言葉のチカラこぶ——『いい言葉塾』

言葉はコミュニケーションの基本。伝えたいことは「言葉のチカラ」できっと伝えられる。もっとうまく伝えられる。

「泣きっ面に蜂の焼肉店物語」(その11)

2012-12-26 11:09:11 | 生き残るということ
こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。

このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)


「泣きっ面に蜂の焼肉店物語」(その11)


「先ほど言ったでしょ? 八方美人じゃダメですって」

「実際に今現実にいらっしゃるお客様で、このお客様はいいお客様で、絶対に逃がしたくはないという方たちが数十人はいらっしゃるはずですよね?」

「もちろん」

「その中での一番のお客様を頭に思い浮かべてください」

「はい」

「いいですか。そのお客様は、この店でどのようにサービスしていけば、他の店にも浮気せずに、ずっとこの店をご愛顧していただけるでしょうか?」

「はい。具体的に今どんなことって、言うんですか?」

「いや、そうじゃないんです。いいですか、その方たちをもてなすためには、その人たちが喜び、さらにはお店を出て行くときに『ありがとう』って言っていただけるサービスをするには、やはりその方たちに向けてのサービスというものがありますよね?」

「ええ」

「その人たちがあなたの店に見合った客層じゃないですか?」

「あっ!」

「そういうことです。なのに、もっと若い人たちにも来てほしいとか、女性客を呼びたいとか、はっきり言ってわがままじゃないですか。今どきこんなわがままにつき合ってくれるお客様なんていないですよ。そうでしょ?」

「ーーーー」

「最近ちょっと相談を受けたここと同じような中華料理の店があるんですけど、そこは本格的な中華料理を楽しみたいお客様に来てほしいと言うことなんですけど、そこに家族連れもよく来られて、子どもたちが騒ぐことがあって、困ることがあるんでどうしたらいいんでしょうかねって聞かれたんですよ」

「はい」

「でね、私はまず聞きました。あなたはほんとうはどちらのお客様に来てほしいんですかって」

「ええ」

「すると、本格的な中華料理を楽しんでもらえる大人の人たちです、って、答えました。じゃあ家族連れが来ないような店づくりをしたらいいじゃないですか、って言ったら、なんと言ったと思います?」

「?」

「それじゃ売上が落ちてしまいますよ、家族連れが今のところ売上の中でも多く占めていますからって」

「う~ん、分かるなあ………」

「私も分かりますよ。でもね、考えてみると、それはあなたの店舗運営方法やお店の作り、さらには立地条件などが違っているってことなんじゃないですか」

「でも立地条件といわれてもねえ………」

「でも重要ですよ。その店の周囲は新興住宅地でした。ということは家族連れが見込めるということです。だったら狙う客層は家族連れにしたほうがいいのでは? またその店の半分ぐらいが座敷になっていて、団体さんが来てもその座敷の襖をとれば、多人数にも対応できるというような内装になっているわけです。おかしいと思いませんか。自分が来てほしい大人のお客様なら、座敷はいいとしても、もっと個室を強調したものにして、団体さんは入れないような店づくりだって必要ですよね。まったくどんな客層を意識しているのか分からなかったんですね。その店の作りをみると、来てほしくない家族連れを呼ぶ方が繁盛しそうに思えましたので、そう言いました。この店づくりでは家族連れをターゲットにした方が絶対いいと思います。現にそうした家族連れが今でもけっこう多いんですから、と。でも納得していないようでしたね」

「ーーーー」

「私はその方がいいと思ったから言ったまでで、オーナーさんは、聞いた相手が間違っていたというような顔つきでしたね。でもあれじゃ誰だってそう言うと思いますよ。だからほんとうに料理の良さを分かってもらえる大人層に来てもらいたいのなら、料理の良さはもちろんですが、内装もそういったお客様に合った店づくりにしないと、無理だと思いますよ。矛盾していましたね」

「自分じゃ分からないところも確かにありますけどね………」

「まあそういうことで、自分が来てほしいと思うお客様をきっちり把握して、それに見合ったサービスはもちろんお店の雰囲気も作り替えなければ、私はいけないんじゃないかなと思うんですよ。そこにやはり少しはお金をかけなくちゃ。販売促進とかそういうものにかける以前に、店づくりにかけてほしいんですね。いかかがですか?」

