなどの店先には、雨が降るとビニールの傘袋が出されます。
あれはお客様サービスでやっていると思いますか?

いいえ、店内のPタイルが濡れると足もとが滑るので、それではお客様が滑って危ない、もし滑ってけがでもされたらお店の責任だから、というわけで、半ばお店の都合でやっているところもあります。

私の言うプレゼントは純粋に消費者サービスですね。
それも目の前を通り過ぎる店のお客様ではない消費者です。
そういった方々が次のお店の顧客になる可能性があるわけです。
要するに投資ですよ。お客様確保のための。

もしちょっと値が張るものなら、こう言って渡せばいいんです。
「次にこの近くまでお越しの時にお返しいただければいいですよ」
「もしなんでしたら、どうぞそのままお使いになってください」
この言葉、効くと思いませんか?

この時の出費は次の顧客確保のための予算と考えれば、安いものではないでしょうか。
印刷物を作るのと同じほどの予算で、お客様に喜んでもらえるグッズを作った方が、よほど集客に効果があるのではないでしょうか。
それこそ生きた出費ですね。

ただでそんなものやれるか! と考えるのは、目先のことだけしか考えない人でしかありません。
そのもう少し先を考えてほしいものです。それをやれるのが真の商人ではないでしょうか。


さあ今日もがんばろう!

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あなたの一日が今日も普段通りの良い一日でありますように。
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