こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。
このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)
「泣きっ面に蜂の焼肉店物語」(その11)
「先ほど言ったでしょ? 八方美人じゃダメですって」
「実際に今現実にいらっしゃるお客様で、このお客様はいいお客様で、絶対に逃がしたくはないという方たちが数十人はいらっしゃるはずですよね?」
「もちろん」
「その中での一番のお客様を頭に思い浮かべてください」
「はい」
「いいですか。そのお客様は、この店でどのようにサービスしていけば、他の店にも浮気せずに、ずっとこの店をご愛顧していただけるでしょうか?」
「はい。具体的に今どんなことって、言うんですか?」
「いや、そうじゃないんです。いいですか、その方たちをもてなすためには、その人たちが喜び、さらにはお店を出て行くときに『ありがとう』って言っていただけるサービスをするには、やはりその方たちに向けてのサービスというものがありますよね?」
「ええ」
「その人たちがあなたの店に見合った客層じゃないですか?」
「あっ!」
「そういうことです。なのに、もっと若い人たちにも来てほしいとか、女性客を呼びたいとか、はっきり言ってわがままじゃないですか。今どきこんなわがままにつき合ってくれるお客様なんていないですよ。そうでしょ?」
「ーーーー」
「最近ちょっと相談を受けたここと同じような中華料理の店があるんですけど、そこは本格的な中華料理を楽しみたいお客様に来てほしいと言うことなんですけど、そこに家族連れもよく来られて、子どもたちが騒ぐことがあって、困ることがあるんでどうしたらいいんでしょうかねって聞かれたんですよ」
「はい」
「でね、私はまず聞きました。あなたはほんとうはどちらのお客様に来てほしいんですかって」
「ええ」
「すると、本格的な中華料理を楽しんでもらえる大人の人たちです、って、答えました。じゃあ家族連れが来ないような店づくりをしたらいいじゃないですか、って言ったら、なんと言ったと思います?」
「?」
「それじゃ売上が落ちてしまいますよ、家族連れが今のところ売上の中でも多く占めていますからって」
「う~ん、分かるなあ………」
「私も分かりますよ。でもね、考えてみると、それはあなたの店舗運営方法やお店の作り、さらには立地条件などが違っているってことなんじゃないですか」
「でも立地条件といわれてもねえ………」
「でも重要ですよ。その店の周囲は新興住宅地でした。ということは家族連れが見込めるということです。だったら狙う客層は家族連れにしたほうがいいのでは? またその店の半分ぐらいが座敷になっていて、団体さんが来てもその座敷の襖をとれば、多人数にも対応できるというような内装になっているわけです。おかしいと思いませんか。自分が来てほしい大人のお客様なら、座敷はいいとしても、もっと個室を強調したものにして、団体さんは入れないような店づくりだって必要ですよね。まったくどんな客層を意識しているのか分からなかったんですね。その店の作りをみると、来てほしくない家族連れを呼ぶ方が繁盛しそうに思えましたので、そう言いました。この店づくりでは家族連れをターゲットにした方が絶対いいと思います。現にそうした家族連れが今でもけっこう多いんですから、と。でも納得していないようでしたね」
「ーーーー」
「私はその方がいいと思ったから言ったまでで、オーナーさんは、聞いた相手が間違っていたというような顔つきでしたね。でもあれじゃ誰だってそう言うと思いますよ。だからほんとうに料理の良さを分かってもらえる大人層に来てもらいたいのなら、料理の良さはもちろんですが、内装もそういったお客様に合った店づくりにしないと、無理だと思いますよ。矛盾していましたね」
「自分じゃ分からないところも確かにありますけどね………」
「まあそういうことで、自分が来てほしいと思うお客様をきっちり把握して、それに見合ったサービスはもちろんお店の雰囲気も作り替えなければ、私はいけないんじゃないかなと思うんですよ。そこにやはり少しはお金をかけなくちゃ。販売促進とかそういうものにかける以前に、店づくりにかけてほしいんですね。いかかがですか?」
「なるほどね。中途半端じゃ、来てほしいお客様も来ないんですね」
「そういえますね」
こうして聞き取りと、この日にできるアドバイスはその他2、3あって終了した。
数週間後、ひとつの提案書を持って本田はまた、焼肉店「まんだら」に出かけた。
<その12>へつづく。
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)
それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
あ、そうそう、下記のメルマガ「繁盛店になりたいか!」をぜひお読みください。
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基本的に毎週月曜日の配信です。もちろん無料です。
