喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

自分の郷は、自分たちが守る

2015-06-19 | ブログ
 こちら佐田岬でも、毎日雨が降っている。
 一昨日の夜のこと。
夜中12時、携帯電話が鳴った。
弟の洋海からだ。

「どうしたん?こんな遅く。」
「平礒へ帰りよるんやけど、釜木の消防詰め所の前で、木が倒れちょって道路が通られんのよ。
チェーンソー、ノコギリを持って来てや。」

 雨が降る中、準備をして出た。
現場に着くと、木が倒れ、人が通ることもできない状況。
持ち上げても、動かない。



                 「写真は、別の現場。崖が少し崩れている。」

 弟がチェーンソーをかけるが、調子が悪くかからない。
こうなると、人力におる「ノコギリ」しかない。

 一人がせっせとノコギリで切れば、
一人がせっせと木をかたづける。
このくり返し。

 パラパラと雨が降るなか、二人の男が黙々と作業。
「ファイト~、一発~。」

 だんだん向こう側が見え始め、ついに最後のひと枝を切り落とした。
明朝は、スクールバスが通るので、通行のじゃまにならないように完璧に撤去。
 なかなかいい働きをした。

 田舎では、できるものが、自分にできることをすることが大切。
そうして田舎は、うまく回っている。
自分の郷は、自分たちが守る。
 あたりまえのこと。

 帰宅したら、夜中の1時過ぎ。
あったかい風呂に入って床に就いた。

          岬人(はなんちゅう)