こんにちは。
販促経営コンサルタント、藤田です。
本日は2回目の投稿です。
先週はいつの間にか、この創作分の配信を忘れてしまいました。
期待していた人がいたら、ごめんなさい、でした。
このカテゴリーは基本的にフィクションです。
販促経営コンサルタントの本田というわたしの分身を登場させて、様々な経営再生の様子を描写していきます。
内容はフィクションですので、モデルそのものはありませんが、実際に自分が経験したことも混じっていますので、これを読むあなたにもずいぶんと参考になることが出てくると思います。
あなたの経営改善のヒントにご自由にお使いください。
(なお配信は原則毎週1回水曜日にと思っていますが、基本的にランダム配信です)
「時代においていかれたテーラーの復活」(その3)
「ほら一風変わったジャケットとか、デザイン的に凝ったものとか人とは違ったものを着たいという人はほんの少数ですが、日本中にいるわけですよ」
「わたしも以前はたまにですが、頼まれたことありますよ。でも型紙がないので、苦労しますよ。その分新しく型紙から作るわけですから、まあ型紙ですからたいていは新しく作るわけですが、それでもパターンがありますから簡単なんですが、そういった一品ものの型紙はなかなか簡単には作れませんからね」
「そういった人たちを相手にすれば言い訳ですよ。ほかにもやはりどの店のサイズにも合わない体型の人もいるわけで、そういう人はオーダーしか頼ることができないわけですね」
「でも今じゃどこかに行けば身体に合う服なんて、あると思いますし、セミオーダーでそれもほとんど解決しますよ」
「それじゃ嫌なんですよ、そういった人は。だから自分なりにオーダーしてくるわけです」
「でも、町にはもうそんなオーダーを受けるところがない」
「そうです。だからインターネットで探すわけですよ」
「なるほどねえ。インターネットかあ」
「でもそれじゃサイズが測れないじゃないですかって聞いたんですよ。素朴な疑問として」
「サイズなんて、決まったところをはかるだけで、どんな人にも合うものが作れますよ」
「そう、そうなんです。同じこと、言ってましたよ、その人も」
「そうか、こちらが指定したところを自分ではかってもらうわけか」
「きっちり測らないと身体にフィットした服が作れないと考えるのは、素人さんらしいですね」
「そうです。服のサイズは幅が合って、ある程度合っていれば、不思議とその方が身体にフィットするんですよ」
「そう言ってましたね。あまりその指定したサイズで作ってしまうと、合わないんですってね、スーツなんかは」
「だからインターネットでも十分注文可能ってわけか。なるほどね」
「そうです。そういうことに特化したら、まだまだやっていけるわけですよ。テーラーさんも」
そこで大岡はちょっと顔をしかめた。
「でもわたしはコンピュータは、恥ずかしながらほとんど使えません。できないですね、わたしには」
本田は、大岡の思い込みを否定するように言った。
「何も大岡さんにそれをやりなさいって言うわけじゃないですよ。わたしが大岡さんならこういうことがやれるんじゃないかって思うことも今ありますけど、今日のところは大岡さんの思いやらどういったことならできそうかってことを聞き出すだけです。提案は今度訪問した際にしますから、今は現状と、
自分が思っていることをお話ししてください。後であのときはしゃべり過ぎたかなって思うぐらいに」
それから本田は、相づちを打つぐらいで、ほとんど大岡にしゃべらせた。
もうやめてもいいとも思っているが、やはり生き甲斐として、まだまだ手足が動いている間は、仕事をしていたいんだということが一番の強い思いのように、本田には感じられた。
その思いが、老けさせないひとつの手段でもあるのだろう。
それから1時間ほどが過ぎた。
大岡の話もだいたい煮詰まってきたようだった。
「それじゃ、だいたい大岡さんの思いも理解できました。今のお話を充分頭に入れながら、大岡さんらしいやり方でこの仕事を続けていける方策を考えてきます。そうですね、2週間ほどいただけますか」
「はいどうぞ。今さら慌てませんから」
そう言った大岡の笑顔には、何だか今までどんよりと目の前で曇っていた空が晴れたような気持ち良さがにじんでいるように、本田には感じられた。
本田は次回の約束の日取りと時間を決めて、店を出た。
つづく
<4>へつづく。
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)