「なるほどね。中途半端じゃ、来てほしいお客様も来ないんですね」

「そういえますね」



こうして聞き取りと、この日にできるアドバイスはその他2、3あって終了した。

数週間後、ひとつの提案書を持って本田はまた、焼肉店「まんだら」に出かけた。



                         <その12>へつづく。

(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)

それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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郵便局のサービス

2012-12-26 09:45:55 | 接客
こんにちは。
前橋の販促経営コンサルタント、藤田です。
今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。


今朝もまた冷たい、というか寒い夜明けでした。クリスマス明けの26日。
来週はもう「あけおめ」って言ってますね。
そんな時期になったんですねえ。

朝6時に起き、昨日の報告書を打っていたら、だんだんと夜が明けていきました。
明るくなったので、ブラインドを開けてみたら、北西にある榛名山に朝日が当たり、きれいでした。
これは即写真だと思いながらも、しばし見とれているうちに忘れてしまいました。
記憶の中に撮っておくだけも、またいいかと。
空に浮かんでいる雲もほとんどない快晴の夜明けは美しいんですね。
特に風のある日はちりも少なく、見た目にはとてもきれいですが、外に出ると凍えてしまいそうな気温です。
2月までずうっと低温状態が続きそうな予報です。
よく以前は、暑い夏の次の冬は寒いと自分では感じていたのですが、今年はその典型のような気がします。
あなたはいかがですか?

昨日はゆっくりと準備して桐生に向かったのに、携帯を忘れてしまい、気がついたのはもう桐生についてからでした。
こんなときに大事な仕事の電話って、かかってくるんですよね。
Kさんには迷惑をかけてしまいました、すみませんでした。
夜にメールをいただき、その返事をまたメールしておきました。

いかん、いかん!

忘れる直前まで「あ、携帯、持たなくちゃ」と思いながら、他の用をして、そこで取りにいけば良かったのに、奥さんに話しかけられ、これで完全に失念してしまいました。

すべて所定のところにおいておかなくちゃいけないんです。



さて、昨日はある特定郵便局にお邪魔しました。

わたしのイメージとしては(以前によく耳にしていたことですが)、特定郵便局というのは、地方の土地持ち名士が自分の土地に建物を建て、そこを郵便局に貸し、自身は局長として勤めているんだというようなことでした。

しかし現在は、局長のほとんどは郵便事業株式会社(社名、これで合ってるのかな)直属で、転勤でやってくるということです。
ですから数年勤めるとまたどこか同じ地域内で異動があるようです。もちろん社員すべてがそうなるようです。

そういえば以前うちにも来ていた職員の方は、その数年前に異動で来たと言ってたっけ。
定年退職前に、自宅に一番近い局に戻ってきたとか言ってたなあ。

上記のような郵便局は今は簡易郵便局と言うらしく、今でも存在していることは存在しているということです。

郵便局は以前では地域の情報が集まる場所として、特にお年寄りなどの身内の相談まで乗っていたということですが、今ではすっかりそんな密着スタイルもなくなり、ひとつのサービス業としての人情希薄の拠点でしかないような感じがします。

しかし昨日伺った郵便局では、一人暮らしのお年寄りのさまざまな相談にも乗っているそうで、別室でんがんがとおばあチャンの細々とした相談にも応じているようです。
その地域に昔からある局なので、そういうこともまた可能かなとも思います。

地域のいわゆる特定郵便局では、まだまだそういった地域の便利どこrといった風情を残ししているところもずいぶんありますが、これが本局ともなると、逆にまだまだ残ってるのがお役所体質という頑迷固陋な部分です。

ずいぶんと腹立たし思いをさせられたこともあります。
改善点も含めてこのことに言及するともっと長くなりそうなので、また明日にでも。

それでは、また明日。
さあ今日もがんばろう!


さて、わたしは現在、このブログでもたまに出てくるように、太田商工会議所と桐生商工会議所で店舗支援のコーディネーターを委嘱されて活動しています。
また関東経済産業局中小企業支援ネットワークという長い名前の専門家登録をしていまして、今年度は数件の案件をまかされました。
各地域の商工会議所や商工会の、このブログに目を通していらっしゃる方で上記のような店舗支援や企業支援が必要な方はご連絡ください。
一軒でも多く小さな企業やお店を支援し、次の時代に残せていけたらいいなと真剣に相談に乗っています。
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あなたの一日が今日も普段通りの良い一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。

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