こんにちは。
お店と中小企業の販促コンサルタント、藤田です。
今日もこのブログページを開いてくれてありがとうございます。
少しばかりあなたの時間をいただきますが、よろしくお願いします。
寒い日が続いています。
昨日もなんだかんだとやっているうちに時間が過ぎていき、ブログのアップもお昼頃になってしまいました。
今日はいつものように朝にアップします。
さて、本題です。
近所の、それも歩いていけるところにラウンドワンがありまして、若い方でいつも賑わっています。
その建物の、4車線道路に面した入口のとなりに、テナントのお店が入るスペースがあります。
数年前に、初めてそこにうどんの専門店が入りました。
丸亀製麺とかはなまるうどんよりも価格面では高めで、ちょっと構えたような店構えでした。
夜になると明るくなり、見た目にも賑やかな感じになってよかったんですが、その店は約1年ほどで撤退してしまいました。
そのうちに食べに行ってみようと思いながら、ある日気がつくと、撤退していたんですね。
そうしてその後しばらく間があって、バーガーキングが昨年初めにオープンしました。
バーガーキングならしばらくは続くだろうと思っていたら、昨年末、ある日急に撤退してしまっていました。
何度かわたしもテイクアウトで入ったこともありましたが。
その両店がそこにお店を出す際には、ラウンドワンにやってくるお客様のうちの10%以上のお客様は、たぶんうちにも食べにきてくれるだろうという目算があったはずです。
だからラウンドワンの入口のそばだし、駐車場だってラウンドワンを使わせてもらえるだろうから、宣伝なんてしなくても、お客様はやってくるだろう、と高をくくっていたのではないでしょうか。
ですので、そのような店ができる時にだいたい行う近所へのポスティングがありませんでした。
工事が始まっても、いったいどのような業種の飲食店ができるのだろうかと、わたしには分かりませんでした。
で、ある日看板がついてやっとそこがうどんの店らしいということが分かりましたが、チェーン店らしいのですが、あまりというか、今まで聞いたこともないような店名でした。
ちょっといぶかしかったし、向かいの道路から見る限りなんかちょっと気取ってるような店作りだから、まさか丸亀製麺とかはなまるうどんのような低価格のうどん店ではないような感じしか分かりませんでした。
そういったお店に、メニューらしきものも外に向かって提案しない店に、あなたは躊躇なしにどんどん入っていけますか?
わたしのような者なら、どんなものか分からないから、ちょっと入りづらいなあというためらいが結構あって、なかなか入っていこうという気にはなれませんでした。
そうして気がついたら撤退していたわけです。
またバーガーキングならしかし、知っていることもあり、一度は行ってみようと思って数回は行きましたが、そこでもオープン前のポスティングはいっさいありませんでした。
それは、近所の人たちを顧客にするという意志が全然なかったとしか思えません。
ただただ大家のラウンドワンにやってくるお客様だけをあてにしていたような感じが、見え見えでした。
寄らば大樹の陰とばかりに考えていると、とんでもないしっぺ返しがくるという良い教訓ではないでしょうか。
いくら、寄らば大樹の陰と、大樹を当てにしても、その次の戦術も考えておかないと、失敗は目に見えていますね、いまどき。
さて、そこには今まだ空き店舗になっていますが、次はどのような店が入ってくるのでしょうか。
そして、今度は近所もターゲットに考えるのでしょうか。
さて、昨日はゆえあって休載しましたが、連載中の『時代においていかれたテーラーの復活』は今日で第12回目で、なんと最終回です。
ここからどうぞ。
「洋服だって、ものによっては、着ていた人がすごい思い入れがあるはずなんです。
お母さんがその生地を使って、子供の服に仕立て直したりすることもあります。
それですよ、それ。
タンスの中に眠っている宝物をもう一度活かしませんか、という問いかけで始めるんです。
いわば、今流行のリサイクルですね。
リサイクルに対して抵抗のない時代がきているんです。
みんな抵抗がなくなってきています、リサイクルに対して」
「そうかねえ?」
友岡はまだ半信半疑だった。
本田はここぞとばかり力をこめた。
「そうですよ。だからリサイクルショップなんかが大きなチェーン店になっているんです。
そういう時代なんです、もう。
でも単なるリサイクルじゃつまらないですし、そんなことをやりましょうとは言いません、もちろん。
いいですか? 友岡さんのところでは、宝物を新しい宝物に変身させるというリサイクルですから、楽しい、嬉しいリサイクルなんだということなんです。
想い出を親子で共有しよう、というような感じで訴えていこうということなんですね、わたしが友岡さんに提案したかったリフォームは。
もちろん受注する仕事の大半は、ほとんど、いわゆるお直しだと思いますが、それさえ、今の時代に貢献しているんだという意識でやれば、友岡さんのモチベーションだって違うと思うんです」
「そうかリサイクル、ねえ………」
「ものを大事にしようという風潮もあります、大震災以来。
これは友岡さんなどの技術を持っている人にとっては朗報ですよ。
昭和後半の大量消費時代じゃないんです、今は。
こんな時代だからこそ、今持っている技術を活かせる時じゃないですか」
「わかったよ、本田さん。怒って悪かった。
教えてくれ、これからどうすればいいか。
本気でやってみるよ、洋服のリフォーム」
「友岡さん。何もわたしはテーラーを捨てろとは言ってません。
わたしがこれから具体的なことを提案していきますが、こうして今までとは違ったお客様が増えてくると、そういった中から、新しいテーラーの仕事も出てくると思うんです。
それもあっての、今回の提案なんです。
とにかく、友岡というテーラーがここにあるということ、その存在を今までとは違ったお客様に提示することで、
名前も新しく知られてくるということもあります。
それも狙いなんです。
やってみましょうよ」
「ああ、ありがとう。
がんばってみるよ」
それから本田は、今回の骨子を友岡に提案していった。
本当に本田の意図通りになるかどうかは、それは一にも二にも、当の友岡本人にかかっていることだ。
もちろん軌道に乗るまでのバックアップも、本田の仕事ではあるが。
おわり
それでは、また明日。
今日も一日、『スマイル!』で、がんばろう!
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藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
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