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群馬県前橋市天川大島町186-25
藤田販促計画事務所
http://www.shakatsu.com
E-mail:k1948f@nifty.com
TEL.027-261-6671(FAX.同様)
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内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
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「泣きっ面に蜂の焼肉店物語」(その11)
「先ほど言ったでしょ? 八方美人じゃダメですって」
「実際に今現実にいらっしゃるお客様で、このお客様はいいお客様で、絶対に逃がしたくはないという方たちが数十人はいらっしゃるはずですよね?」
「もちろん」
「その中での一番のお客様を頭に思い浮かべてください」
「はい」
「いいですか。そのお客様は、この店でどのようにサービスしていけば、他の店にも浮気せずに、ずっとこの店をご愛顧していただけるでしょうか?」
「はい。具体的に今どんなことって、言うんですか?」
「いや、そうじゃないんです。いいですか、その方たちをもてなすためには、その人たちが喜び、さらにはお店を出て行くときに『ありがとう』って言っていただけるサービスをするには、やはりその方たちに向けてのサービスというものがありますよね?」
「ええ」
「その人たちがあなたの店に見合った客層じゃないですか?」
「あっ!」
「そういうことです。なのに、もっと若い人たちにも来てほしいとか、女性客を呼びたいとか、はっきり言ってわがままじゃないですか。今どきこんなわがままにつき合ってくれるお客様なんていないですよ。そうでしょ?」
「ーーーー」
「最近ちょっと相談を受けたここと同じような中華料理の店があるんですけど、そこは本格的な中華料理を楽しみたいお客様に来てほしいと言うことなんですけど、そこに家族連れもよく来られて、子どもたちが騒ぐことがあって、困ることがあるんでどうしたらいいんでしょうかねって聞かれたんですよ」
「はい」
「でね、私はまず聞きました。あなたはほんとうはどちらのお客様に来てほしいんですかって」
「ええ」
「すると、本格的な中華料理を楽しんでもらえる大人の人たちです、って、答えました。じゃあ家族連れが来ないような店づくりをしたらいいじゃないですか、って言ったら、なんと言ったと思います?」
「?」
「それじゃ売上が落ちてしまいますよ、家族連れが今のところ売上の中でも多く占めていますからって」
「う~ん、分かるなあ………」
「私も分かりますよ。でもね、考えてみると、それはあなたの店舗運営方法やお店の作り、さらには立地条件などが違っているってことなんじゃないですか」
「でも立地条件といわれてもねえ………」
「でも重要ですよ。その店の周囲は新興住宅地でした。ということは家族連れが見込めるということです。だったら狙う客層は家族連れにしたほうがいいのでは? またその店の半分ぐらいが座敷になっていて、団体さんが来てもその座敷の襖をとれば、多人数にも対応できるというような内装になっているわけです。おかしいと思いませんか。自分が来てほしい大人のお客様なら、座敷はいいとしても、もっと個室を強調したものにして、団体さんは入れないような店づくりだって必要ですよね。まったくどんな客層を意識しているのか分からなかったんですね。その店の作りをみると、来てほしくない家族連れを呼ぶ方が繁盛しそうに思えましたので、そう言いました。この店づくりでは家族連れをターゲットにした方が絶対いいと思います。現にそうした家族連れが今でもけっこう多いんですから、と。でも納得していないようでしたね」
「ーーーー」
「私はその方がいいと思ったから言ったまでで、オーナーさんは、聞いた相手が間違っていたというような顔つきでしたね。でもあれじゃ誰だってそう言うと思いますよ。だからほんとうに料理の良さを分かってもらえる大人層に来てもらいたいのなら、料理の良さはもちろんですが、内装もそういったお客様に合った店づくりにしないと、無理だと思いますよ。矛盾していましたね」
「自分じゃ分からないところも確かにありますけどね………」
「まあそういうことで、自分が来てほしいと思うお客様をきっちり把握して、それに見合ったサービスはもちろんお店の雰囲気も作り替えなければ、私はいけないんじゃないかなと思うんですよ。そこにやはり少しはお金をかけなくちゃ。販売促進とかそういうものにかける以前に、店づくりにかけてほしいんですね。いかかがですか?」
「なるほどね。中途半端じゃ、来てほしいお客様も来ないんですね」
「そういえますね」
こうして聞き取りと、この日にできるアドバイスはその他2、3あって終了した。
数週間後、ひとつの提案書を持って本田はまた、焼肉店「まんだら」に出かけた。
<その12>へつづく。
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