それでは今日はこれで。
あなたの一日が今日もいい一日でありますように。
藤田販促計画事務所、お客様力(ぢから)プロデューサの藤田でした。
あ、そうそう、下記のメルマガ「繁盛店になりたいか!」をぜひお読みください。
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基本的に毎週月曜日の配信です。もちろん無料です。
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群馬県前橋市天川大島町186-25
藤田販促計画事務所
http://www.shakatsu.co
E-mail:k1948f@nifty.com
TEL.027-261-6671(FAX.同様)
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「わたしも以前はたまにですが、頼まれたことありますよ。でも型紙がないので、苦労しますよ。その分新しく型紙から作るわけですから、まあ型紙ですからたいていは新しく作るわけですが、それでもパターンがありますから簡単なんですが、そういった一品ものの型紙はなかなか簡単には作れませんからね」
「そういった人たちを相手にすれば言い訳ですよ。ほかにもやはりどの店のサイズにも合わない体型の人もいるわけで、そういう人はオーダーしか頼ることができないわけですね」
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「でも、町にはもうそんなオーダーを受けるところがない」
「そうです。だからインターネットで探すわけですよ」
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「サイズなんて、決まったところをはかるだけで、どんな人にも合うものが作れますよ」
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「そうか、こちらが指定したところを自分ではかってもらうわけか」
「きっちり測らないと身体にフィットした服が作れないと考えるのは、素人さんらしいですね」
「そうです。服のサイズは幅が合って、ある程度合っていれば、不思議とその方が身体にフィットするんですよ」
「そう言ってましたね。あまりその指定したサイズで作ってしまうと、合わないんですってね、スーツなんかは」
「だからインターネットでも十分注文可能ってわけか。なるほどね」
「そうです。そういうことに特化したら、まだまだやっていけるわけですよ。テーラーさんも」
そこで大岡はちょっと顔をしかめた。
「でもわたしはコンピュータは、恥ずかしながらほとんど使えません。できないですね、わたしには」
本田は、大岡の思い込みを否定するように言った。
「何も大岡さんにそれをやりなさいって言うわけじゃないですよ。わたしが大岡さんならこういうことがやれるんじゃないかって思うことも今ありますけど、今日のところは大岡さんの思いやらどういったことならできそうかってことを聞き出すだけです。提案は今度訪問した際にしますから、今は現状と、
自分が思っていることをお話ししてください。後であのときはしゃべり過ぎたかなって思うぐらいに」
それから本田は、相づちを打つぐらいで、ほとんど大岡にしゃべらせた。
もうやめてもいいとも思っているが、やはり生き甲斐として、まだまだ手足が動いている間は、仕事をしていたいんだということが一番の強い思いのように、本田には感じられた。
その思いが、老けさせないひとつの手段でもあるのだろう。
それから1時間ほどが過ぎた。
大岡の話もだいたい煮詰まってきたようだった。
「それじゃ、だいたい大岡さんの思いも理解できました。今のお話を充分頭に入れながら、大岡さんらしいやり方でこの仕事を続けていける方策を考えてきます。そうですね、2週間ほどいただけますか」
「はいどうぞ。今さら慌てませんから」
そう言った大岡の笑顔には、何だか今までどんよりと目の前で曇っていた空が晴れたような気持ち良さがにじんでいるように、本田には感じられた。
本田は次回の約束の日取りと時間を決めて、店を出た。
つづく
<4>へつづく。
(このストーリーは、リアル体験を元にしたフィクションです)
それでは今日はこれで。
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