こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
いつもならこの物語はその日の2回目の投稿になりますが、今日は順番を変えて、一回目にしました。
このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)
「ある地方金融機関の新商品開発」<その2>
山口が話し始めた。
「実は、新しい商品を企画したいのですが、今までは金庫内で会議をして、じゃあ次はこういった商品を出してみようかというようなことで、まあある程度だいたいの時代背景を眺め、それに合わせた金融商品を企画してきました」
「金融商品というものはだいたいそんな感じで出しているんですよ。しかし何年か前の東京の城南信用金庫が出した、懸賞金付定期にはびっくりさせられました。法律改正である程度自由なインセンティブが認められるようになりましたが、そのとたんにあれがきたときは、本当に驚きましたし、金融機関でもこんなことがやれるのか、と頭をが~んと殴られた気がしましたね」と斉藤部長が言葉を入れた。
山口が続けた。
「今の斉藤部長が言ったことはわれわれみんな金庫に努める者以外でも、金融機関に勤めていた者ならみんなが驚いたと思います。それからは各金融機関では、その懸賞金付定期預金を真似たものがたくさん出ました。いっときはそれがどの金融機関でも花盛りでした。もちろん私どももその例にもれずに発売しました。しかし今はそれもいっときのブームのように、やっているところはあまりありません。また普通の金融商品でみなさんがんばっているようです」
「本田さん、何か変わった金融商品を出しているようなところ、ご存知ですか」と斉藤部長はまたも口をはさんできた。
「いえ、それはやはりそちらの方が横のつながりで情報にも詳しいでしょう」
「まあそうでしょうな」
「すまん、山口君、すすめてくれ」
「はい。つい最近も会議して、この春の新商品をつくろうということで会議を持ったのですが、そこで理事長から提案があったんです。それは今まではみんな内部で考えて、ただ何となく時代に合ったものを出してきたが、どうだろうみんな、一度外に出してみないか、そのアイデアを。ということなんです」
「なるほど。ということは、社内、いや金庫さんですから庫内ですか、庫内で考えていると、人を驚かすようなものは生まれてこないだろうと、理事長もちょっと危機感を持たれていたようですね」
「そのようだ」
「はい、そうでしょうね」と山口も続けた。
「それで、じゃあ出してみようと――」
「まあそうなんだよ」
「じゃあ誰にするか、どこに出すかということで、一度本田さんに相談してみるかということになったんです」
「どうしてぼくに?」
「それがさあ、誰にしようかと思っていたときに、例の千樹の社長、近藤さんが、千樹を立て直したときに本田さんの手助けがあったときいていたものだから、じゃあとりあえず、あ、悪い、最初に本田さんに聞いてみようかということになったんだよ」
「とりあえず、でけっこうですよ。光栄です。こんな私に声をおかけくださるなんて。初め私もお電話をもらった時はびっくりしましたから。何かまずいことでもあったのかなあって、思ったぐらいですから」
3人は、さすがに声は上げなかったが、笑顔になった。
つづく
<3>へつづく。
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)
それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
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TEL.027-261-6671(FAX.同様)
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「ある地方金融機関の新商品開発」<その2>
山口が話し始めた。
「実は、新しい商品を企画したいのですが、今までは金庫内で会議をして、じゃあ次はこういった商品を出してみようかというようなことで、まあある程度だいたいの時代背景を眺め、それに合わせた金融商品を企画してきました」
「金融商品というものはだいたいそんな感じで出しているんですよ。しかし何年か前の東京の城南信用金庫が出した、懸賞金付定期にはびっくりさせられました。法律改正である程度自由なインセンティブが認められるようになりましたが、そのとたんにあれがきたときは、本当に驚きましたし、金融機関でもこんなことがやれるのか、と頭をが~んと殴られた気がしましたね」と斉藤部長が言葉を入れた。
山口が続けた。
「今の斉藤部長が言ったことはわれわれみんな金庫に努める者以外でも、金融機関に勤めていた者ならみんなが驚いたと思います。それからは各金融機関では、その懸賞金付定期預金を真似たものがたくさん出ました。いっときはそれがどの金融機関でも花盛りでした。もちろん私どももその例にもれずに発売しました。しかし今はそれもいっときのブームのように、やっているところはあまりありません。また普通の金融商品でみなさんがんばっているようです」
「本田さん、何か変わった金融商品を出しているようなところ、ご存知ですか」と斉藤部長はまたも口をはさんできた。
「いえ、それはやはりそちらの方が横のつながりで情報にも詳しいでしょう」
「まあそうでしょうな」
「すまん、山口君、すすめてくれ」
「はい。つい最近も会議して、この春の新商品をつくろうということで会議を持ったのですが、そこで理事長から提案があったんです。それは今まではみんな内部で考えて、ただ何となく時代に合ったものを出してきたが、どうだろうみんな、一度外に出してみないか、そのアイデアを。ということなんです」
「なるほど。ということは、社内、いや金庫さんですから庫内ですか、庫内で考えていると、人を驚かすようなものは生まれてこないだろうと、理事長もちょっと危機感を持たれていたようですね」
「そのようだ」
「はい、そうでしょうね」と山口も続けた。
「それで、じゃあ出してみようと――」
「まあそうなんだよ」
「じゃあ誰にするか、どこに出すかということで、一度本田さんに相談してみるかということになったんです」
「どうしてぼくに?」
「それがさあ、誰にしようかと思っていたときに、例の千樹の社長、近藤さんが、千樹を立て直したときに本田さんの手助けがあったときいていたものだから、じゃあとりあえず、あ、悪い、最初に本田さんに聞いてみようかということになったんだよ」
「とりあえず、でけっこうですよ。光栄です。こんな私に声をおかけくださるなんて。初め私もお電話をもらった時はびっくりしましたから。何かまずいことでもあったのかなあって、思ったぐらいですから」
3人は、さすがに声は上げなかったが、笑顔になった。
つづく
<3>へつづく。
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)
それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
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