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喜久家プロジェクト

日本一細長い半島、四国最西端「佐田岬半島」。 国内外からのボランティアとともに郷づくり「喜久家(きくや)プロジェクト」。

割れ窓理論(ブロークン・ウィンドウズ理論)

2016-05-20 | 教育
 「割れ窓理論」を子どもたちに話しました。
 1980~90年代のニューヨークは、とても治安が悪く、年間60万件の犯罪が起きていました。
まさに「アメリカで最も犯罪が多い都市」になっていたのです。
そのことに、頭を悩ませていたジュリアーノ市長は、ある画期的な方法を打ち出しました。



 「地下鉄の落書きをすべて消すこと!」。「えっ、これが犯罪を減らすこととどう関係があるの。」と思われます。
でも落書きを消したり、街を清掃したり、パトロールを強化していくと、
5年後、すべての地下鉄の落書きを消し終わった時、犯罪が減少し始めたのです。
次に、「軽い犯罪を取り締まる!」との取組がありました。
凶悪犯罪ではなく、万引き・駐車違反・ゴミ捨てなどの軽犯罪を、徹底して取りしまりました。
すると、特に重視していなかった、凶悪犯罪が、5年後、半分にまで減少したのです。

 この考え方をアドバイスしたのは、ケリング教授。
彼が行った実験があります。
 ①わざと車を放置する。 → 1週間、特に何も起きない。
ところが、②車のガラスを1つ割った。 → すぐに部品が盗まれ始めた。

 その後、他の窓ガラスが割られ、落書きされ、車は破壊されてしまいました。
何もなかった1週間と、壊され始めた1週間。
その違いは、窓ガラスを1つ割っただけです。
これが、割れ窓理論(ブロークン・ウィンドウズ理論)です。


              「写真は、13年前ニューヨークに行った時のもの」

 似たようなことは、私たちの身近な所でも起こっています。
例えば道路わきにある車が停められる場所。
そこに、1つ、空き缶を置いたとします。
きっとそこはすぐに、ゴミの山になり、それでもほっておくと、不法投棄の場所になったりするでしょう。

 ふるさとのメロディーラインには、実際そうなっている場所があります。
特に亀ケ池の上の自動販売機が置かれている場所は、道路下の山の中に大量のゴミが捨てられています。

 ゴミが何もなかった場所に、最初にゴミをおくことは勇気がいるでしょう。
ですが、1つでも置いてあれば、「ここはゴミをおいていい場所なんだ。」と、思ってしまいます。
そこにゴミを置くことに、良心が傷まなくなります。
「みんながやっているんだから、だいじょうぶ。」と。
これが割れ窓理論。 
 

 入学以来、教室やトイレの整理・整とんをみんなで心がけるようにしています。
特にトイレのスリッパ、個人のかばんや机の整理・整とん。
落ち着いた生活は、整理整とんされた環境から。



        岬人(はなんちゅう)

風薫る佐田岬 

2016-05-20 | 佐田岬の風景
 日本って本当すばらしい国。

 例えば、「風」について。
 四季折々に吹く風やその地方特有の呼び方など、昔の人は吹く風にいろいろな名前をつけているが、 
その数は日本全国に2000以上もあるようだ。

 
 日本人の自然に対する細やかな感覚と表現の仕方に感動を覚える。



 今の時期は青葉を吹き抜けるさわやかな東南の風が心地いい。

 風薫るふるさと佐田岬。

            岬人(はなんちゅう)