こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。
このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)
「患者さんが減っていくーーある開業医の苦悩」(その5)
翌日、本田は開院時刻よりも30分ほど早く大橋小児科についた。
その時刻に患者さんが来ているかどうか確かめたかった。
医院の玄関にはまだ鍵がかかっていた。
駐車場には2台の車がすでに止まっており、中ではお母さんらしい人と子どもが、それぞれ一人ずつ連れていたが、ひとりは眠っていたが、もう1台の車の中では子どもの気分が優れないのか、ぐずっていた。
これはちょっといただけないなと本田は感じた。
お客様を、特に病気の人を外で、もちろん吹きさらしではないけれど、待たせるというのは良くない、と思った。
これも提案の重要な問題として指摘できそうだ。
開院時間になった。
待っていた患者はその2組だった。
開院時刻のちょっと前に2組とも車から離れて玄関の間に立った。
しかし、時間になってもまだ鍵が開かない。
ひとりの子どもはさらにぐずり始めた。
片方は、逆に何だかとてもぐったりしているようだった。
まずいなあと本田は思った。
5分ほど経ってからやっと玄関の扉の鍵が開けられ、患者が中に入っていった。
それを本田は、車の中から見届けてからさらに5分ほどおいてから中に入った。
最初の患者はすでに診察室に入ったようで、待合室にはもう一組のぐずっていた子どもの親子が、絵本を開いて、ぐずりを何とかとやめさせようとお母さんが引きつった笑顔で読んでやっていた。
受付の白衣をきた事務員に来意を告げると、「ああ、聞いています。どうぞそちらで」と言って、絵本を読んでいる親子のソファーを掌で示した。
本田はショルダーバッグをソファーの下におくと、まずトイレに立った。
トイレはきちんと掃除されていた。
ペーパーも昨日の残りではなく、ロールの新しいのがセットされていた。
トイレ用のスリッパも子供用と大人用に2足が準備されている。
大人と子どもが同時に入れるように広く作られているところも、合格だった。
クッションフロアもぞうきんかモップが掛けられているようで、そこは安心できた。
手ふきの側には消毒用のアルコールも置かれていた。
本田は用を済ますと、白い便器にちょっと散った自分のものをペーパーで拭き取り、それと一緒に水を流して、待合室に戻った。
今までの感想と注意点をノートに書き込んでいると、最初の患者の親子が診察室からでてきた。
子どもの顔もほっとしている。
母親は受付で処方箋を受け取り、料金を払うと、受付からどの医院でも聞く「お大事になさい」という声に送られながら、親子は出て行った。
この医院でも今は処方箋で処理しているんだなと本田は思った。
ある相談を受けた薬局で聞いたところによると、くすりの種類が多く、それをすべて在庫しておかなければならないとなると、とてもたいへんだし、
小さな医院でも薬剤師も常駐させなければならないので、人件費を省くために、最近で個人営業の薬局に処方箋を渡すようになってきたらしい。
法律改正もその勢いを加速させたようだ。
その後、午前中は3組の親子が診察を受けたきりだった。
なるほど、厳しい状況だなと本田は感じた。
午前の診察を終えたところで、本田は田代にいとまごいをして、大橋医院を後にした。
<6>へつづく。
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)
それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
あ、そうそう、下記のメルマガ「繁盛店になりたいか!」をぜひお読みください。
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群馬県前橋市天川大島町186-25
藤田販促計画事務所
http://www.shakatsu.com
E-mail:k1948f@nifty.com
TEL.027-261-6671(FAX.同様)
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「患者さんが減っていくーーある開業医の苦悩」(その5)
翌日、本田は開院時刻よりも30分ほど早く大橋小児科についた。
その時刻に患者さんが来ているかどうか確かめたかった。
医院の玄関にはまだ鍵がかかっていた。
駐車場には2台の車がすでに止まっており、中ではお母さんらしい人と子どもが、それぞれ一人ずつ連れていたが、ひとりは眠っていたが、もう1台の車の中では子どもの気分が優れないのか、ぐずっていた。
これはちょっといただけないなと本田は感じた。
お客様を、特に病気の人を外で、もちろん吹きさらしではないけれど、待たせるというのは良くない、と思った。
これも提案の重要な問題として指摘できそうだ。
開院時間になった。
待っていた患者はその2組だった。
開院時刻のちょっと前に2組とも車から離れて玄関の間に立った。
しかし、時間になってもまだ鍵が開かない。
ひとりの子どもはさらにぐずり始めた。
片方は、逆に何だかとてもぐったりしているようだった。
まずいなあと本田は思った。
5分ほど経ってからやっと玄関の扉の鍵が開けられ、患者が中に入っていった。
それを本田は、車の中から見届けてからさらに5分ほどおいてから中に入った。
最初の患者はすでに診察室に入ったようで、待合室にはもう一組のぐずっていた子どもの親子が、絵本を開いて、ぐずりを何とかとやめさせようとお母さんが引きつった笑顔で読んでやっていた。
受付の白衣をきた事務員に来意を告げると、「ああ、聞いています。どうぞそちらで」と言って、絵本を読んでいる親子のソファーを掌で示した。
本田はショルダーバッグをソファーの下におくと、まずトイレに立った。
トイレはきちんと掃除されていた。
ペーパーも昨日の残りではなく、ロールの新しいのがセットされていた。
トイレ用のスリッパも子供用と大人用に2足が準備されている。
大人と子どもが同時に入れるように広く作られているところも、合格だった。
クッションフロアもぞうきんかモップが掛けられているようで、そこは安心できた。
手ふきの側には消毒用のアルコールも置かれていた。
本田は用を済ますと、白い便器にちょっと散った自分のものをペーパーで拭き取り、それと一緒に水を流して、待合室に戻った。
今までの感想と注意点をノートに書き込んでいると、最初の患者の親子が診察室からでてきた。
子どもの顔もほっとしている。
母親は受付で処方箋を受け取り、料金を払うと、受付からどの医院でも聞く「お大事になさい」という声に送られながら、親子は出て行った。
この医院でも今は処方箋で処理しているんだなと本田は思った。
ある相談を受けた薬局で聞いたところによると、くすりの種類が多く、それをすべて在庫しておかなければならないとなると、とてもたいへんだし、
小さな医院でも薬剤師も常駐させなければならないので、人件費を省くために、最近で個人営業の薬局に処方箋を渡すようになってきたらしい。
法律改正もその勢いを加速させたようだ。
その後、午前中は3組の親子が診察を受けたきりだった。
なるほど、厳しい状況だなと本田は感じた。
午前の診察を終えたところで、本田は田代にいとまごいをして、大橋医院を後にした。
<6>へつづく。
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)
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